かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

熱い空に慈雨を乞うもなかなか降ってくれないのですが、大陸はもっと酷いようです。

2011-08-14 19:47:40 | Weblog
 気象庁の予報によると、関東以西は向こう一週間平年よりかなり高い気温で推移するとのこと。昨日はまだ東の空に大きな入道雲が立ち上がって、ひょっとして一雨来るかも? と期待だけは持たせてくれましたが、今日にいたってはそんな気配もなくひたすら熱せられた一日でした。どうも一旦は後退した太平洋高気圧が勢力を盛り返してきているのだそうですが、これはもう残暑なんてものではありません。せめて来週くらいからは少しくらい涼しくなって欲しいと願いますが、果たしてそんな簡単に行くものかどうか。

 雨といえば、中国大陸も旱魃で大分傷めつけられているようです。この6月には、長江流域で100年とか200年に一度とか言うような大干魃に見まわれ、その後未曽有の大雨で洪水になったりしてましたが、基本、水不足はずっと大陸を襲う厄介な現象で、今でも年1600平方キロもの面積が砂漠化していってるのだとか。大体大阪府や香川県よりちょい少ない位の面積がどんどんカラカラに乾いていくのですから、黄砂が酷くなるのもむべなるかな、です。しかも、残された水の四分の1が飲料はおろか、工業用水にも使えないほどに汚染された水になっているそうですから、中国の水不足は、単に旱魃だけが原因ではなく、何でも垂れ流しにする環境に対する技術、投資、意識の低さが、ただでさえ少ない水を一段と細らせる要因になっているようです。
 中国の一人あたりの水資源は世界の4分の1足らずと大変少なく、その資源を北部や沿岸部の都市・富裕層へ重点的に配分しているので内陸部の貧困な農民層は質的に不安で量的には圧倒的に不足する水で我慢を強いられていることになります。基本、彼の国は食料の配分が上手くいかなくなると革命が起きる宿命を持っていますが、水もまた食料に負けず劣らず重要な生きるための資源ですから、それが不足すれば政情へ与える影響は極めて大きくなるでしょう。北海道の水源地を買いあさっているような話も聞きますが、いくら日本の水が豊富でも、大陸を潤し砂漠化を抑えこむほどの量は到底ありません。多分もう相当力を入れて居るに違いないとは思いますが、もっと根本的に貴重な水をこれ以上汚さず、有効活用する方法や砂漠化の進展を抑え、少しでも使える水を増やす努力を、中国政府は続ける必要があるでしょう。日本でも、昔から水利権の争いは血で血を洗う抗争を呼んだそうですが、大陸ではそれが統治を危うくさせる一大争闘へと発展しかねないと思います。南北戦争、あるいは東西戦争なんていうような事態が、近い将来にあるかも知れませんね。

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