昨年夏の北海道旅行で帯広畜産大学を訪れた際に、本作の映画版のロケが当地で行われたことを知った。映画の方はすぐにAmazonで視聴したのだが、原作の漫画本も読んでみたく、地元の図書館でリクエストしたところ7ヵ月経ってやっと廻ってきた。待ち続けていたこともあり、1巻から15巻までを一気読みした。
作品は2011年から2019年まで「週刊少年サンデー」に連載されていたそうだ。札幌の進学中学校から十勝地区の田舎の農業高校に進学した男子高校生の努力、友情、恋が描かれる成長物語である。
元気がいっぱい貰える漫画である。登場人物たちに思いっきり感情移入して、励まし、泣き、喜べる作品だ。人のために汗をかくこと、友人をリスペクトすること、人のつながりを大事にすること、いろんな生きてくうえで大切にしたいことも教えてくれる。題材も優れていて、読みながら北海道の畜産業や酪農業についての知識も得られてお勉強にもなる。
久しく漫画本を手にすることは無かったが、改めて漫画のメディアとしての訴求の強さや、ストーリーと表現の豊かさに感心した。これからも、地元図書館に所蔵の漫画をちょくちょく手に取ってみようと思う。