乳幼児期の義肢装具作成の必要性に関して。
義足に関連する掲示板の投稿に対して回答させていただいていて、自分のブログにも備忘録として残しておこうかなと思ったので書いておきます。
あくまでも個人的意見ですので、素人の戯言と思いながらお読みいただければと思います。
いろんな方から考え方として言われたことのなかで、娘をみながら、どうやら正解らしいと考えるに至ったこととしては…
大前提としては、
通常の乳幼児が獲得する動作や自己認識に対して、獲得を阻害するような状態が存在する場合には、先回りしてそれに対処するために義肢装具を作成して対応すべきである。
ということでした。
具体的には、
つかまり立ちをし出すタイミングでは、つかまり立ちができる義足ができていることにより、通常の発達すべき重力拮抗筋を発達させるべきなこと。
自己認識が始まる二歳前後には、当たり前に義足を朝から晩までつけていることにより、スムーズに義足を身体の一部として認識しやすいようにするべきであろうこと。
まぁ、これについては、賛否両論あるかなと思いますが、継続して義足を身体の一部として装着して行くために大切なファクターかなと。
もちろんそれ以後に義足を作成しても、問題が起きるわけではないですけどね。
理由を書き始めると長くなるので割愛しますが、よろしければご連絡いただければお話し出来ます。
御大のうけうりになりますけれど。
あとは、ハイハイですが…
これは、完全に私見ですが、
ハイハイに関しては微妙かもしれません。
子供用の足部に、しかも乳児用の足部には、はいはいをさせる機能を想定したものがないかもしれません。
足首が固定されたタイプで、邪魔になるかもしれません。(逆に左右のバランスが合わせづらい)
義足をつけることが、はいはいを阻害する可能性、その時期に義足をおもちゃとして捉えたり、義足をつけることに抵抗を感じることにより、歩くための義足を装着する時点での拒否反応が出てしまう可能性もあるかもしれません。
いろんなことを考えてしまいます。
義足をつけない状態で、バランスが悪く、ハイハイをする時に支障をきたす場合には、少なくともなんらかの方法でその支障を解消してあげるといいんだろうなと思います。
因みに、私の娘はこのパターンで離断前に装具を作りました。
必要性と有効性が認められれば、手続き論です。
しかしながら、手続きはなかなかはじめは難解で、ハードルが高く、クリアに説明してくれる人もあまりいなかったりします。
悲しいけれど…
こうしたこと、ちなみに普通の病院ではまず、提案してくれません。
私の娘の時には、地元で大病院をすべて周り、結論がでずに、全国の病院の先生に相談し、日本三大義肢製作所にも相談し…
結果としては、なんとそれ以外のところで、助けていただいた形です。今でも私達家族の恩人である東京の義肢装具士さまがいなければ、今の私達はないでしょう。
かつて、その御大基本的な考え方を何回も繰り返し教えてくれましたが、コーディネートはしてくれるわけではありませんでした。
病院でチームを組んでと言いますが、現実は厳しいです。
乳幼児の義肢装具についてみたことがある医療関係者は少なく、予後について追跡して把握出来るものは希少です。
なので、小児義足についてノウハウがあり、多数の実績を持つ病院あるいは義肢製作所で相談して、ご家族自身がそうしたことを理解されることをお勧めします。
地方では、どんなに大きな病院でも、小児義足についての予後を含めた知識、実績は遠く東京に及びません。
悲しいですが、現実です。
なんとかこの現実が変わってくれることを祈りながら。
事実は事実として、認識することも大切かと思います。
小児義足に携わる関係者の皆様
知識、実績の格差の話、いいすぎだったらすみません。
しかし、今まで七年間、保護者として娘と十本以上の義肢を作り続けてきた経験からくる本音です。
義足に関連する掲示板の投稿に対して回答させていただいていて、自分のブログにも備忘録として残しておこうかなと思ったので書いておきます。
あくまでも個人的意見ですので、素人の戯言と思いながらお読みいただければと思います。
いろんな方から考え方として言われたことのなかで、娘をみながら、どうやら正解らしいと考えるに至ったこととしては…
大前提としては、
通常の乳幼児が獲得する動作や自己認識に対して、獲得を阻害するような状態が存在する場合には、先回りしてそれに対処するために義肢装具を作成して対応すべきである。
ということでした。
具体的には、
つかまり立ちをし出すタイミングでは、つかまり立ちができる義足ができていることにより、通常の発達すべき重力拮抗筋を発達させるべきなこと。
自己認識が始まる二歳前後には、当たり前に義足を朝から晩までつけていることにより、スムーズに義足を身体の一部として認識しやすいようにするべきであろうこと。
まぁ、これについては、賛否両論あるかなと思いますが、継続して義足を身体の一部として装着して行くために大切なファクターかなと。
もちろんそれ以後に義足を作成しても、問題が起きるわけではないですけどね。
理由を書き始めると長くなるので割愛しますが、よろしければご連絡いただければお話し出来ます。
御大のうけうりになりますけれど。
あとは、ハイハイですが…
これは、完全に私見ですが、
ハイハイに関しては微妙かもしれません。
子供用の足部に、しかも乳児用の足部には、はいはいをさせる機能を想定したものがないかもしれません。
足首が固定されたタイプで、邪魔になるかもしれません。(逆に左右のバランスが合わせづらい)
義足をつけることが、はいはいを阻害する可能性、その時期に義足をおもちゃとして捉えたり、義足をつけることに抵抗を感じることにより、歩くための義足を装着する時点での拒否反応が出てしまう可能性もあるかもしれません。
いろんなことを考えてしまいます。
義足をつけない状態で、バランスが悪く、ハイハイをする時に支障をきたす場合には、少なくともなんらかの方法でその支障を解消してあげるといいんだろうなと思います。
因みに、私の娘はこのパターンで離断前に装具を作りました。
必要性と有効性が認められれば、手続き論です。
しかしながら、手続きはなかなかはじめは難解で、ハードルが高く、クリアに説明してくれる人もあまりいなかったりします。
悲しいけれど…
こうしたこと、ちなみに普通の病院ではまず、提案してくれません。
私の娘の時には、地元で大病院をすべて周り、結論がでずに、全国の病院の先生に相談し、日本三大義肢製作所にも相談し…
結果としては、なんとそれ以外のところで、助けていただいた形です。今でも私達家族の恩人である東京の義肢装具士さまがいなければ、今の私達はないでしょう。
かつて、その御大基本的な考え方を何回も繰り返し教えてくれましたが、コーディネートはしてくれるわけではありませんでした。
病院でチームを組んでと言いますが、現実は厳しいです。
乳幼児の義肢装具についてみたことがある医療関係者は少なく、予後について追跡して把握出来るものは希少です。
なので、小児義足についてノウハウがあり、多数の実績を持つ病院あるいは義肢製作所で相談して、ご家族自身がそうしたことを理解されることをお勧めします。
地方では、どんなに大きな病院でも、小児義足についての予後を含めた知識、実績は遠く東京に及びません。
悲しいですが、現実です。
なんとかこの現実が変わってくれることを祈りながら。
事実は事実として、認識することも大切かと思います。
小児義足に携わる関係者の皆様
知識、実績の格差の話、いいすぎだったらすみません。
しかし、今まで七年間、保護者として娘と十本以上の義肢を作り続けてきた経験からくる本音です。