虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

今こそ…

2012-10-13 10:28:30 | スポーツ
先週のF1日本GP(鈴鹿)で、日本人3人目の表彰台に上がった小林可夢偉(写真)

そんな彼も、スポンサーを持参できないと、来季のシート確保が厳しいと報じられている。
なんとも世知辛い話ではある。

F1の場合、スポンサー持ち込みしなくても、シートを確保できているのは10人前後で、あとは持参金つき(ペイドライバー)というのが現実だ。
小林選手の場合、今までは持参金なしで乗れていたが、来季以降はそうもいかないらしい。

近年のF1では日本企業の撤退が相次ぎ、ホンダやトヨタ、そしてブリヂストンもF1界から去ってしまった。
多くの日本人がエンジニアなどでF1に関わっているが、ドライバーは小林選手ただ1人…。

彼はトヨタのドライバー育成プログラムを経て、F1まで駆け上がった男。
彼を育ててきたトヨタは、2009年末に経済的な理由でF1から撤退してしまった。

小林選手は、トヨタが手塩に掛けて育ててきたドライバー。
そのドライバーが苦しんでいる時に助けてあげることはできないのか?
トヨタくらいの企業規模なら、そんなに難しいことではないような気もするが…。
今こそトヨタが何らかのサポートをすべきじゃないのか?
トヨタならできるだろ?

トヨタが無理なら、ライバル企業のホンダでもいいだろう。
ホンダも2014年以降に再度の復帰を匂わせる発言も出始めているから、先行投資としてサポートするのも一考ではないか?
もしくは、積極的に海外へ進出している企業(たとえばユニクロ)もいいだろう。
海外戦略の一環として、小林可夢偉の支援を通じて、ブランディングと販促活動をすればいいんじゃないか?

このまま、小林選手がF1のシートを失ってしまえば、当分日本人F1ドライバーは出てこないだろう。
少なくても、後に続くものが出てくるまでは、小林選手に頑張ってもらいたい。

このままだと、日本におけるF1の歴史が一旦止まってしまう。
一旦止まってしまうと、再開するのはなかなか困難である。

個人的にどうにもできないもどかしさがあるが、1人のモータースポーツファンとして、できることがあれば、どうにかしてあげたい。
冒頭の報道を聞いて、率直に思ったことである。

ps、日本のモータースポーツの育成方法を、根底からしっかり考え直さなきゃいけない局面を迎えているのは明らかです。