その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

演奏会初めはスペインプログラムで: N響1月定期Cプロ/ 指揮:ファンホ・メナ/ファリャ/バレエ組曲「三角帽子」第1部、第2部ほか

2017-01-15 08:30:00 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)


 今年のコンサート初め。1ヶ月ぶりのNHKホールです。今回の指揮は、初めて聴くスペイン人指揮者ファンホ・メナさん。ロドリーゴのアランフェス協奏曲などを初め、スペイン人指揮者によるスペインをテーマにした魅力的なプログラムです。

 ただ、ホールに到着した時は、昼を挟んだ新春の会合に参加した後で、既に完全に出来上がった状態。寒気に覆われた外から会場の暖かい空気にも包まれ、あっという間にあっちの世界へ。というわけで、このコンサートは語る言葉を持ちません。新年早々、何やってんだと、自己嫌悪。演奏者の皆様、ごめんなさい。

 ただ、多少持ち直した最後のファリャのバレエ組曲「三角帽子」だけちょっと。私のたるみとは真反対の正月気分を吹き飛ばす、活力に満ちた素晴らしい演奏でした。ファンホ・メナさんは指揮台の上で、飛び跳ねながらの熱い指揮。舞台いっぱいに広がった大編成のN響から、弦、管、打楽器すべてのパートの100%全開のスケール感一杯の音を引き出していました。しっかりした個の演奏の上に、崩れない全体のバランスの良さ、「さすが」と唸らされます。

 今年も大いなる活躍を期待させるN響コンサート初めでした。

 Aプロはしっかり体調万全で来るぞ~。


《寒かった~》




第1853回 定期公演 Cプログラム
2017年1月14日(土)15:00
NHKホール
ファリャ/歌劇「はかない人生」─ 間奏曲とスペイン舞曲
ロドリーゴ/アランフェス協奏曲*
ドビュッシー/「映像」─「イベリア」
ファリャ/バレエ組曲「三角帽子」第1部、第2部

指揮:ファンホ・メナ
ギター*:カニサレス


No.1853 Subscription (Program C)
Saturday, January 14, 2017  3:00p.m.  (doors open at 2:00p.m.)
NHK Hall

Falla / “La vida breve”, opera - Interlude and Dance
Rodrigo / Concierto de Aranjuez*
Debussy / “Image” - “Ibéria”
Falla / “El Sombrero de tres picos”, ballet suite - Part1&2

Juanjo Mena, conductor
Cañizares, guitar*
コメント (4)
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