Chun日記~両足脛骨欠損症の娘をもった父親の育児&子育て奮闘日記

「Chunの部屋」もよろしく。メアドもそちらにありますよ。http://aka.gmobb.jp/chuns_room/

路面凍結

2014-12-21 01:10:14 | 障害者の父親になって学んだこと
路面凍結

大雪あけて次の日の朝。
路面が凍結。あるいていても転びそうになる。
写真のような状態のところもたくさん。

我が家の周りは坂がなくて、比較敵滑りにくい環境だとはおもうんだけれども、出勤途中になんどか滑りかけて、なんとか転ばずに立て直した。(^^;;
怖い。

娘さんはこういう日はさすがに送っていく。
今はまだ、そうしてあげられる。
でもね。たぶん実際に一人で歩いたら、かなりあぶない。そうなんだよね。

義足って、万能なようでそうではない。
我が家は雪もあまり降らない平地に住んでいるから感じにくいけど。
坂は苦手、雪道や凍った道は危険。
舗装されていないデコボロ道は苦手。
あ、金属だから海も苦手かな。

こういう事があるたびに考える。
けっこうこれって、住む場所を選ぶよなって。

どうってことないように見えるけど。
実は義足使用者には深刻。
それを忘れがち。

毎回、こういうことがあるたびに思い知る。娘へのサポートの必要性。
また、さらに思う。
どうすれば私がいなくても、大丈夫になるんだろうかと。

なかなか難しい。
でもいつかその日は来るのだ。
それまでに考えなければね。




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授業参観

2014-12-20 00:02:01 | 日常のこと
授業参観

お姉ちゃんの授業参観にいってきました。
妹さんの餅つき大会とかさなり、雨も降っていて大変な日。
時間に間に合うようにいくのに大変。

保育園から小走り。
ギリギリ間に合いました。

科目は社会。
日本地図が黒板に貼られていて、まずは都道府県クイズから。
tossの都道府県クイズ(三択)とかっていう学習教材を使い、パソコン画面をプロジェクターで映しながら、ゲーム感覚。
皆で地方ごとにやってから、自信のある人に一人づつ当てる方式。

娘さん ついていけてないな。(^^;;
こりゃ週末にある程度やらないといけないね。
ある程度はついていかないと意味が半減しそうな授業。諦めたら覚えられないし、後から覚えるのも大変だね。

後半はね。地図帳から農林水産品がどの辺りでとれるかとか、地元地域の地形の名前なんかをおさらい。
懐かしい。

たしか地理
あんまり得意じゃなかったな。
今や嫌でも仕事柄、頭に入ってるけど
小学校時代は苦手だった(^^;;

参観の合間に、娘の作品を見回る。
クリスマスカードや笛を演奏している所の版画が展示されていました。
なかなか上手。
ほかにもね。たぶん道徳の時間なんだろうけど、クラスの皆のいいところに感謝するカードがあってね。
娘が感謝されている側に何枚かあって驚く。
そうなんだね。よかった。
助けてもらうばかりになりがちかなと心配している親としては、何よりうれしいしらせです。ありがたいね。






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大雪

2014-12-19 00:02:03 | 日常のこと
大雪

十年ぶりの全国的な大雪。
中部地方でもかなりの雪が降っている。
平野部の名古屋とかでも23cm??
たぶんクルマは動かないだろうな。

岐阜は比較にならない、車のタイヤは見えないね。(^^;;
まぁ、皆 慣れている分雪対策は万全な人が多いから混乱は少ないかな。

朝六時前に起きた。^o^
早く起きたおかげでいろんなことを先回り。
娘に履かせるオーバーパンツ、靴はどうするか。ランドセルカバーはどこか?手袋やタオルや、濡れた下駄箱対策シートも。

いつもよりかなり早く皆を起こして準備。いつもより30分くらい早く、娘を連れて家を出る。
かなりゆっくり歩き。学校へ。
とちゅう先生方が歩道橋の雪かきをしている 頭が下がる。
近づくにつれてたくさんの先生方が、子供たちが歩くための道を作っていた。

そんな中、娘と二人で登校。
少し遅れて妹さんは、これまたかなり早めに保育園へ。

なんとかたどり着いて、下駄箱まで見送り。そのあと職場へ。実は外での仕事が予定されていて、相手もいたのだけれど。
通勤しながら相手の携帯に連絡。延期にしてもらえました。よかった。(^^;;

大パニックになった都市部。
やはり雪には弱い。
昼間にお日様がかなり照らしてくれたから、車が通る道路はかなり雪が解けたかな。

こういうタイミングで夜。残った雪が凍る。
危ない条件たくさん。
皆様、気をつけて運転してくださいね。

なんか朝、歩いていて
なんとなく写真を何枚か
様子があとからおもいだせたらいいな。


2014/12/18 豪雪の記録としてね。









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リコーダーフェスティバル

2014-12-18 00:15:41 | 日常のこと
リコーダーフェスティバル

お姉ちゃんがリコーダーフェスティバルに参加してきました。大人から子供まで参加自由のフェスティバル。いろんな団体が25組代わる代わるに思い思いの曲を披露してくれました。

お姉ちゃんの小学校
40名を超える部員を誇りますが、どうやらリコーダーを吹く団体としてはかなり多い。
迫力がありました。

たぶん一番人数が多かったかも。
いい時期に入れてもらえたのかもしれませんね。

吹いた曲は
ジブリの曲

となりのトトロより
さんぽ と 風の通り道

いい曲ですよね。
私も大好き。いろんなバージョンのCDが自宅にはあります。

パートはたしか、アルトかな。
最前列で堂々と、ひときわ体を揺らしてリズムに乗りながら吹く姿は、四年生には見えず。非常に堂々としていました。
背も高いからね。(^^;;

たぶんあとは、姿勢良くしないと倒れちゃうから、いやでも姿勢が良くて。
他のことの対比で堂々として見えるんだろうな。
姿勢良くするから楽譜みるのはじめから諦めてるしね。ある意味正解。うんうん。

二時間半の長丁場
最初の方に出番があってよかったね。
実は保育園のイベントと重なり、妻と妹さんは両方にいくために大忙し。私はその移動を車でするためにさらに多忙。
なんとかこなせました。

ふぅ。
今年の音楽部もおしまい。
また来年だね。



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焼きりんご はちみつ入り

2014-12-17 00:01:31 | お気に入りの食べ物
POKKA SAPPORO
?焼きりんご はちみつ入り

昼休みにたまたま、通りがかりの自販機で買ってみた。うまい。^o^
珍しいものが好きなのて、いま風邪で喉が痛くて、暖かい林檎ジュースとかないかなと思っていたから ちょうど良くて。さらに期待より美味しくて嬉しかった。

ほのかなはちみつが絶妙。
香ばしい香りもなんかする。
嫌な味が残らずまろやかだし、くどくなく、後味も悪くない。
うん。美味しい。

いや。メーカーのまわし者じゃないですよ。
そもそも、このメーカーのジュースあまり飲んだことないし。

初めて見たんですけど。
もっと当たり前に、売り出してほしいな。
ホットレモンよりこっちの方が好き。
メーカーさんお願いします。^o^

新製品?なのかな。
また、店頭で出会える日を楽しみにしております。
あー美味しかった。^o^

いや、ただそれだけ。(^^;;
たまには、こんなブログも。
書く内容が浮かばないしね。(^^;;。






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風邪なおる。

2014-12-16 01:36:07 | 日常のこと
風邪治る。

長引いていた風邪。なんとか治りました。
金曜夜から、気が抜けて一気に悪化して、土曜日午後に内科に飛び込み注射投薬。日曜日夜には治りかけという、いつものパターン。
合気道も休ませていただきました。

二日連続で10時間近い睡眠をとらせてくれた家族に感謝。いろいろ罵声は飛びましたが。(^^;;
まぁ、聞こえなかったことにします。

やはり風邪をひくときついです。
年が身にしみます。

このわたしの病を機に、初めてできたこと一つ。今更だけど、初めてピアノ教室まで娘が一人で歩いて行けたこと。しかも家の鍵まで閉めて。
まぁそうするしかない状況だっただけなんだけどさ。
いやいや、良いことです。
たしかに、行けるよね。四年生だもの。

あとはね。合気道。
久々に稽古を見学していたら、いろんなことに気がつけた。
娘の様子や周りの子供達の様子。
せんせい方の様子や指導。自分にもためになる様々な学び。

稽古をしながら見聞きするのとは、少し違う視点で冷静に見ることができて、すごく勉強になりました。
たまには、見稽古も良いものだなとあらためて思い直した1日でした。

気がついたら、妹さんが同じような咳をしている。私がインフルエンザではなかったから、うつったとしても違うといいんだけれど。
明日は餅つき大会。楽しみにしていたもんね。

年賀状も私の分は描ききりました。
あとは家族の分の手伝いだけになりそうです。

しかし寒いですね。
大雪に警戒だとか心配して検索していたら12/15は大地震が起きる条件が揃っているという記事が過去にあるのを発見。怖くなりました。
この記事を更新する頃には日付が変わっているんでしょうけれど気をつけるに越したことはありませんね。

選挙も終わり。予想通りに投票率は最低。
自公2/3以上は変わらず。
静かなさまざまな変化が始まりそうな予感がします。

先ほど、妹さんが寝ぼけて「リンゴジュース?!」と泣き叫び。妻が起きてきてキレ気味で「リンゴジュース買ってきて T^T」と。
急いで走って買ってきたら
「やっぱ寝たからいいや」って二人とも寝ちゃった。。・°°・(>_<)・°°・。
あーあ。

あいかわらずだなぁ。我がや



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グインサーガ外伝26 黄金の盾

2014-12-15 01:01:49 | お気に入りの本
グインサーガの新刊が発売されるらしい。
予定が発表された。
こういうの嬉しい。

あまりにこのシリーズ好きなので。普段のブログとのギャップがありますがご容赦。
どうしても好きなもので。
描きたくなってしまいました。

今回はヴァルーサのお話だそう。
その生い立ちと運命。
今まで描かれていないそうしたお話が、著者の没後に紡がれていく。
なんだかファンとしては嬉しい限りなのです。

7人の魔導師、それに今までの話、今進行中の話にまで大きく関わる話になりそうなだけに、編集の方や校正の方のご苦労が目に浮かびます。(^^;;

でもでもすごく楽しみで。
書いていただいた、円城寺さんに感謝なのです。

あまり描かれていなかったヴァルーサの人となりがこの刊で決まる。
なんかワクワクしますね。

早く読みたいな。
当日買いに走ろうかしら。
もしかしたら前の日に店頭に並ぶかしら。
楽しみだな。



グインサーガ外伝26
「黄金の盾」

2014/12/18?発売予定?

??


著者 ?円城寺忍

監修 ?天狼プロダクション

ケイロニア王グインの愛妾ヴァルーサ。おそるべき魔道師たちがケイロニアの都サイロンを恐怖に陥れた『七人の魔道師』事件の際、彼女はグインと出会った。王と行動をともにした〈まじない小路〉の踊り子が、のちに豹頭王の子を身ごもるに至る、その数奇なる生い立ち、そして波瀾に満ちた運命とは? 「グイン・サーガ トリビュート・コンテスト」出身の新鋭が、グイン・サーガへの想いを熱く描きあげた、奇跡なす物語。




追伸


かなり寝て、昼寝も二時間
目が冴えてねれません。


でも。家事が終わったので、寝ようかな。
明日には全快していますように。
。・°°・(>_<)・°°・。

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選挙

2014-12-14 08:04:11 | 日常のこと
選挙

あっという間に選挙がやってくる。
衆議院議員選挙。
なんだかとても解散理由も争点も見えにくい。

こうした状況で選挙すると、投票率は下がり現政権政党が強くなるのは普通のこと。
なにより代わりがいない感が強すぎる。
あとは、それでもあまり現政権が圧倒的多数を占めすぎないようにしないと怖いという感覚をどれくらいの人が持ちうるのか。
そんな戦いのような。

人口の世代比率がどうしようもなく偏る中、何をしても赤字になる状況のなか。
どうしていくのか。
そりゃ難しいだろう。

あれだけ議論して、あれだけ争点になり決めたはずの消費税増税。結果的に今やどの政治家も過去の理論を肯定し得ない。なぜか当たり前みたいな空気。

とんでもない。
前の流れを前提に異論か予測や見込みが立てられ、それ前提に何十年先までの計画が作られていて、そのためにたくさんの人が頑張っている。
その根底を覆すことがほぼ前提な感じになっている選挙。
そのことには、触れられない。

そもそもそんな根本的な部分がひっくり返ったら、公務員はお手上げだ。
そのことには触れない。
あいかわらず片寄ってるな。うーむ。




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風邪ひいちゃった

2014-12-13 00:04:11 | 日常のこと
風邪ひいちゃった。

いけない。
きつい。・°°・(>_<)・°°・。

風邪ひいた。鼻水と咳がひどい。
体だるい。

早めに寝るようにしてるけど、家事が減るわけでもないな。
職場の仕事も休めばその分溜まるだけ。

だましだましやりすごさなきゃ。と思いつつ。やはりきつい。

体の節々が痛いな。
特に首かな。
良くないね。

なんだか思考が停止しちゃう。
どこかで休まなきゃな。
やばいなぁ。

お姉ちゃん。明日はリコーダーフェスティバルだそうだから、休みなのに部活かな。
皆と一緒に行けるかな。
そう言いつつも。遅れて別行動になっちゃうのかな。

いけないけど、心配でたまらない。
なんか楽しく皆でのんびり行くと言う様子が想像つかない。
いけないなぁ。

まぁ、置いていかれても、そこから何かを学んでくれればいいんだろうけれどね。
うーむ。惨めな気持ちになるだけってことになるときついよなぁとか。

普段の先生でなくて音楽部の先生だからね。あまりリアルには娘のことがわからないし、娘も言いたいことを言いづらい。
そんな状況で、いつも保護され気味で嫌な思いをしてきていない娘がどう感じるか。
気をつけて聞いて上げなくちゃね。

そういえば服装のこと言ってなかったな。
服はバラバラなのかな?
それともそろえるのな?
さすがに最後の練習に聞いてくるかな。

いろいろな片付けなきゃならないもの、終わりつつあるから、少し早めに寝なきゃ。
こじらせないようにしないとね。



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片山真理さん初個展

2014-12-12 00:18:17 | お気に入りの場所
片山真理さん初個展

娘がお世話になっています。娘の大先輩。
片山真理さんが初の個展を開くということで、案内がありました。
思わず紹介してみます。

個展紹介ページより抜粋

片山真理 展
you’re mine
会期:2014年12月17日(水)~2015年2月15日(日)
オープニングレセプション:12月17日(水) 18:00-22:00
冬期休業 12月28日~1月6日

●会場:
TRAUMARIS|SPACE
150-0013 ?渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F
TEL 03-6408-5522
月火休
13:00-24:00(日曜14:00-22:00)
URL:http://www.traumaris.jp 
問合せ:info@traumaris.jp

またしても、東京ですね。
新幹線で家族で往復6万円以上交通費がかかる我が家としては、いけないかもしれないんですが、見たいなぁ。
本当に心からみたいです。娘にも見せてあげたい。
トリエンナーレで作品を見て、義肢製作所でお話を去年させていただいてから、娘の中では片山さんは憧れになっています。

片山さんの素晴らしいのは、自己表現を突き詰めているところ。自分自身についてここまで探求し試み挑戦している人って、あまりいないような気がします。

娘の大先輩で同じ病名を持ち、両脚義足でありながら、いまや個展紹介や作品紹介にそのことがほとんどおまけ程度にしか触れられないほどの実力。知名度。
ここまでのたゆまぬ努力に頭が下がります。

これから娘が生きていくこの社会の当たり前を変えてくれるかもしれない。




以下、個展並びに製作者紹介
(いずれも個展紹介ホームページより)

『you're mine』
私たちは人のかたちを真似て、世界に紛れ込みます。私はあなたになります。
―片山真理

TRAUMARIS|SPACEでは、片山真理の初個展を開催します。
片山真理(1987年生まれ)は、9才のとき先天的な理由で両足を切断し、義足で生活をしています。彼女の作品世界は、その足と義足との関わりなしには存在し得ません。群馬の実家で生きるための技術や資格を身につけていた頃から、日々、内面的・身体的に成長する自分と自身を取り巻く世界との関わりを作品化し続けてきました。
 母はとにかく手に職をと願い、商業高校で会計士にもなれるスキルを身につけました。でも最初に東京へ呼んでくれたキュレーターをはじめ、『好きなことをすればいいんだよ』とゆっくり見守ってくれた人たちが、私をいちばん生きやすい場所に導いてくれました。特徴をもって生まれた自分はラッキーとしか言いようがありません」(片山)。

群馬青年ビエンナーレで審査を務めたキュレーターの故・東谷隆司に出会い、制作活動を続けるよう励まされた片山は東京藝術大学大学院に進学。2010年には東谷氏のキュレーションによる「identity, body it.」(nca)に参加。さらに「アートアワードトーキョー丸の内2012」でグランプリを受賞し、出品作を2012年「自由について2」(TRAUMARIS|SPACE)で再構成して発表しました。2013年には「KISS THE HEART#2」(伊勢丹新宿店)、「あいちトリエンナーレ2013」に最年少で参加しています。

フェミニンな装飾をほどこした少女時代の義足や小さなハイヒールのオブジェなど、親密な品々でびっしりと飾られた居心地のいい部屋を再現するインスタレーション。制作の合間に煙草をふかす、くつろいだセルフポートレート。特注したハイヒールの義足を着けて約190cmという迫力のプロポーションを生かしたパフォーマンス。
すべての作品は、生まれもった特別な身体を媒介に、これまでの人生で身につけた生活の知恵と想像力から生まれたクリエイションでした。

私小説的に綴られてきた作品の表現はしだいに広がりを見せます。「揺れる大地」をテーマに掲げた「あいちトリエンナーレ」で発表した映像作品では、ハイヒールの義足で街を闊歩する自身の姿を「巨女」に喩え、持ち味であるちょっと毒のきいたユーモアで、地上2m近くから、私たちの緩んだ危機意識に警鐘を鳴らしました。

 デカすぎて誰とも視線が合わないんです。小さい人も大きい人もみんな同じに見えて、違いがわからない。でもこのフラットな感じ、以前の車椅子から見上げてた視点と同じだったんだなと思い出しました。(片山)

自身を包み込むシェルターのようなインスタレーションをいったん卒業した片山は、本展のために、分身ともいえる1体の人形を制作しました。新作『you’re mine』は、作家自身の身体と、他人の足を型取りをした石膏像になめし革のパッチワークを施した立体と、それを使用したポートレート写真で構成されます。足の石膏像とポートレートは、2014年秋、アーツ前橋の滞在制作で行ったワークショップで制作されたものです。様々な人の足を型取りし、その足を装着したセルフポートレートとなっています。

 私は今まで自身の身体をなぞる行為、「ポートレート」を制作してきました。それは自分と他人を知ることであり、社会との繋がりの象徴でした。
 群馬は私の故郷であり、初めて人や社会と関わりをもったところです。ここで私は人と自分の違いを知り、その人たちになりたいと思いました。足首とつま先のターン、踵で踏み込むタイミング、重力、全てが魅力的に見
 えました。そして、他人の足をよく観察して、歩き方を盗んでいったのです。おかげで私は杖なしで歩けるようになれましたし、気分やファッションで歩き方を選べることさえ出来るようになりました。そして世界に紛れ込むことができました。
 この作品の行き着く先は、自己の消滅か、どこかの誰かとして世界の一員になることか、それともその全てになることか?分からないまま、今日もいつも通り生きて、制作しています。飽きもせず、自分のポートレートであるのは間違いないけれど、何かがちょっとひらけた気がするのは気のせいでしょうか……(片山)

2013年には、フランス・マルセイユでダンスカンパニー「BABY Q」のパフォーマンス公演と仏ブランドのファッションショーに出演。2014年は、NHK『バリバラ!』でのインスタレーション作品発表、同番組制作のドラマ『悪夢』出演と、片山真理の表現活動はさらに領域を広げています。原点である造形作品とセルフポートレートが、世界との緩急豊かな関わりによってどのように変化したか。ぜひともご高覧いただき、各種メディア、ブログ、Facebook、Twitterなどで広報周知にご協力をお願い申し上げます。

アートプロデューサー・ライター
TRAUMARIS主宰
住吉智恵





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