かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

春がおかしいです。

2006-04-12 22:44:09 | Weblog
 通勤に使っている道が、桃の畑と梨の畑の間を走っていますので、ちょうど今、右手にピンク、左手に白、といった風情になります。桜の淡い色合いも含めて、春らしい景色の続く良い季節です・・・って、これは何かヘンです。春の花は梅、桜、桃、梨と順番が決まっていて、同時に満開になるのはまず無いことです。ところが、ようやく桜が散り始めたばかりだというのに、すでに桃も梨も満開の花で彩られています。そういえば、今年は梅もおかしかったです。普通、梅は品種によって咲いていく順番があって、春のはじめの微妙な季節の移り変わりを教えてくれる生きた暦になってくれます。まず小梅が1月末から2月に咲いて、次に鶯宿(おうしゅく)、白加賀、南高と続き、最後は林州で、桜にバトンタッチします。ところが今年は3月になってから、ほぼすべての梅が一斉に花開きました。そういえば小梅がなかなか咲かないので今年は遅いなと思っていたのですが、咲くときはいっぺんだったので、うやむやになっていたのでした。
 おかしいと言えばワラビもヘンです。今日は久々に雨が上がったので外を歩いてみたら、あちこちから緑の鎌首がにょきにょき生えています。でも、昨年なら1週間は前にそういう光景が見えていたはずで、明らかに今年は遅いのです。
 そうかと思うと、春の雨のくせに「濡れていこう」などと洒落るなどとんでもない豪雨が雷のおまけ付きで降ってきますし、天も地も異様な状況を示しております。
 地球温暖化の影響なら、植物の活動も皆早くなっていそうなものですが、そうもならず、といって雨の降り方などはまるで熱帯の様で温暖化の影響っぽくも見えるという、何がなんだかわからない気候です。
 ヘンといえばこの間黄砂もとんでもないほど飛んでおりました。まるで黄色い霧に巻かれているように、全体が曖昧模糊とするなんて、かつて見た記憶がありません。中国大陸の砂漠化が加速度的に悪化している証左ではないかと思われますが、ついでに窒素酸化物や硫化物、あるいはもっと訳のわからない不気味なものなど難儀なものが飛んできていないか心配になります。中国も経済力や軍事力を強化している場合ではない、土地を守り、水と空気を守って行かないと、早晩生命の絶えた無慈悲な荒れ地になって、とても十何億もの人間が暮らしていける土地ではなくなるんじゃないか、と人ごとながら心配になるのですが、そのとばっちりが我が国にまで押し寄せてくるならば人ごとではなくなってきます。できることなら中国全土へ強制的に環境改善のための施策を打ちたいところですが、100年前ならいざ知らず、今は到底叶わない夢です。100年後の人民諸子に、実り豊かな大地を滅ぼした極悪人として記憶されたいのか、と一言いってやりたい気分ですが、かの国の指導者達は、自分の国の行く末に、不安や懸念は抱いていないのでしょうか?

コメント
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