昨日の夜は、懸念していた通り、案の定夜中にものすごい雨が降って、うるさくて眠ることが出来ませんでした。気のせいか風も吹きすさんでいたようで、その様子はまるで台風に直撃されたかのようでした。もっとも、真っ暗闇の中、寝ぼけ眼で雨風ばかりすさまじき音を鳴らしていたのをただじっと聞いて結構不安も感じておりましたから、雨の降りようは多少は割り引いておいた方がいいのかもしれません。でも、ようやく梅雨らしく雨が降ってきたと思ったらこのスコールの様な豪雨続き。本当に、西日本は亜熱帯な気候になりつつあるのかもしれません。
さて、夢防人さんのブログで連載されている「週間 西洋絵画の巨匠(小学館)」のレビューを見てちょっとコメントを残しましたところ、今日発売の分が「ムンク」だと教えてもらいました。エドワルド・ムンクは、私が自らの意思で絵画展を観に行こうと美術館まで出向き、ちゃんと鑑賞料を払って観た最初の画家で、本物の絵画の持つ迫力を魂に焼き付けた、私の人生に欠かせないピースの一つです。私の母が割と西洋絵画が好きで、中でもレンブラントが好きだったりしたのですが、そんな関係で幼い頃から母に連れられて京都市美術館や大阪市立美術館などに足を運んでおりました。残念ながら、当時の幼い私には混み合った雑踏のすごさくらいしか印象に残らなかったのですが、無意識下には結構しっかりと影響を残したらしく、今でもたとえば出張先で時間があると地方の美術館などにふらりと立ち寄ることがあります。そういったところは大抵人気も少なく、ゆっくりと観て回ることができるので、結構満足できる時間を過ごすことが出来ます。
まあそれはともかく、「ムンク」です。2008年に兵庫県立美術館に来たときは色々あって結局行けなかったのを今でも悔やんでいるのですが、冊子とは言えこうして改めてじっくり観る機会を得たのは望外の喜びといえます。
ことに折込で代表作「叫び」の一部分を原寸大で収録してくれているのが圧巻です。美術館では確かに本物と出会うことが出来ますが、こんなに近くで、まさに手にとって細部を観る機会はまずありません。この表紙もなかなかのものですが、私の感じではこの表題のもう少し上辺りにある赤い色が渦をなす夕焼けの表現にこそこの絵の真骨頂があるような気がしますので、折込の方が一部とはいえそこまでちゃんと入っていたのが、まことにうれしい限りでした。
まだ買ってきてすぐなのでぱらぱらとめくってみただけですが、薄い割に濃度の高い内容に感じられますので、しばらくじっくりと1ページ1ページ堪能してみようと思います。まだ学割で美術館に出入りしていたあの頃と今とで感じ方が代わっているのか、あるいは同じなのか、そんな時の流れを体感してみるのもなかなかにおつなものでしょう。
・・・それにしてもこの本、表紙がてかてかして携帯で撮影するのが一苦労でした。一眼レフなら偏光フィルター使って割合簡単に撮ることが出来るんですが、光がはねて白抜けしたり、自分自身が鏡のように映ってしまったり、それらを抑え込むのが大変でした。いまいちピントが甘いのは、ピントがあっていないせいではなく、写りこみの無くなる距離まで離れて撮影し、500万画素を利用して中央に写った小さな冊子をトリミングしたせいで、このあたりが携帯のレンズの限界なんでしょうね。携帯用の偏光フィルターを発売してくれたら絶対買うんですけどね、まあありえないでしょうが。
さて、夢防人さんのブログで連載されている「週間 西洋絵画の巨匠(小学館)」のレビューを見てちょっとコメントを残しましたところ、今日発売の分が「ムンク」だと教えてもらいました。エドワルド・ムンクは、私が自らの意思で絵画展を観に行こうと美術館まで出向き、ちゃんと鑑賞料を払って観た最初の画家で、本物の絵画の持つ迫力を魂に焼き付けた、私の人生に欠かせないピースの一つです。私の母が割と西洋絵画が好きで、中でもレンブラントが好きだったりしたのですが、そんな関係で幼い頃から母に連れられて京都市美術館や大阪市立美術館などに足を運んでおりました。残念ながら、当時の幼い私には混み合った雑踏のすごさくらいしか印象に残らなかったのですが、無意識下には結構しっかりと影響を残したらしく、今でもたとえば出張先で時間があると地方の美術館などにふらりと立ち寄ることがあります。そういったところは大抵人気も少なく、ゆっくりと観て回ることができるので、結構満足できる時間を過ごすことが出来ます。
まあそれはともかく、「ムンク」です。2008年に兵庫県立美術館に来たときは色々あって結局行けなかったのを今でも悔やんでいるのですが、冊子とは言えこうして改めてじっくり観る機会を得たのは望外の喜びといえます。
ことに折込で代表作「叫び」の一部分を原寸大で収録してくれているのが圧巻です。美術館では確かに本物と出会うことが出来ますが、こんなに近くで、まさに手にとって細部を観る機会はまずありません。この表紙もなかなかのものですが、私の感じではこの表題のもう少し上辺りにある赤い色が渦をなす夕焼けの表現にこそこの絵の真骨頂があるような気がしますので、折込の方が一部とはいえそこまでちゃんと入っていたのが、まことにうれしい限りでした。
まだ買ってきてすぐなのでぱらぱらとめくってみただけですが、薄い割に濃度の高い内容に感じられますので、しばらくじっくりと1ページ1ページ堪能してみようと思います。まだ学割で美術館に出入りしていたあの頃と今とで感じ方が代わっているのか、あるいは同じなのか、そんな時の流れを体感してみるのもなかなかにおつなものでしょう。
・・・それにしてもこの本、表紙がてかてかして携帯で撮影するのが一苦労でした。一眼レフなら偏光フィルター使って割合簡単に撮ることが出来るんですが、光がはねて白抜けしたり、自分自身が鏡のように映ってしまったり、それらを抑え込むのが大変でした。いまいちピントが甘いのは、ピントがあっていないせいではなく、写りこみの無くなる距離まで離れて撮影し、500万画素を利用して中央に写った小さな冊子をトリミングしたせいで、このあたりが携帯のレンズの限界なんでしょうね。携帯用の偏光フィルターを発売してくれたら絶対買うんですけどね、まあありえないでしょうが。