今年のコンサート初め。1ヶ月ぶりのNHKホールです。今回の指揮は、初めて聴くスペイン人指揮者ファンホ・メナさん。ロドリーゴのアランフェス協奏曲などを初め、スペイン人指揮者によるスペインをテーマにした魅力的なプログラムです。
ただ、ホールに到着した時は、昼を挟んだ新春の会合に参加した後で、既に完全に出来上がった状態。寒気に覆われた外から会場の暖かい空気にも包まれ、あっという間にあっちの世界へ。というわけで、このコンサートは語る言葉を持ちません。新年早々、何やってんだと、自己嫌悪。演奏者の皆様、ごめんなさい。
ただ、多少持ち直した最後のファリャのバレエ組曲「三角帽子」だけちょっと。私のたるみとは真反対の正月気分を吹き飛ばす、活力に満ちた素晴らしい演奏でした。ファンホ・メナさんは指揮台の上で、飛び跳ねながらの熱い指揮。舞台いっぱいに広がった大編成のN響から、弦、管、打楽器すべてのパートの100%全開のスケール感一杯の音を引き出していました。しっかりした個の演奏の上に、崩れない全体のバランスの良さ、「さすが」と唸らされます。
今年も大いなる活躍を期待させるN響コンサート初めでした。
Aプロはしっかり体調万全で来るぞ~。
《寒かった~》
第1853回 定期公演 Cプログラム
2017年1月14日(土)15:00
NHKホール
ファリャ/歌劇「はかない人生」─ 間奏曲とスペイン舞曲
ロドリーゴ/アランフェス協奏曲*
ドビュッシー/「映像」─「イベリア」
ファリャ/バレエ組曲「三角帽子」第1部、第2部
指揮:ファンホ・メナ
ギター*:カニサレス
No.1853 Subscription (Program C)
Saturday, January 14, 2017 3:00p.m. (doors open at 2:00p.m.)
NHK Hall
Falla / “La vida breve”, opera - Interlude and Dance
Rodrigo / Concierto de Aranjuez*
Debussy / “Image” - “Ibéria”
Falla / “El Sombrero de tres picos”, ballet suite - Part1&2
Juanjo Mena, conductor
Cañizares, guitar*