木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

箪笥 その後

2016-07-31 22:20:25 | 木工


抽斗を制作する材の木取り。前板はタモ、側板、先板、底板は桐をつかいました。
量の多さを見てこれだけの材を使って、ものが入る部分が狭くなってしまうのではといつも思うのです。


仕口を刻み、木釘削り。長短合わせて半日で400本ほど削りました。
計算間違いをし、実際に使ったのはその約半分でしたが・・・。


前板と側板は木釘で打ち付けます。


側板と先板は三枚組接ぎで。下穴はドリルの先に「あらいの錐」を取り付けてみました。これが実に具合が良い。


底板を打ち付け


組み立て完成。


前板の塗装をして、ブビンガの取っ手を付けて・・・


完成しました。Sさん、明後日納品にうかがいます。



こちらは今日お届けした朱塗りの飯椀
煎茶のU先生から、お母様へのプレゼントにと注文をいただいていました。
ずいぶん時間がかかってしまいましたが、喜んでいただけ何よりでした。
先生のお宅では、煎茶道具をいろいろ拝見してお話しをうかがい、大変良い勉強をさせていただきました。
U先生ありがとうございました。

コメント
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