かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

秋葉原連続殺傷事件から一年。まだ裁判始まってなかったことにちょっと驚きました。

2009-06-08 21:58:54 | Weblog
 秋葉原での連続殺傷事件から1年、ニュースでも現地での献花追悼の模様などを伝えておりましたが、そう言えば犯人たる男の裁判は一体どうなったのか、と思っておりましたら、22日に第1回公判前整理手続きが行われるのだそうな。こういう事件のときの捜査やら起訴やら裁判やらの手続き、必要な時間など門外漢の私にはわからない話ではありますが、事件発生直後に現行犯逮捕、犯行自体は明々白々で本人も否定していない、という犯罪の裁判が、1年たっても始まっていない、というのはどういうものなのでしょうか? 裁判は時間がかかるとは聞きますが、ちとこれはかかり過ぎというものではないか、と素朴に感じてしまいました。精神鑑定の末、起訴されたのは10月との事ですから、そのときからしても既に8ヶ月も経過しています。ひょっとして、審理の順番待ち、とかあるんでしょうか? これだけの大事件、しかも被告の犯行時の心理状態初め、謎の多い事件なのですから、他を差し置いてもなるだけ早くやって欲しい、と思うのですが、そうは行かない事情でもあるんでしょうね。
 ところで、この事件も「裁判員制度」で裁かれることになるのでしょうから、どういう風に裁判が進行するのか、ちょっと興味があります。自分が裁判員に選ばれたとしたらどうするか、なんて想像してみたりもして、もちろん管轄が違ういから選ばれるはずも無いのでしょうが、不謹慎を百も承知で、この裁判に選ばれる裁判員の方がうらやましく感じる自分がいます。
 何より、責任能力の有無の判断を保留する、という弁護団が、どのような展開でどう弁護するのか、が大変興味深いです。マスコミ報道はどうしても微妙に、あるいは盛大に内容が偏向しそうですし、生でその意見を拝聴できる裁判員の方々は、ほかには得られない1次ソースの情報を手にすることが出来るのです。それだけでも、うらやむに足る事情がある、と私は思います。
 でも、国民に開かれた裁判を行おうというのなら、こんな重大事件はいっそ一般公開で裁判してみたらどうでしょう? テレビでなくてもネットで流してみるとか、映像が無理ならせめて国会のごとくラジオで中継するとか。報道バラエティのつまらないやり取りよりよほど興味深い内容になると思いますし、ネットを通して意見を言ったりすることまで出来れば言うこと無しです。匿名厳禁、実名での意見表明に限るとか、まじめに裁判に取り組むように制度を設計するやり方は、いくらでも出来そうに思うのですが、いかがでしょう?


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする