かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

渋滞の車をまたいで避けるという中国の選択は、果たして吉と出るか凶となるか。

2016-08-03 20:46:36 | Weblog
 さすがに3日連続は無いかと思っていましたら、昨日と同じく東北の天理市から東隣りの桜井市にかけて、夕立雲が走って行きました。さっきまで遠くで花火を上げるようなくぐもった音が時折鳴っていましたが、多分東側を通過した雨雲の雷鳴でしょう。今日はそれで終わりと思ったら、なんと、生駒山で発生した雨雲が各地に雨を降らしつつ南南東に下りてきて、ひょっとしてひょっとしたらもうすぐこちらでも一雨あるかも、というところまで来ていました。現在北隣りの田原本町まで来ていますが、若干流れが東にそれているように見えるので、果たしてこちらで雨になるかどうかは微妙なところです。しばらく気象庁の高解像度降水ナウキャストを楽しむと致しましょう。

 さて、以前、模型でのデモでネットニュースを見ていた人達の度肝を抜いた、中国の渋滞対策という超巨大バスが、冗談抜きで実用化され、近く、実地にテストされるのだそうです。
中国、一般道路の上をまたいで走行する次世代バスが完成・河北省で実用試験に移行へ
 というニュースで、渋滞した車列をまたいで走るというなんとも強引な方法で渋滞した道路を走破する「TEB−1」という次世代バスなのだそうです。2階建てバスより背丈が高そうな車体はホチキスの針のような形状をしており、その足の部分に当たる両側の細いケタに取り付けられた片側8輪のタイヤが、上部の平面に設けられた乗客室を支える、という構造です。乗客室の下はちょうど普通乗用車2台が余裕で並ぶ幅と高さがあり、両端の支えで渋滞の車列をまたぎながら走っていこう、というコンセプトになっています。広々とした乗客室は模型の時は千人乗車できるとなっていましたが、さすがに実用試験車はそこまでの大きさはなさそうです。
 しかし果たしてこれで渋滞を綺麗に「またぎ」越す事ができるのかどうかは色々と疑問もあります。普通乗用車ばかりならいいですが、トラックとかバスとかランドクルーザーとかの背の高い車が前にいたらどうするのか、また、綺麗に2列縦隊で車が並んでいればいいでしょうが、入り乱れてでこぼこになっていたらまたぐのは難しいでしょう。当然それらを含めて運用テストするのだろうとは思いますが、果たしてこの実験成功するのかどうか。やることが結構豪快で漫画的な面白さがあり、かつまた日本では絶対できそうにないことなので、どうせなら色々成功も失敗もして欲しいですが、乗客千人を巻き込んで空前の大規模事故、なんてのだけは起こさないようにしてもらいたいものです。



中国で道路上をまたいで走行する次世代バス「TEB-1」が完成。
近く中国河北省にある秦皇島市の市内で実用試験に移行する。
道路の渋滞とは一切、無関係に運用を行うことを可能になる。
コメント
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