その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

N響定期9月Cプロ、F.ルイージ首席指揮者就任記念演奏会、R.シュトラウスプログラム

2022-09-18 10:05:29 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)

先週末に続き、F.ルイージのN響主任指揮者就任演奏会。Cプロ1日目に振替。前週のヴェルディ〈レクイエム〉とは全く趣きを変え、R.シュトラウスの作品から3曲を選んだプログラム。

3曲それぞれで、ルイージの指揮の元、N響の個人技や合奏力が発揮された演奏を楽しみました。

1曲目のドン・ファン。スケール大きく、管弦楽の魅力をふんだんに放出させる音楽です。冒頭からフル回転のN響の演奏でした。とりわけ、ホルン隊の合奏がひと際、耳を引きました。2曲目のオーボエ協奏曲では、独奏のエヴァ・スタイナーさんの濁りない純なオーボエの音色に魅かれました。

「ばらの騎士」組曲は、煌びやかで、美しく、薫るような演奏でした。オペラのシーンが目に浮かんでは消えていきます。この音楽、聴くたびに強烈に引きつけられます。N響はオーボエやヴァイオリンの個人技に加え、強弱のレンジ広く、全体としてバランスの取れた合奏も唸らせるもの。あっという間に終わってしまったのが何とも残念でしたが、幸福感一杯の20分でした。

この日のコンマスは郷古さん。他の奏者も含め、更にステージが若くなった印象がありました。客席も若い人がいつもよりも多い感じ。満員とまでは行きませんでしたが、改修前のNHKホールの定期演奏会とは違った空気が感じられ、喜ばしい限りです。新しい首席指揮者のもと、オケ、ファンがセットで新しい時代を切り開きたいですね。

 

第1963回 定期公演 Cプログラム

2022年9月16日 (金) 開演 7:30pm(休憩なし)
NHKホール
曲目
シュトラウス/交響詩「ドン・フアン」作品20
シュトラウス/オーボエ協奏曲 ニ長
シュトラウス/歌劇「ばらの騎士」組曲

指揮 : ファビオ・ルイージ
オーボエ : エヴァ・スタイナー

 

Subscription Concerts 2022-2023Program C
No. 1963 Subscription (Program C)
Chief Conductor Fabio Luisi Inauguration Concert

Friday, September 16, 2022 7:30pm
NHK Hall

Artists
Conductor: Fabio Luisi
Oboe: Eva Steinaa

Program

  1. Strauss / Don Juan, symphonic poem Op. 20
  2. Strauss / Oboe Concerto D Major
  3. Strauss / Suite from the Opera Der Rosenkavalier
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