かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

小泉政権5年間の功罪、って、本当に色々ありそうです。

2006-04-26 23:22:27 | Weblog
 原稿、無事届いたようです。郵便局もちゃんと仕事してくれましたね。感心感心。ただ、内容ちょっと書き込みすぎてページに収めるのが苦労しそうとのこと。贅肉そぎ落として内容を絞り込んでいく必要がありそうです。

 小泉首相、今日で在任5年間の長期政権となったんだそうです。あの熱狂的雰囲気から総理大臣になって以来、色んな意味で我が国は変質したように思います。それは首相の影響の部分もあるでしょうし、関係ない部分もあるでしょう。小泉政権以前から始まっていたものがこの期間に顕在化したのもあるでしょうし、この期間に生まれてきたものもあるのでしょう。それらがひっくるめて小泉首相の功績なり罪なりに収斂していくのは、一国の舵取り役としてトップについている以上致し方ないことでしょう。小泉時代、とでも名付けておけば、この時期のすべての事象を説明できたような気になる魅力というのは、なかなか耐え難いものでもあります。でも、歴史好きな私としては、できればそれらは冷静に切り分けて、考えられるようになりたいモノです。相当な努力が必要でしょうけど、少なくとも自分に関係があったり感心があったりする課題くらいは、それなりに頭を使っていきたいと思った5年目でした。
 私は小泉首相はどちらかというと歴代首相の中でも結構仕事をした人だと評価しています。自民党をつぶすと言った公約は派閥政治の衰退という形で大体履行されたんじゃないかと思いますし、道路公団や郵政の民営化もぼちぼち後戻りできない状態にまで進んでいるようです。北朝鮮の拉致問題をおおっぴらにして追いつめるきっかけを作ったのもそうですし、これまで幇間外交だった中国韓国との関係を一種の緊張状態に持っていったのも長い目で見たら良かったんじゃないかと思います。一方、アメリカとの協調路線は、ほとんどの食料をかの国に頼る日本国自体の限界として避けがたい部分もありますが、今にして思えば、イラク戦争への荷担などはもう少し慎重であるべきだったように思えます。
 格差社会や不況については、就任時に厳しい状況になるだろうみたいなことは言ってましたし、特に首相のせいだとは思いません。第一ライブドア元社長が失脚したみたいに、我が国はビルゲイツばりの大金持ちは生まれにくい、出る杭が打たれる傾向のある国ですから、格差だってマスコミが騒ぐほど本当に大きくなっているのかどうか、疑問があります。
 モラルの低下や犯罪の増加による社会不安は、私は一に教育の問題だと思うので、これは小泉首相就任以前の教育関係の責任者や政府が責を負うべきことだと考えます。長年月に渡りおかしな教育を続けていたつけを1代でひっくり返そうというのは無理な話だと思いますが、それでももう少ししっかりしたアプローチがあって欲しかったと感じます。ゆとり教育などと言う愚昧な教育政策が特に問題視もされないまま推進されたのをみても、これは小泉政権の明確な罪の一つになるんじゃないでしょうか? 今もまた小学校で英語を教えようなどと言うような奇態な話が取りざたされているのを見ても、次の首相には誰がなるにしても是非教育問題へリソースを傾注してもらいたいものです。
 
コメント
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