★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

これが目に入らぬか

2019年12月23日 12時26分17秒 | 徒然(つれづれ)
 電車に乗る時は優先席が空いていたらそこに座ることにしている。
 65歳の老齢だからというわけではない。

 例えば優先席に座っているとしよう。
 目的地に着くまでに電車が混んでくる。
 とある駅で見るからに老人然とした客が乗ってくる。
 立っている客の間を縫って優先席のほうにやってくる。

 気が利く、あるいは気まずく感じた、優先席に座っている老人以外の客が席を譲れば問題はない。
 しかし優先席に座っている客が、優先席対象の客で、席に空きがなければ、あとから来た老人は吊革につかまって立つしかない。

 そんな時にそれを見かけた近くの正義感に溢れる若者やサラリーマン、意識高い系の女子などが、意を決して、かなり若作りの私に、老人に席を譲るように言ってくるのを、私は心待ちにしているのだ。

「ここは優先席ですよ。ご老人に席を譲ったらどうですか」

 そんな意味のことを非難めいた強い口調で、言ってくるとしよう。
 正義感に燃えているので、まわりに聞こえるくらいの声量だ。
 それでも席を立たない私に相手は二の矢を放つ。

「優先席と書いてあるでしょう。譲りなさいよ」

 ほとんど実力行使に出んばかりの勢いだ。
 そこで私はセカンドバッグのファスナーを開け、中からあるものを取り出す。
 もちろん拳銃や刃物ではない。

 私は取り出したそれを、水戸黄門の格さんよろしく、相手の目の前にかざす。
 心の中で声高々に「これが目に入らぬか」と見得を切る。
 もちろん葵のご紋の印籠ではない。

 手にした青い手帳には"身体障害者手帳"の銀文字が刻まれている。 
 股関節置換手術で人工股関節になった私は、健常者と変わらないのに、身体障害者4級に認定されているのだ。
 
 それを見た相手の動揺や反応をぜひ見てみたいものだが、いまだにそんなシチュエーションに巡り合ったことがない。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

間延びした年末

2019年12月23日 12時09分38秒 | 徒然(つれづれ)
 有馬記念も見事に玉砕し、あとは土曜日のホープフルステークスに、わずかな望みを託すだけの年末となった。

 毎年年末の有馬記念が終わったあとは、やるせない気分で過ごすのが常だ。
 5年に1回くらいは有馬記念で当てて、憂いのない年末年始を過ごせているのだが、2015年に大当たりをしたので、次の当たりは来年くらいだ。

 今年は有馬記念が22日と早い日程だったので、まだ年末気分には程遠い。
 暖冬の影響か、世間もそれほど年末感を漂わせていない。

 今週末には臨時のたそがれオヤジ飲み会を、近所の王将で開催することになったので、それが終わらないと年末気分にはなれそうもない。
 年末所感はもう少しあとにまわそう。
 
 


 *本日の1桁ナンバープレート
  ・・・9、・・・3、・・・5、・・・2、・・・8、・・・7、・・・1、・・・6
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする