AFP通信より。
29日に行われたF1第15戦バーレーンGP決勝で、ハースチームのロマン・グロージャンが高速でクラッシュし、マシンが炎上する大事故が起こったが、本人は無事だった。
関係者やドライバーは、F1用に開発された現在の安全システムのおかげだと話している。
レースの1周目で、時速250キロ前後で走っていたグロージャンは激しくブレーキをかけながらコース脇のバリアに衝突。
マシンは衝撃で真っ二つになって炎に包まれ、前半分は鋼鉄のガードレールにめり込んでガードレールをひしゃげさせた。
それでも、グロージャンのいるコックピットはそれによってレールの下をくぐり抜け、本人は自力で脱出して手や足首に「軽いやけど」を負っただけで済んだ。
グロージャンはその後、搬送先の病院のベッドからSNSに動画を投稿し「ひとまず、皆さんに僕は大丈夫だということを伝えたい。まあ、だいたい大丈夫だ」「たくさんのメッセージを本当にありがとう」とコメントした。
1996年に総合王者に輝き、アイルトン・セナが命を落とした1994年のサンマリノGPでは、セナのチームメートだったデイモン・ヒルは「彼が生きているのは奇跡だ」とコメントしている。
この事故では、スタートからレースを追い、数秒で現場へ到着したセーフティーカーとメディカルカーのドライバーを担当するアラン・ファン・デル・マルヴァ氏、そして医療責任者のトップを務めるイアン・ロバーツ医師が炎と闘ってグロージャンの命を救った。
ファン・デル・マルヴァ氏は「私たちもすごく驚いた。これほどの炎はこの12年で初めてだった」と話している。
「あれだけの事故で、ロマンが自力で車から降り始めたのには非常にびっくりしたが、無事が確認できてほっとした。われわれが開発した安全システムの数々が、一体となって機能したことの証明だ。(頭部保護装置の)Haloにバリアー、シートベルト、そういった全てが、あるべき形で機能した」
「どれか一つでも欠けていれば、全く別の結果になった可能性もある」
グロージャン自身も、当初は物議を醸したHaloが自分の命を救ったと話し「自分はずっと賛成派じゃなかったが、今はF1に持ち込まれた中で最高のものだと思っている。あれがなかったら、今こうやってみんなに語りかけることはできなかっただろう」とコメントした。〈了〉
かなり衝撃的な事故でした。
ドライバーが軽傷だったのが不幸中の幸いでした。
改めてモータースポーツは危険と隣り合わせであり、ちょっとしたミス(今回はグロージャンの急激なレーンチェンジが主たる原因と思う)で、生身の人間が生命の危険に晒される現実を見せつけられた。
とにかく大惨事にならなくて良かった。
グロージャンの1日も早い復帰を…。
今回のアクシデントを教訓にして、改善すべき点が炙り出されたとも言えますね。
F1マシンの高速化に、サーキットの安全設備が追い付いていない(今回の場合、まずはガードレール)のは間違いないでしょう。
絶対的なスピードを落とすか、サーキットの安全基準(ランオフの広さや構造など)を再度見直すか?
死者が出る前に、対応しなきゃいかんですぞ!
画像は、引田天功の炎の大脱出ではありませんよ!
29日に行われたF1第15戦バーレーンGP決勝で、ハースチームのロマン・グロージャンが高速でクラッシュし、マシンが炎上する大事故が起こったが、本人は無事だった。
関係者やドライバーは、F1用に開発された現在の安全システムのおかげだと話している。
レースの1周目で、時速250キロ前後で走っていたグロージャンは激しくブレーキをかけながらコース脇のバリアに衝突。
マシンは衝撃で真っ二つになって炎に包まれ、前半分は鋼鉄のガードレールにめり込んでガードレールをひしゃげさせた。
それでも、グロージャンのいるコックピットはそれによってレールの下をくぐり抜け、本人は自力で脱出して手や足首に「軽いやけど」を負っただけで済んだ。
グロージャンはその後、搬送先の病院のベッドからSNSに動画を投稿し「ひとまず、皆さんに僕は大丈夫だということを伝えたい。まあ、だいたい大丈夫だ」「たくさんのメッセージを本当にありがとう」とコメントした。
1996年に総合王者に輝き、アイルトン・セナが命を落とした1994年のサンマリノGPでは、セナのチームメートだったデイモン・ヒルは「彼が生きているのは奇跡だ」とコメントしている。
この事故では、スタートからレースを追い、数秒で現場へ到着したセーフティーカーとメディカルカーのドライバーを担当するアラン・ファン・デル・マルヴァ氏、そして医療責任者のトップを務めるイアン・ロバーツ医師が炎と闘ってグロージャンの命を救った。
ファン・デル・マルヴァ氏は「私たちもすごく驚いた。これほどの炎はこの12年で初めてだった」と話している。
「あれだけの事故で、ロマンが自力で車から降り始めたのには非常にびっくりしたが、無事が確認できてほっとした。われわれが開発した安全システムの数々が、一体となって機能したことの証明だ。(頭部保護装置の)Haloにバリアー、シートベルト、そういった全てが、あるべき形で機能した」
「どれか一つでも欠けていれば、全く別の結果になった可能性もある」
グロージャン自身も、当初は物議を醸したHaloが自分の命を救ったと話し「自分はずっと賛成派じゃなかったが、今はF1に持ち込まれた中で最高のものだと思っている。あれがなかったら、今こうやってみんなに語りかけることはできなかっただろう」とコメントした。〈了〉
かなり衝撃的な事故でした。
ドライバーが軽傷だったのが不幸中の幸いでした。
改めてモータースポーツは危険と隣り合わせであり、ちょっとしたミス(今回はグロージャンの急激なレーンチェンジが主たる原因と思う)で、生身の人間が生命の危険に晒される現実を見せつけられた。
とにかく大惨事にならなくて良かった。
グロージャンの1日も早い復帰を…。
今回のアクシデントを教訓にして、改善すべき点が炙り出されたとも言えますね。
F1マシンの高速化に、サーキットの安全設備が追い付いていない(今回の場合、まずはガードレール)のは間違いないでしょう。
絶対的なスピードを落とすか、サーキットの安全基準(ランオフの広さや構造など)を再度見直すか?
死者が出る前に、対応しなきゃいかんですぞ!
画像は、引田天功の炎の大脱出ではありませんよ!