かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

「夢使い」第一話、ようやく観ることができました。

2006-04-13 22:40:29 | アニメ特撮
 ようやく少し時間ができたので、録画していた「夢使い」を観ました。原作は植芝理一のコミックスで、2001年から2004年まで36話が雑誌に掲載され、6巻にまとめて刊行されております。ろりろりしたキャラと変質的なまでの書き込みでやたらと淫靡な印象を与える作風は前作「ディスコミュニケーション」の頃から好きだったのですが、自分の好みはさておいて、何故今頃になってこの作品をアニメ化するのか、正直理解できませんでした。実は観終わった今でもやっぱりよく判らなかったりするのですが、まあ塔子や燐子が動いているのを観られるというのですから、まあ理由などどうでもいいか、と思っております。
 ただ、深夜アニメとはいえ、あの世界を活写することがはたしてできるのか? というのは観る前から楽しみであるとともに、大いに不安を募らせる疑念でした。なんと言っても原作は、カニバリズムあり、両性具有あり、ロリコンあり未成年のアル中ありというおよそタブーなど存在しないかのように妖しい世界を執拗に描き出し、それが話の基軸となり、作風となって、もはや切り離すことなどできないようになっていると思われます。それをふまえて、そのテイストを壊すことなくちゃんと映像化できるとしたら大したものなのですが、その代わりに即打ち切りになってしまうような過激な内容でも困るのです。いえ、過激な内容は一向に構わないのですが、せっかく12回楽しみにできると思っていたのが、1,2回で終了、などとなっては困る、という意味ですが。
 ともあれ、一回目を観た限りでは、その辺の空気はとりあえず百合百合した話で無難にまとめていたのではないか、という気が致します。てるてる坊主から伸びる手が結構なまめかしく見えましたし、かなりソフトになっているとはいえ、原作の雰囲気は出ていたのではないでしょうか? ただ、謎解きものを1回で終わらせるというのは他の作品でも結構無理があるように覚えるときがあるというのに、ましてや複雑に絡み合った諸問題をのんびりまったり解決していく原作のスタイルからすれば、一羽完結という拙速ぶりにかなり違和感を覚えました。それに、あの第1話では、はじめて観る人には話が見えないのではないかとも思いましたし。もっともその点は、最近のアニメではそれほど問題にならないのかも知れないですね。「涼宮ハルヒの憂鬱」も、どう考えても原作知っているヒト以外には理解できない第1話をオンエアしてました。多分2クールとか4クールとか時間かけてやるアニメと違って、1クール未満で完結させるようなものでは、そんな背景描写に時間をとっていられないと言う事情もあるのでしょうし、知っているヒトを最初からターゲットとして絞り込んで製作しているという事もあるのかも知れません。
 まあまだ橘一や三時花も出てないですし、とりあえず評価は保留ということで、来週を楽しみに待つといたしましょう。

コメント (2)
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