その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

フェスタサマーミューザ 都響/アラン・ギルバート: ラフマニノフ〈交響的舞曲〉他

2022-08-05 20:53:19 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)

サマー・ミューザ、今シーズン2回目。アラン・ギルバート、都響コンビで、魅力的で充実のプログラムを堪能した。

前半、プロコの交響曲第一番、古典交響曲で始まった。この曲何度か実演に接しているけど、ハイドンの曲のようで、似て非なる曲。「おっと」と思う仕掛けが散りばめられていて、楽しい。

次いで、アルルの女。「随分久しぶり」と思ったら、2014年8月に同じ都響とミンコフスキ指揮の演奏会で、第1、第2を通しで聴いていた。今回は抜粋版。大好きな第2組曲のメヌエットが無かったのは残念だったが、都響のスケール大きく、芳醇な音色を楽しんだ。

後半はラフマニノフの交響的舞曲。こちらも久しぶりだ。管・打楽器陣の個人技、弦の美しいアンサンブルが素晴らしい。サックスの住谷美帆さん、フルートの(何故かN響の)神田さんのソロがとりわけ際立っていた。アランのメリハリ効いた捌きは、バランスも良く、聴いていて本当に気持ち良かった。

ちょっと残念だったのは、聴衆の入りが7割弱位で空席がけっこうあったこと。この日の「危険な暑さ」のせいか、コロナ感染拡大の予防なのかはわからないけど、こんな素晴らしいホールで、最高のコンビの演奏が聴けるのに空席があるのは勿体ないなあ~。

先週、今週と初めてサマーミューザを体験したが、素晴らしい夏の音楽の祭典で感服した。来年はもっと頑張って遠征しようっと。

2022年8月2日(火) 19:00開演
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:アラン・ギルバート(東京都交響楽団 首席客演指揮者)

プロコフィエフ:交響曲第1番「古典交響曲」
ビゼー:アルルの女 から
 パストラール(第2組曲)
 メヌエット(第1組曲)
 カリヨン(第1組曲)
 アダージェット(第1組曲)
 ファランドール(第2組曲)
ラフマニノフ:交響的舞曲

Tuesday 2 August 2022 Start at 19:00
MUZA Kawasaki Symphony Hall

Alan Gilbert (Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra Principal Guest Conductor), Conductor

Prokofiev: Symphony No. 1 in D major, Op. 25, "Classical"
Bizet: L'arlesienne Suite
 - Pastorale (No. 2)
 - Menuet (No. 1)
 - Carillon (No. 1)
 - Adagietto (No. 1)
 - Farandole (No. 2)
Rachmaninov: Symphonic Dances, Op. 45

コメント
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