木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

研ぎと摺りの日々続く

2011-09-16 22:22:36 | 


続いている研ぎと摺りの日々。囲炉裏風テーブルは最後の、炉縁(天板)の#600での研ぎ。
最後は手で研ぎました。



乾かして、生漆を篦で付け、綿布で拭ききります。



これが、早川謙之輔氏が著書「黒田辰秋 木工の先達に学ぶ」の中で「捨て摺りのあと、1回だけ仕上げに漆をかければ良い・・・」と言っている状態。
確かにこれはこれで良い場合もあると思うが、更に拭き重ねると・・。



しっとりとした艶が出てきます。
囲炉裏風・・・なので、いつもより艶を押さえた仕上げにしようと思います。



一方、幕板や脚は、綿布でなくケーク紙を使って拭いてみました。
漆を拭いた時の具合は、綿布やモスリンとは違う独特の感じですが、それを生かした使い方ができそうです。



椅子は拭漆が完了。乾かして組立です。



修理の椅子もだいぶ仕上がってきました。
当初の漆がだいぶ透けて来ていますので、最後に座面全体の摺りをして色を合わせます。

コメント
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