カキフライ・マーキング

　カキの季節も佳境を越えた感があるが、遅ればせながら本日のブランチは松のやのカキフライ定食だ。
　大きくもなく、小さくもないカキフライが5個で780円は、ご飯、みそ汁食べ放題を考慮すると、ギリ、リーズナブルか。

　漁師町で育った私が子供の頃は、シーズンになると近所のおばさん連中が、家の前で商売用の大量のカキをむいていた。
　カキは食べ放題だったが、当時はカキフライなどというハイカラな料理がなく、酢ガキがメインだったので子供の口には合わなかった。今にしてみると惜しいことをしたものだ。

　定食屋のカキフライや、スーパーのカキは安物だけに、本来のカキの風味がしない。
　かといって洒落たオイスターバーの高いカキを食べようとも思わない。
　それこそ「牡蠣食えば金がなくなる法外に」だ。

　とりあえずカキの季節にカキフライを食べるのは、初ガツオやサンマと同じく、一種の儀式みたいなものだ。



　*本日の1桁ナンバープレート
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