その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

フルマラソン並みの消耗:第40回火祭りロードレース @富士吉田市

2022-08-23 07:30:45 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)

秋のフルマラソンに向けた練習レースとして、富士吉田市の火祭りロードレース(ハーフの部)に4年ぶりに出走しました。コロナで大会自体もここ数年中止が続き、今回は3年ぶりの開催だそうです。


<会場の富士北麓公園陸上競技場前のモニュメント>

天気予報では曇時々小雨のはずでしたが、雲は多いものの時折、太陽が覗く天気となりました。標高1000m地点となるスタート付近は、地上とは異なる澄んだ空気が味わえます。


<多少湿っぽいですが、清々しい空気です>

サザンの音楽がBGMで流れ、大会のお祭り気分を盛り上げます。大会ならではのハイなスタートの前の雰囲気は、決して練習では味わえません。

このコース本当にタフで、前半に8km地点ぐらいまでで高度300mを上って、折り返して350m分下り、そして終盤に50m上るという、平地部分が殆どない変態コースです。私は今回で5回目の参加ですが、過去4回はいずれも、前半の上りで力尽きて走り切れず、歩いてしまいました。今回は、とにかくタイムよりも走りぬくことが目標です。


<スタート!>

スタートし、まあいつも通りですが、最初から結構きつい上り坂が続きます。途中からは舗装されてない登山道も走ります。幸い、殆どが林の陰で太陽は木漏れ日しか届きませんが、ハーハー。とにかく無理をせず、心拍数を整えながら、気持ちが折れるので前方は決して見上げずに淡々と脚を動かしました。それでも初めて、何とか最高地点まで歩かず走りきりました。まず、心の中でやった!と叫びます。


<ひたすら上り>


<途中、唯一の展望が開けるところ>


<最初の折り返し点:この後は下りが中心>

そして、そこから下りが6キロちょっと。ずーっと下りなので、足を前に出して進むこと自体は難しくありませんが、いかに脚への負担を抑えられるかがポイント。極力、小股で走ります。要所要所に国士舘大学の救援部隊が控えてくれているので安心です。女子の救護部員が皆チャーミングで、おじさんランナーは元気もらえます。


<国士舘大学の救護隊のお兄さん・お姉さんが要所要所で待機してくれています>

15k地点程から、このコース唯一の平地と言えるところを2.5kほど走り、最後の2k弱の長い上り坂を迎えます。ここが正念場と気合を入れて、頑張って上りきりました。19k過ぎて、本コースで初の歩き無し完走が見えてきました!


<最後の長い上り坂>

と思ったのが、油断を招いたのでしょうか。ラスト2キロというところで、足が痙攣を始めました。それも両脚です。脚が自分の脚でないように、ぴくぴくと勝手に収縮し、痺れる傷みが襲います。走るどころか歩くことすらままならない。最初は両脚の脛の横部分だったのですが、そのうちに脹脛までも釣り始めました。無念ですが、本当にどうしようもないのです。多少動けるようになったところで、トボトボと歩き始め、何とか残り2キロを殆ど歩いてのゴールとなりました。これは本当に悔しい。

唯一の救いは、これでもタイムは2時間9分後半。過去の記録では2時間1桁分はありませんでしたから、自分としてのコースベスト記録。しかし、最後の2キロは大きな宿題を貰った気分です。19kまでは完璧と言って良い程だったのですが、ラスト2キロのために何をどう走ったら良いのか?思考はグルグル回りましたが、来年のリベンジを誓って、会場を後にしました。

2022年8月21日

コメント
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