危機遺産

昨年10月16日の日経より。

歴史的建築物などの保存に取り組む米国の非営利団体「ワールド・モニュメント財団」（WMF、本部ニューヨーク）は15日、36カ国計50カ所の「危機遺産」リスト（2016年版）を発表、日本からは東京都中央区築地の近代の木造建築群が選ばれた。
一等地のため開発圧力を受けており、歴史的街並みの喪失が危ぶまれるとしている。

リストは緊急に保存・修復などの措置が求められる文化遺産を危機遺産と認定するもので、1996年版から2年ごとに作成。
今回は4月の大地震で被災したネパールの文化遺産全般も入った。

築地の建築群は、主に昭和初期以降に建てられた木造の約30件。
築地場外市場にある円正寺や、瓦屋根の「町家型」、看板のような装飾を取り付けた「看板建築」の建物などが含まれる。
財団は、東京大空襲による被災を免れ、高度成長期の「危機」も乗り越えて都市の魅力の一端を担ってきたと評価した。

WMFは1965年に設立。
危機遺産と認定した建築物には保存や修復作業への助成を行うこともある。
過去には京都の町家や、東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市などの文化財も選んでいる。＜了＞

来月中旬、東京出張の際に、この地へ行ってきます。
昨年行った京島（墨田区）などと同じ匂いがしそうだなぁ。
今から楽しみ！