少し前の日刊ゲンダイの記事より。
東京・築地市場の移転先である豊洲新市場にまた新たな“欠陥”が見つかった。
ズサンなボーリング調査の問題である。
新市場は、主に「仲卸売場棟」「卸売場棟」「青果棟」の3棟があり、建築面積は計約15万平方メートルの広さがある。
日本建築学会は安全性確保のため、建築面積2万平方メートルにつき、着工前に20~25カ所でボーリング調査を行うことを提唱している。
この基準に従えば、新市場は少なくとも150カ所で調査をしなければならない計算になるが、都はたったの8カ所を調査しただけで着工に踏み切ったというのだ。
1級建築士の水谷和子氏がこう言う。
「都に情報開示請求したところ、本来、ボーリング調査を行うべき場所と関係のない箇所で調査が行われていました。管理施設棟という建物が建つ地盤に至っては、1カ所も調査が行われていません。小さいマンションでも、建物の4隅と中心に当たる箇所を調査するのが常識なのに、それすらしていません。都に見解を求めると『周辺の道路工事や水道工事の際に行った調査結果から推定したので、新たな調査は必要ない』と言われました」
新市場の地下に位置する地盤は、最深部で34メートル。
最も浅い箇所で18メートルで、高低差が激しい。
問題になった横浜の傾斜マンションじゃないが、建物を支えるための杭が支持地盤に届いていなければ、深刻な事態になるのは間違いない。
怖いのは地震だ。
「豊洲の地盤は、もともと軟弱なうえ、隅田川のヘドロで埋め立てられた土地です。大きな地震が起きれば、液状化や側方流動が起こりやすいのです。側方流動とは、軟弱な地盤が横滑りする現象で、実際、東日本大震災の後、豊洲新市場周辺で側方流動が起きた形跡がありました」(水谷氏)
仮に大地震が首都圏を襲った場合、新市場の杭が折れる危険性があるのだ。
「ガッチリ固定された杭が横殴りに揺さぶられ、損傷するでしょう。杭はほとんどしなることがないため、揺れが強いと折れる可能性があります。新市場は床や天井がボコボコになり、建物に亀裂が入る。横浜のマンションどころの騒ぎではありません」(建築アナリストの森山高至氏)
とりあえず開場時期を延期したらどうか。<了>
この記事が真実なら、あまりにもひどいよなぁ。
何でしっかりしたものにしないのだろう?
予算?人手不足?
あまりに中途半端なことをしたら、あとでしっぺ返しを食うぞ!
東京・築地市場の移転先である豊洲新市場にまた新たな“欠陥”が見つかった。
ズサンなボーリング調査の問題である。
新市場は、主に「仲卸売場棟」「卸売場棟」「青果棟」の3棟があり、建築面積は計約15万平方メートルの広さがある。
日本建築学会は安全性確保のため、建築面積2万平方メートルにつき、着工前に20~25カ所でボーリング調査を行うことを提唱している。
この基準に従えば、新市場は少なくとも150カ所で調査をしなければならない計算になるが、都はたったの8カ所を調査しただけで着工に踏み切ったというのだ。
1級建築士の水谷和子氏がこう言う。
「都に情報開示請求したところ、本来、ボーリング調査を行うべき場所と関係のない箇所で調査が行われていました。管理施設棟という建物が建つ地盤に至っては、1カ所も調査が行われていません。小さいマンションでも、建物の4隅と中心に当たる箇所を調査するのが常識なのに、それすらしていません。都に見解を求めると『周辺の道路工事や水道工事の際に行った調査結果から推定したので、新たな調査は必要ない』と言われました」
新市場の地下に位置する地盤は、最深部で34メートル。
最も浅い箇所で18メートルで、高低差が激しい。
問題になった横浜の傾斜マンションじゃないが、建物を支えるための杭が支持地盤に届いていなければ、深刻な事態になるのは間違いない。
怖いのは地震だ。
「豊洲の地盤は、もともと軟弱なうえ、隅田川のヘドロで埋め立てられた土地です。大きな地震が起きれば、液状化や側方流動が起こりやすいのです。側方流動とは、軟弱な地盤が横滑りする現象で、実際、東日本大震災の後、豊洲新市場周辺で側方流動が起きた形跡がありました」(水谷氏)
仮に大地震が首都圏を襲った場合、新市場の杭が折れる危険性があるのだ。
「ガッチリ固定された杭が横殴りに揺さぶられ、損傷するでしょう。杭はほとんどしなることがないため、揺れが強いと折れる可能性があります。新市場は床や天井がボコボコになり、建物に亀裂が入る。横浜のマンションどころの騒ぎではありません」(建築アナリストの森山高至氏)
とりあえず開場時期を延期したらどうか。<了>
この記事が真実なら、あまりにもひどいよなぁ。
何でしっかりしたものにしないのだろう?
予算?人手不足?
あまりに中途半端なことをしたら、あとでしっぺ返しを食うぞ!