かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

桜餅の葉を食べるか食べないか。

2006-04-21 22:34:42 | Weblog
 今日は肌寒い一日でしたが、さすがにコートなどはもういらないですね。そう思えば、2ヶ月ほど前の寒さとはやはり厳しさが違います。桜並木もほぼ新緑に衣替えしつつありますし、今日の寒さは一時の気まぐれかと思われます。とはいえ、まだ散り始めといった桜もありますし、牡丹桜が今を盛りと豪奢な満開を見せております。まさに春真っ盛りです。
 といいつつ、食べ物はそろそろ春から初夏の内容に変わりつつあるようです。おやつでもと立ち寄ったとあるスーパーでは、和菓子売り場に葛まんじゅうが並んでおりました。透明な寒天でこしあんを包んだ清涼感あふれる和菓子がもう出てくるなんて、今日が特別寒いせいなのかも知れませんが、やはり少々違和感を覚えます。その隣では桜餅が山積み状態だったので、とりあえずそれを購いました。
 ところで桜餅というと、食紅で餅米に色を付けたピンクのご飯にこしあんを種にし込み、褐色になった塩漬けの桜の葉で包んだ和菓子ですが、私は葉ごと食べてしまうのです。桜の葉はえぐみや苦みもなく、ほんのり塩味が効いていて香りも良いので、桜餅の甘さにはぴったりのアクセントだと思っているのですが、家人は誰一人として葉を食べようとはいたしません。いくら自分が好みだからといっても、繊維が口に残ったりとか、ヘンな味がするとかなら何も言いませんけど、先ほども書いたように私はおいしいと思いますし、そもそも桜餅は葉ごと食べるのが食べ方だと思っているので、「おいしいから食べてみたら?」と進めるのですが、やっぱり駄目です。「葉を食べるなんて毛虫みたいでイヤだ」とか、「おいしいなんて嘘だ。まずいに決まっている」などと言い訳しますが、それならキャベツや白菜だって芋虫が喜んで食べますし、そもそも野菜や果物でムシが寄りつかないものなんてこの世には存在しません。まずいに決まっているなんて言うのはまさにナンセンスな意見で、食べたこともないのにそんなことが判るわけが無いのです。とはいえ、基本的に好き嫌いが無く、色んなものをさほど抵抗無く口にする私には、ある種のゲテモノ食いというレッテルを貼られており、食に関しては、私の意見はなかなか我が家では尊重されないのです。
 シシャモやイワシの頭、ニワトリの軟骨、納豆やオクラのネバネバなどなど、我が家では私だけが喜んで食べるものがたくさんあります。といって、わざわざ剥いた桜の葉とか、シシャモの頭だけとか、シャブリ尽くした後の鳥の骨だけもらっても困るのですが、普通においしいと言って食べる部分と一緒に食べるからこそ、そんな部分もまた味わい深いのだ、というようなことは、なかなか理解してもらえないようです。

コメント
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