ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

森友学園の件、複雑な背景は理解されていない。

2017年03月26日 | 政治

★ いろいろ動画を集めました。

・ちょっとイライラする・・・「法的に問題ない」というのではない。考え方、感性なのです。
<森友学園>昭恵夫人の講演音声を入手「心が折れそう」


・辻元清美登場。下記の動画のカズヤさんは、かつての社会党と共産党の激突を知らないでしょう。
あの籠池夫人とファーストレディの何十回もの異様なメールのやりとりは変です。このメール発表以前にも辻元氏の動きはニュースで察していました。森友学園の入学説明会にも反日の「サクラ」がちゃっかり入っていましたね。今さら、です。

籠池氏のことは詐欺でありこれで「正当化」できません。そんな甘いものではないのです。「関西」の事情は・・・

昭恵夫人と籠池夫人のメール公開でなぜか窮地に立たされる辻元清美【生コン祭り】


・忖度は「いい忖度」と「悪い忖度」がある。籠池夫人と昭恵夫人のメールについて
松井一郎が辻元清美メールとメディアの忖度を大暴露!!【森友学園問題】


・もともと土地のゴミなどそんなになかった。安く売る為のこと。
【須田慎一郎】森友学園問題!籠池氏証人喚問はなぜ実現?安倍総理・麻生大臣の自信と民進党の●●!2017年3月



・西田昌司氏のお話です。「これは大阪の問題」西田氏も言えないことあるのではないでしょうか?
【西田昌司】森友学園問題の本質、結局誰にとっての不都合な真実だったのか?

籠池氏は「梯子をはずされた」のではなくもともと「梯子に上がれない」人だった。
西田氏はこの件はこれくらいにして「国家全体の議論をしていかなければならない」と言う。その通りだ。

                         

ところで「日本の防衛」は?
安倍さんがまた「ロシアとも結ぶ」と仰せになった。・・・とても不安。(安倍さんは現実を見て慎重に!)

ロシア法の適用が条件=共同経済活動で日本けん制
時事通信 

米下院委員長、前政権の盗聴証拠なし

 【モスクワ時事】ロシア外務省のザハロワ情報局長は16日、東京で18日に開かれる北方四島での共同経済活動に関する日ロの初の公式協議を前にコメントを出し、「事業はロシアの法律に反しない場合のみ実現し得る」と述べ、日本をけん制した。

 日本側は日ロいずれの法制度にもよらない「特別な制度」の下での活動を目指しているが、ロシアは自国の法律を適用する姿勢を崩していない。

 ザハロワ局長は「ロシア外務省はサハリン州政府を含む関係当局と集中的に準備を進めている」と強調。「南クリール諸島(北方領土)の社会経済の発展に向けた一連の提案をまとめている」と語った。(以上)


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養命酒を買ってきて飲んだが疲労がとれない。今まで真夏でもあまり食べなかったアイスクリームを買った。
アル中ならぬアイスクリーム中毒・・・

今日は心癒されるラフマニノフの名曲、ピアノは天才のルガンスキー。
ラフマニノフの時代はロシア帝国のたそがれだった。名門の貴族だったラフマニノフ遂に亡命。

命がけの生涯で心を一時病んで立ち直った作曲家ラフマニノフの音楽に、なぜか癒されてしまう・・・。
彼の曲は「悲劇」の中で作曲されたのになぜ人を癒す? これこそ真の芸術。


Rachmaninov: Paganini Rhapsody / Lugansky · Sokhiev · Berliner Philharmoniker










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【クライン孝子女史】テロと茶番、欧州と日本どちらが怖い? 「森友学園」問題ばかりの国会を憂う

2017年03月24日 | 政治
  
【言いたい放談】テロと茶番、欧州と日本どちらが怖い?[桜H29/3/23]


イギリスのテロ、国会議事堂の近くで観光地でもあるところで起こったことについて。
そのような世界状況で日本の国会では「森友問題」ばかり。


クライン孝子女史は純粋な愛国心に満ちたお方です。
ドイツの慰安婦像ですが、まだ撤去されていないそうです。
ドイツの大使館・領事館と共闘してくださった、しかしまだ撤去に至っていないことを心配されています。
「あれしたこれした」とは言わず黙っていらっしゃるけれど、強く動いてくださっているのです。
ドイツで生活なさりながら心はいつも「日本」の事を案じていらっしゃいます。

                   

★ (ベッラの意見)私は安倍さんの支持者ではない。
安倍さんのグローバル経済や外国人労働者受け入れ、永住許可が取りやすくしたこと、小笠原の海や尖閣の海に対する無策、また進展しない拉致問題、海外への莫大なおカネのバラマキなど、到底支持などできない。

しかし今や待ったなしで日本に迫る脅威を、国民に知らせなければならない状況である。
「日本」への責任を考えて政府やマスコミは動くべき。

確かに遅いとは思うが、ここで日本を護ることがどうしても必要だ。
このままだったら「森友学園」の件はいくらでも長引くと思う。そこで喜ぶのはどこの国か?

私だって安倍政権の政策には不満がある。
しかし今大切なのは「日本の防衛」だ。
そして「拉致」の解決を目指す、「難民・移民」を厳しく取り締まる、外国人に有利なさまざまなことを見直し日本人の為の政策をとる。

もうひとつ、総理夫人のこと

安倍昭恵さんもそのことを理解していれば数々の「スタンドプレー」はしなかったであろう。
誠に残念だ。「総理夫人」のネームバリューだからこそ、「居酒屋UZU」も繁栄し宣伝になっている。
お酒の量もほどほどに。そして海外に「居酒屋UZU」の支店をつくるなんて絶対にやめてほしい。
世界の笑いものになる。

一個人の女性だったら世間は特別扱いはしない。そこを自覚すべきだ。
そうすれば「考えの浅い」行動も自己抑制できる。
今回のことがきっかけになって考えることができればいいのだけれど。

ただ、「政治」の世界って・・・自民党も含め、どうしてこうなんだろう。
「保守再編成」は「日本の為に」命をかける政治家でと願っている。

★★ 話は変わるが、司馬遼太郎のことを先日書いたが、彼は「鎖国などせず、欧州からのキリスト教を受け入れていれば太平洋戦争はなかった」と歴史作家永井路子さんに対談で言った。

なるほど・・・司馬遼太郎氏はフィリピンの国名の由来をご存知なかったのか、と思う。
ヴェルディの「ドン・カルロ」の中でスペイン皇帝のフィリッポ二世(フェリーぺ二世)がローマカトリックの意向で、いかにフランドルを侵略し苦しめたか、またアジアにも手を伸ばし自分の名を「フィリピン」と名付けたか・・・日本だってスペイン語の国名になったかもしれないのに。



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ヴェルディ「ドン・カルロ」の最高の名場面のひとつです。スペイン皇帝フィリッポ二世を諌めるロドリーゴ。

Restate (Don Carlo) ヴェルディ「ドン・カルロ」より  カラヤン指揮、カップッチッリ、フルラネット


ロドリーゴポーザ卿は皇帝フィリッポ二世に忠言する場面、もちろんロドリーゴを歌うのはカップッチッリです。ヴェルディを歌って右に出る者はいない崇高なバリトンです。


【ロドリーゴ】(フランドルを侵略する皇帝を諌めます)
それがあなた様がこの世にお与えになる平和なのですか?
このような恐ろしき贈り物は、深い恐怖をもたらすだけです!
司祭が死刑執行人となり、あらゆる軍人たちが盗賊となる!
民は呻き 静かに死んで行き
そして陛下の帝国は広大で恐ろしい砂漠となるのです

聞こえます 万人がフィリッポを呪う声が!
贖い主の神のように
この世をお造り変え下さい
崇高に飛翔してください 
他のどんな王よりも高く!
あなたによってこの世を喜ばせて下さい!
自由をお与えください!

【スペイン皇帝フィリッポ二世】(皇帝は辛い本心をはじめて明かします) おお 奇妙な夢想家よ!
だがそなたも考えを変えよう 
もし人の心をそなたが理解するならば
このフィリッポが知っているほどにな
今はこれ以上言うな!
何も聞かなかったことにするぞ この王は 恐れなくとも良い
だが大審問官には用心するのじゃ!


スペイン皇帝ですら、ローマカトリックの傀儡にすぎない・・・ヴェルディは見事に描いています。
この場面は本当に実力ある歌手でないと歌えないだろう。

作家トーマス・マンはこの場面を「皇帝が泣くんだよ。かわいそうな皇帝・・・」と涙を流したことを自作の作品に書いています。(高校時代に読んだ小説で題名は忘れてしまいました)


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「北朝鮮の脅威」に対し「防衛」を推進させるギリギリの時

2017年03月22日 | 政治

【小川和久】日本人よ!もっと当事者意識を持て!<2017年3月17日>【報道二郎・保守論NEWS】

上記の動画、ぜひ一度お聴きください。最初から大変詳しいお話です。27分過ぎに「敵地攻撃」のことを話しています。・・・韓国と北朝鮮の間に多くのトンネルがある。
中国と韓国の問題、日本の場合はそれらに振り回されないメディアでないといけない。
また日本政府がやっていない重要な事柄も多い。官僚も政治家も他人事だ。自衛官も含めてである。


                 


敵基地攻撃能力の検討、自民が3月中に政府へ提言=関係者
ロイター 3/22(水) 18:25配信

[東京 22日 ロイター] - 自民党は3月中に敵基地攻撃能力の保有に向けた提言をまとめ、政府に検討を求めることを決めた。今年夏前までに防衛力全般の強化を提言する方針だったが、関係者によると、発射が相次ぐ北朝鮮の弾道ミサイルへの対応部分については、検討を速める必要があると判断した。

敵基地攻撃能力は、F35のようなステルス戦闘機による空爆や、巡航ミサイルといった打撃力を使って敵国内のミサイル発射装置などを破壊する能力。専守防衛を掲げ、抑制的な防衛力の整備を基本としてきた日本は、この能力を米軍に依存してきた。

日本が敵基地攻撃能力を保有すれば、米国が「矛」、日本が「盾」という役割分担を崩すことになるが、関係者によると、提言では同盟の枠組み内で日本が打撃力を持てるよう検討することを求める見通し。具体的な装備には触れず、大枠の方向性を示す。

打撃力とは別に、迎撃態勢の見直しも提言する。現状はイージス艦から発射する「SM3」ミサイルと、地上に展開した「PAC3」ミサイルで対処する2段構えの態勢を敷いているが、これにTHAAD(サード)やイージス・アショアといった新型システムの導入を検討するよう求める。

自民党は政府に対し、2019年度からの次期中期防衛力整備計画(中期防)を待たず、可能なものは18年度予算から実行することを働きかける構えだ。

北朝鮮は昨年だけで20発以上の弾道ミサイルを発射し、弾頭部分が日本の排他的経済水域(EEZ)に落下した事案も発生している。固体燃料を使ったり、複数のミサイルを一定の範囲内に落とすなど、技術的な進展が見られるとして日米韓は警戒を強めている。

(久保信博 編集:田巻一彦)

その他のこと検討してほしい
・拉致被害者救出
・半島からの難民はどう止めるのか? これも「成り行き任せ」ではならない。
・「留学生」「外国人労働者」に永住権に繋がる政策はいけない。「難民」は必ず帰国していただく。
・日本国内の治安につとめ、不法滞在者や国内の工作員の取り締まりを厳しく。
・日本の国土(水源地・森林・離島)を外国人に売らない。


★ 森友学園問題は確かに人目をひく。しかしそれが第一のニュースか?
自民党が「敵基地攻撃能力の検討」を提言、遅すぎたかもしれないがこれは左右関係なく真剣に取り上げるべきである。自民党だけでなく「全日本」として防衛を考え国民に知らせることだ。

★ アメリカ側は「日本のかわりにやっつけてくれる」という考えでは甘い。また私が耳にしたことで気になることがある。日本の閣僚関係で軍事ビジネスに手を出している、ということ。
閣僚本人ではなくその家族というが、そういった噂にならないように関係者の家族を含め、よく注意すべきことだ。



★ このままでは日本はどうなるのか、と日々思う。
売国左派がとんでもないのはよくわかるが、問題は「保守」の看板を掲げた「偽もの」である。
売国ホシュ、ビジネスホシュ、ホラ吹きカッコつけホシュ、などなど・・・。

左派だって、多くの人の心を得たいと思っても落日の実態は今にはじまったことではない。
人々の不満やうっぷんに取り入って話をしようとするが、かえって用心されてうまくいっていないようだ。
「保守」の場合は「ひとりひとりが独立自尊」していなければならないと思う。
でないと「烏合の衆」になり、多くの人の顰蹙をかってしまうのが現実だ。

どうするのか。北朝鮮のミサイル、何があってもおかしくない。
今はこれが最大のことで最も恐れることだろう。

国会は「日本防衛」で議論すべきだ。

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【討論!特別版】世界の今、そしてこれから-西部邁氏を囲んで

2017年03月20日 | 政治

【討論!特別版】世界の今、そしてこれから-西部邁氏を囲んで[桜H29/3/18]

2017/03/18 に公開
◆世界の今、そしてこれから-西部邁氏を囲んで
パネリスト:
 小浜逸郎(評論家)
 佐藤健志(評論家)
 西部邁(評論家)
司会:水島総


★ 時間的に今のところ「走り書き」ができません。
「ニヒリズム」「人間ロボット化」・・・左右なく「おカネで動く」等、この討論は面白いのでぜひお聴きください。
今回は西部先生を中心に、佐藤健志先生、小浜逸郎氏、そして水島氏の司会による「討論」です。



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チャイコフスキー交響曲第4番第4楽章、指揮はカラヤン。

この中で繰り返されるロシア民謡の主旋律「白樺は野にたてり」が繰り返し流れます。
チャイコフスキーが愛した民謡なのでしょう。
当時蔓延する「ニヒリズム」を押し返そうとチャイコフスキーは土着の「民謡」を自作のシンフォニーに取り入れたのでしょうか。

作詞作曲 ロシア民謡
訳詩者  不詳

1、野原に白樺の木 白樺野原にひとつ
  リューリ リューリひとつ リューリ リューリひとつ 

2、一番いい枝ひとつ 真っ直ぐな枝をひとつ
  リューリ リューリおくれ リューリ リューリおくれ

3、それから笛を作り 白樺の笛を作り
  リューリ リューリ吹くよ リューリ リューリ吹くよ


チャイコフスキー 交響曲第4番ヘ短調作品36 第4楽章 カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー

チャイコフスキーは「この世は暗黒だけではなく、この楽章で示されているように多くの素朴な人間の喜びがある。
その喜びの存在を認め、悲しみを克服するために生き続けることができる」と知人への手紙に書いている。




★ この曲を聴くと「覇権の終焉とアジアの黎明」のお話が思い浮かんでくる。
政治家がこのような話をするのをはじめて聴いた。

「覇権の終焉とアジアの黎明」三宅博前衆議院議員の東京における講演から
http://blog.goo.ne.jp/yaonomiyake/e/5914d91997ada71ffa9869cb79549b7b

日本の保守も人それぞれで難しい。過去の世界は覇権によって抑え込まれてきたが、現在は終焉を迎え動乱の状況になっている。
この混乱を収束しうる大きなものは新たな価値観でやっていくしかないし、至難の業である。

こうしたものを包含し統一するのは「愛」、日本で言えば「徳」これが世界を包み込むようにならないと難しい。
「愛」「徳」は犠牲の心、見返りのない心である。
これを考えると深い憂慮に堪えない。(抜粋)


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「司馬さんに嫌われた乃木・伊地知両将軍の無念を晴らす」医師・作家の西村正先生の講演 

2017年03月20日 | 政治

★ 昨年末、西村正先生の講演を聴きに行きました。
実際に現地訪問、事実を確認され、お書きになった著作、私も本を買いました。
動画の前半・後半とも私の簡単な「走り書き」をつけました。

それにしても司馬遼太郎さんはなぜ乃木・伊地知両将軍を貶めて書いたのでしょうか。
司馬さんの誤りが明らかにされます。これは「文学」だからといって看過されるものではない、と西村正先生は本をお書きになった、その刊行記念講演です。
講演後「サイン会」があったのですが、並んでいる人が多かったので私の帰宅時間が迫っていて並べず残念でした。


『「司馬さんに嫌われた乃木・伊地知両将軍の無念を晴らす」刊行記念 西村正トーク&サイン会①』AJER事務局 AJER2016.12.29(x)(前半)


本業は医師、子供の時から本が好きで医学部に入らなかったら文学部に行きたかった。
「司馬さんの書いたことはおかしい」という声が少数だが出てきて、自分の眼で確かめようとした。
気をつけなくてはいけないのは「坂の上の雲」の中に巧みに隠されたものがこれからも影響するということ。
もともと司馬さんの大ファンで、三島由紀夫とは違って平易な言葉をつかっていて読みやすい。
司馬さんは「坂本龍馬」が好き。ところが実際は薩摩と長州は険悪。
そこで西郷隆盛はなんとか幕府を倒せないものかとイギリスから武器を整えようとする。
薩摩がイギリスから武器を買って横流ししようとする、グラバー商会から都合したのが坂本龍馬である。
日本の明日を心配したのではなく坂本は単なるパシリである。
「船中八策」などと大袈裟に書いているが、京都で非業の死を遂げる。これは油断に過ぎない。
『寺田屋』は龍馬ファンに人気があるが、本当の『寺田屋』は焼けてしまった。

坂の上の雲」は司馬さん自身が「事実だ」と非常に強調してあとがきに書いている。
司馬さんはこの作品は「小説でなく真実」という。
これは許せない。最初に歴史をただしておかないと「慰安婦問題」のようになる。
冤罪だったら子孫はずっとそれをかぶって生きて行かねばならない。

司馬さんは「乃木将軍は漢詩がうまいが軍事的なことになったら全くダメ、ドイツ軍の真似ばかりで勉強していない、無能」と書いている。

空堀の秘密の部屋があり四方八方の敵を撃つことができる。これは西洋の要塞である。



『「司馬さんに嫌われた乃木・伊地知両将軍の無念を晴らす」刊行記念 西村正トーク&サイン会②』AJER事務局 AJER2016.12.30(x)(後半)


実際に「旅順」に行って調べてきた。(写真を示す)
総攻撃が第1~3まで進歩しているが、「坂の上の雲」では3回も同じ失敗をしている、そこで児玉源太郎に来てもらったと書いている。
日本人は同じ失敗を3度も繰り返すほどのバカではない。(写真で説明)
司馬さんは「3回も同じ失敗をして乃木は無能」と書いている。
司馬さんもこの写真は知っているはず。全く真実を無視している。
(写真・地図を示して説明)

一番高い山の望台に登ってみた。
西の方に「203高地」がある。長岡は地図だけを見て作戦指導をしている。
現地を無視。大本営の参謀が長岡。
現場を知っている者はそのことをきけない。

司馬さんは間違った資料を見て書いたのか?
児玉源太郎は総司令部から乃木軍を助けたということになっているが、これは司馬さんが児玉をヒーローにしたかったのだろう。

例をあげれば、高倉健のヤクザ映画で若頭が病弱で何もできない、そこで高倉健が何もかも片付けてくる、という高倉健のようなのが児玉源太郎になっているようなこと。

旅順攻略戦は見事な戦いで大成功であった、それを指導した乃木将軍は決して無能ではない。
司馬さんはとにかく「悪玉」を作りたい、それが乃木・伊地知であった。
司馬さん自身の「軍体験」で栃木県の戦車隊は大本営の参謀に「東京から逃げてくる避難民をどうしょうか」と相談したら「ひき殺していけ」といわれ、それから日本軍を信用しなくなった。
しかし実際は戦友会でも誰もそんな話はきいていないという。
司馬さんは嘘つきだ。

乃木と伊地知は決して無能ではない。世界史に誇る勇猛な戦いをしている。

日本の「自虐史観」になってきている。
アメリカに二度と歯向かえないように、という政策に司馬さんは洗脳されたのではないか。
司馬史観は『史観』という立派なものでなく『私感』だ。

★ 上記は簡単に「走り書き」をしたもので西村正先生のお話のすべてではありません。
より詳しくは動画をお聴きください。写真で説明もありますのでご覧ください。


乃木希典将軍の漢詩です。

金州城下作   乃木希典

 山川草木轉荒涼 山川草木転(うたた)荒涼

 十里風腥新戰場 十里風腥し新戦場

 征馬不前人不語 征馬前(すす)まず人語らず

 金州城外立斜陽 金州城外斜陽に立つ


爾靈山    乃木希典

 爾靈山嶮豈攀難 爾霊山(註1)は嶮なれども豈攀難からんや

 男子功名期克艱 男子の功名克艱を期す

 鐵血覆山山形改 鉄血山を覆いて山形改まる

 萬人齊仰爾靈山 万人斉しく仰ぐ爾霊山

 (註1)爾霊山(にれいざん)二〇三高地のこと

 二〇三高地は難攻不落といわれているがどうして攻め上れないこ
 とがあろうか
 男子たるもの功名を為すには艱難辛苦を打破しなけらばならない
 たくさんの兵士たちの熱血で山の形も変わるかと思われるほどで
 あった
 世人は永遠に爾霊山を仰いで尊い英霊を弔うであろう





西村正先生は朗らかで優しいお方で、日本のことを心配され、また三宅博先生の講演をそっと「追っかけ」をして聴きにいかれていた・・・大変感動してしまいました。

                         

西村正先生の本「司馬さんに嫌われた乃木、伊地知両将軍の無念を晴らす」(高木書房」
内容紹介 (AMAZONより)

乃木・伊地知両将軍の無能論に終止符。 司馬さんの超大作『坂の上の雲』で描かれている旅順要塞攻略の真相を明らかにしたいと、著者は真実追求の旅に出た。司馬史観を信じていた著者の一大冒険であった。戦いの現場に立ち、司馬さんが目にしなかった資料を含め、得た資料を読み解き、地図を描き、第三軍の動きを徹底的に追ってみた。歴史の真実は、決して乃木・伊地知両将軍は無能ではなかった。日露戦役後111年目の平成28(2016)年、歴史に新たな光を射しこんでくれる。







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