木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

朱漆上塗り

2010-06-05 22:31:08 | 
上塗り用の朱漆を練ることからはじめました。


電子天秤で正確に量った本朱に少量のクロメ漆を加えて練りました。


まとめた朱漆を少しずつ分けて、空き瓶を使って練りました。
この六角形の空き瓶、面が平らなので練るのには実に具合が良いです。
暫く練ると、やわらかくなってきます。


空き瓶で練り終わった朱漆。粘りと艶が出てきました。


これにさらにクロメ漆を加えて練ります。
銀朱1.2に対しクロメ漆1の割合です。


練り終わったら漉します。先日作った両搾りの漉し馬に早速活躍してもらいました。


使う分量だけもう一度漉して塗り始めたのですが、ここで問題が・・・
気温が上がったためか、漆がやわらかすぎる感じで、うまく乗ってくれません。
薄く塗ると刷毛目がそのまま朱漆の濃淡となってしまい、濃淡が消える程度に厚めに塗るとたれてきます。
中塗りの後の研ぎを軽くしたので中塗りの艶が残っているため、漆の食い付きが悪いのかもわかりません。
刷毛を変えてみたら少しはましになったのですが・・・
さらに、そうこうしているうちに、ツク棒の両面テープが剥がれ、塗ったお椀が、カタン!!・・・


取りあえず、薄めに塗って、湿度を落とした漆風呂へいれました。
乾いたら、朱漆の練りからやり直しです。

ところで、ツク棒の両面テープが剥がれた原因は、両面テープの付きを良くしようとツク棒に貼ったこのゴム。

表面が光っているので良く付くだろうと思ったのが間違いでした。
普通のゴム板を切って接着剤で上に貼ることにしました。

いろいろ勉強になります・・・・
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