タイトルは刺激的だが、インターネットのセキュリティについてわかりやすく解説してくれる一冊。Googleに限らず、自分のインターネット上の行動は、ほぼ誰かに把握されていると思って行動しなくてはいけないということが、良くわかる。フェイスブックなんぞは個人情報の固まりだから、利用するのが怖くなるぐらいだ。現代社会で生きていく以上、インターネットから離れるわけにはいかないが、この本は、ネットワーク利用は便利さとセキュリティを天秤にかけて、常に注意深く行動しなくてはいけないことを教えてくれる。
私的に勉強になったのは、スマートフォンはGPS機能をOffにしていても位置情報は把握されているということ、マイナンバーのセキュリティは極めて危ないということ(特にカードは危険)、米国では個人情報の売買が合法的に行われ、ブローカーたるビジネスが成り立っていることなどである。
入門的な本なので物足りない感も残るところはあるが、最低限知っておくべきことばかりだと思うので、一読をお勧めしたい。
目次
第1章 あなたの情報はこんなに漏れている
第2章 盗まれた個人情報はどこに行く?
第3章 サイバー戦争のリアル
第4章 企業情報もダダ漏れ!
第5章 ネット犯罪の手口
第6章 「個人情報垂れ流し時代」の防衛術