都民芸術フェスティバル2回目。今回は宮田大さんのチェロがお目当て。昨年、カエターニ/都響との共演で矢代秋雄のチェロ協奏曲を聴いて、気持ちが入った力強く透明感のある演奏に魅了され、是非また次の機会があればと思っていました。
この日のエルガーのチェロ協奏曲でも、宮田さんのチェロの響きは格別。深みがあり、何とも味わいのある音色です。私自身のコンディションが万全でなかったところがあり、通して集中して聴けなかったのは残念でしたが、エルガーの音楽も優しく耳に馴染みやすく、楽しめました。
後半はベートーヴェンの交響曲第6番「田園」。この日の指揮者の柴田真郁さんは全く初めて(失礼ながら名前も存じ上げませんでした)です。強い自己主張をアピールするというよりも、音楽の良さをそのまま引き出そうとする自然体の指揮ぶりでした。詩情豊かなこの曲は本当に美しいとしみじみと思わせてもらいました。
アンコールはバッハの<G線上のアリア>でした。
■日本フィルハーモニー交響楽団~感謝を込めて~
【開催日時】2019年3月19日(火)19:00開演(18:00ロビー開場)
【出演】指揮/柴田真郁 チェロ/宮田 大
【曲目】モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」K.492<序曲>
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 作品85
ベートーヴェン:交響曲第6番 へ長調 作品68「田園」