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最高のオペラでした。名歌手カップッチッリが歌うヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」、海賊出身のシモンは今はジェノヴァの宰相となり、心血を注いで善政し、民衆に尊敬されています。行方不明の娘(リッチャレッリが歌っているけれど、これがステッラだったら・・・)と感動の再会、名場面中の名場面。
ミー先生も出演なさっており、ステージでのカップッチッリの名唱に感動なさったそうです。今でこそ「引っ越し公演」ですが、当時は主役歌手のみが来日。
日本の若手歌手は世界的名歌手を身近に感じながら、オペラの真髄を学ぶのに必死でした。
このオペラでカップッチッリは、厳しい政治の世界で苦悩しながら、親として娘の幸せを願うシモンを歌いあげ、素晴らしい声を聴かせました。
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このシーンはカップチッリの歌と演技で泣かせました。この後の例の「figlia…」イタオペの歴史に残る名唱の一つです。