かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

絶品の昼食にしばし至福の時を堪能しました。

2011-08-29 21:21:17 | Weblog
 今日は朝6時前には起きて準備を整え、7時過ぎには最寄り駅を出発、京都を経由して、一路東京へと向かいました。東京での滞在時間は4時間あまり。その内、最も重要な仕事は30分ほどと、わざわざ交通費をかけて東京まで行ったのになんという勿体無いことを、とどうしても思ってしまう仕事オンリーの上京でしたが、その分お昼ごはんだけはここでしか味わえない豪勢なモノをチョイスしました。
 地下鉄の麻布十番駅を降りて少し歩いた所に、「和門」という和食料理店があります。
公式サイト:http://www.azabu-wamon.com/index.html
 3年ほど前、ひょんな事でここの亭主と築地市場で知り合いになり、お店に誘われたのがきっかけで、以来時間と財布の中身に余裕があるときは必ず立ち寄るようにしています。というのも、ここでお昼ごはんを食べると確実に2,3千円は軽く必要になるという、日常的な昼食とは桁が一つ違う料金が発生するのです。もっとも、夜の部になるとそれが更に10倍に跳ね上がるので、機会があれば行きたいと思いつつもなかなか思い切りよく行くことができないでいます。
 まあ金額のことはさておき、ここの特徴は、築地に集まる魚から、本当に美味しいものを亭主自ら吟味して集め、それを芸術的で本当に丁寧な包丁さばきで惜しげもなく出してくれることです。繰り出される魚料理はどれをとってもまさに絶品。高いお金を出しただけの体験を確実にさせてくれる、そんなお店なのです。
 今日は、同行した2人をここにお誘いし、それぞれ、特性のうな重などを堪能してもらいましたが、私はさんまの刺身と塩焼きをいただきました。さんまなんて、近所のスーパーでも一尾98円とかで売っている極ありふれた魚ですが、ソレがこんな味になるのかと驚嘆する程、鮮烈で清々しい味になって出てくるのです。特に脂の乗った刺身のプリプリして歯ごたえもある身は、さんまという魚の常識を思い切りひっくり返してくれます。
 更に、亭主のおすすめで出してもらったさんまのワタがまた思わず身体が口から溶けてしまいそうになるほどにうまい! 鮑の貝殻にワタを置き、酒を注いで加熱したものなのですが、臭みは全く無く、芳醇な脂と旨みの全てを凝縮したような濃厚な味にほろ苦さが乗っかって、ご飯に載せてかっこむと、もうこの世のものとも思えぬ素晴らしい味が口の中に広がるのです。

 また、亭主の話術もまた巧みで、目の前で魚を捌きつつ、魚の種類や価値、さばき方や旨みを最大限引き出すコツ、などを色々とレクチャーしてくれます。その話を聞きながら最高品質の魚を味わう至福の時を堪能するのはさすがに毎回というわけには行きませんが、年に1回でも昼食5~10回分くらいを出す覚悟で食べに行きたくなる、また、誰か知り合いに紹介したくなる、「和門」はそんな貴重なお店なのです。
 今日上京した最大の目的は、午後1時半からのとある仕事でしたが、もうこの昼食だけで何かを達成したかのような満足感を充足させることができました。もうこのまま帰ってもいい、と半ば本気で感じるほどでしたが、それをエネルギーに仕事はつつがなく片付けて、うちに帰ってきました。
 次の上京の時にも、是非麻布十番に立ち寄りたいです。
コメント
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