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虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

生きているのが奇跡だ

2020-12-01 07:03:20 | スポーツ
AFP通信より。

29日に行われたF1第15戦バーレーンGP決勝で、ハースチームのロマン・グロージャンが高速でクラッシュし、マシンが炎上する大事故が起こったが、本人は無事だった。
関係者やドライバーは、F1用に開発された現在の安全システムのおかげだと話している。

レースの1周目で、時速250キロ前後で走っていたグロージャンは激しくブレーキをかけながらコース脇のバリアに衝突。
マシンは衝撃で真っ二つになって炎に包まれ、前半分は鋼鉄のガードレールにめり込んでガードレールをひしゃげさせた。

それでも、グロージャンのいるコックピットはそれによってレールの下をくぐり抜け、本人は自力で脱出して手や足首に「軽いやけど」を負っただけで済んだ。
グロージャンはその後、搬送先の病院のベッドからSNSに動画を投稿し「ひとまず、皆さんに僕は大丈夫だということを伝えたい。まあ、だいたい大丈夫だ」「たくさんのメッセージを本当にありがとう」とコメントした。

1996年に総合王者に輝き、アイルトン・セナが命を落とした1994年のサンマリノGPでは、セナのチームメートだったデイモン・ヒルは「彼が生きているのは奇跡だ」とコメントしている。

この事故では、スタートからレースを追い、数秒で現場へ到着したセーフティーカーとメディカルカーのドライバーを担当するアラン・ファン・デル・マルヴァ氏、そして医療責任者のトップを務めるイアン・ロバーツ医師が炎と闘ってグロージャンの命を救った。

ファン・デル・マルヴァ氏は「私たちもすごく驚いた。これほどの炎はこの12年で初めてだった」と話している。

「あれだけの事故で、ロマンが自力で車から降り始めたのには非常にびっくりしたが、無事が確認できてほっとした。われわれが開発した安全システムの数々が、一体となって機能したことの証明だ。(頭部保護装置の)Haloにバリアー、シートベルト、そういった全てが、あるべき形で機能した」

「どれか一つでも欠けていれば、全く別の結果になった可能性もある」

グロージャン自身も、当初は物議を醸したHaloが自分の命を救ったと話し「自分はずっと賛成派じゃなかったが、今はF1に持ち込まれた中で最高のものだと思っている。あれがなかったら、今こうやってみんなに語りかけることはできなかっただろう」とコメントした。〈了〉

かなり衝撃的な事故でした。
ドライバーが軽傷だったのが不幸中の幸いでした。

改めてモータースポーツは危険と隣り合わせであり、ちょっとしたミス(今回はグロージャンの急激なレーンチェンジが主たる原因と思う)で、生身の人間が生命の危険に晒される現実を見せつけられた。

とにかく大惨事にならなくて良かった。
グロージャンの1日も早い復帰を…。

今回のアクシデントを教訓にして、改善すべき点が炙り出されたとも言えますね。
F1マシンの高速化に、サーキットの安全設備が追い付いていない(今回の場合、まずはガードレール)のは間違いないでしょう。
絶対的なスピードを落とすか、サーキットの安全基準(ランオフの広さや構造など)を再度見直すか?
死者が出る前に、対応しなきゃいかんですぞ!

画像は、引田天功の炎の大脱出ではありませんよ!