続いている研ぎと摺りの日々。囲炉裏風テーブルは最後の、炉縁(天板)の#600での研ぎ。
最後は手で研ぎました。
乾かして、生漆を篦で付け、綿布で拭ききります。
これが、早川謙之輔氏が著書「黒田辰秋 木工の先達に学ぶ」の中で「捨て摺りのあと、1回だけ仕上げに漆をかければ良い・・・」と言っている状態。
確かにこれはこれで良い場合もあると思うが、更に拭き重ねると・・。
しっとりとした艶が出てきます。
囲炉裏風・・・なので、いつもより艶を押さえた仕上げにしようと思います。
一方、幕板や脚は、綿布でなくケーク紙を使って拭いてみました。
漆を拭いた時の具合は、綿布やモスリンとは違う独特の感じですが、それを生かした使い方ができそうです。
椅子は拭漆が完了。乾かして組立です。
修理の椅子もだいぶ仕上がってきました。
当初の漆がだいぶ透けて来ていますので、最後に座面全体の摺りをして色を合わせます。