Chun日記~両足脛骨欠損症の娘をもった父親の育児&子育て奮闘日記

「Chunの部屋」もよろしく。メアドもそちらにありますよ。http://aka.gmobb.jp/chuns_room/

卒業式

2016-03-19 00:09:40 | 日常のこと
お姉ちゃんが在校生を代表して、一つ上の学年の卒業式に参加する。その練習が忙しいらしい。
卒業式、厳かな雰囲気。

わが娘の学校は生徒数も3クラスなので、一人づつ証書を渡す。
その間は姿勢よく座りっぱなし。
すぐ横には互い違いに卒業生の保護者がいる。

パイプ椅子で90分座りっぱなし。
義足を履いている方はわかるだろうか。
これ、かなりきつい。
さらには、その間になんどか「起立」「礼」「着席」が挟まり、姿勢よく静かに素早くが求められる。

立ち上がるときに素早くしようとすると、パイプ椅子が動いてしまう。パイプ椅子をつかむわけにもいかないから、立ち上がるのも難しい中で、音を立てずに素早く。
娘はそのことに必死である。

座った姿勢やたった姿勢はもとより、お辞儀の仕方も研究している。
両大腿義足だと踏ん張りがきかないし膝を伸ばしてしか礼はできない。足首も動かないから、深い礼は無理がある。
でもわかりづらいし、皆に合わせたいのだ。
娘なりにつま先を一瞬浮かせてでも、身体を倒せないかとか、背中を丸めずにどこまで礼ができるかなど悩んでいる。

こうした悩み。
両大腿義足で当たり前に過ごしていく中で、出てくる些細な悩みのひとつひとつ。
向き合う中で、担任の先生や補助の先生も一緒に考えてくれている。
だから私たちは話を聞く。
彼女なりに納得いくといいなと思いながら。

すでに、自分なりに。生活の中でのこだわりを持ち始めているお姉ちゃん。
こうしたことが、たぶん将来にわたり役に立つような気がする。何歳になってもそうした場には遭遇しそうだから。

なんだか、すでに自分の力で。周りを巻き込みながら解決していくようになっている。お姉ちゃんもそんな年齢なんだなと改めて。
大きくなったなぁ。
いろんな話を驚かずに聞いてあげよう。
できれば手は出さずにアイディアを出しつつ。見守らなければね。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする