かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

コンテストと高校野球の応援、どちらを優先するかはちゃんと教育の一環として教師決めるべきでしょう。

2016-08-18 21:03:56 | Weblog
 今日の最高気温は35.1℃。朝から曇りがちで気温が上がらなかったのに、昼前に雲が晴れた途端に苛烈な日差しが地を焼いて、一気に気温が上がりました。立秋を過ぎてもうすぐ処暑というところですが、いまだ真夏の猛威は止まず、というところです。しかも、今日の夕立は我が住まいのほんの5キロ程西まで届いたのに、そこから南西へと去って行きました。昨日までなら東南に動いていたはずなのに、何か風の流れが変わったのか、何にせよ期待はずれな夕方でした。

 さて、高校野球もそろそろ終盤を迎えているようですが、準々決勝戦を制して4強の一角に踊りでた熊本県代表の秀岳館高校で、吹奏楽部が、甲子園の日程と重なった吹奏楽コンテストの出場をあきらめ、甲子園での応援に行った、という話がネット上で物議をかもしています。いわく、コンテストを諦めて野球の応援に行くことをさも美談のように報じるのはおかしい、という批判の声で、真偽不明ながら、学校側がコンテストに出たいという部員の気持ちを圧殺し、野球応援を強制した、というような話も出て、更に炎上した火が燃え盛っているようです。これには、何が何でも高校野球と言わぬばかりな高野連や朝日新聞への反発も入っているんじゃないかと思われますが、学校側の火消しにも関わらず、依然、批判の声はやんでないようです。例えば熊本地震で被災した部員の家族は沖縄でのコンテストの旅費およそ8万円を支出するのが厳しいので甲子園に応援に行ったほうがありがたい、という話がありましたが、高校野球の応援だって熊本から甲子園までの旅費や勝ち進んだ場合の滞在費等がかかるはずで、高校野球応援の費用を学校が負担しているのなら吹奏楽コンテストの旅費だって学校が負担すべき、という反論が出たりして、高校側が思うようには鎮火しないようです。
 個人的には、部活に貴賎尊卑はなく、特に高野連は高校野球を教育の一環として色々厳しい規制もとっていたりする部分もありますから、高校側はその精神に則り、高校野球と吹奏楽を同列に平等に扱っってしかるべきだと思います。それが出来なかったところに、根底から腐敗しつつある高校野球の病理が隠れているんじゃないかと思ったりも致します。思うに、高校野球が何かにつけあまりに神聖視されすぎてしまったのがよくないのでしょう。どうしてマスコミは高校野球だけ他のスポーツとは明らかに違う扱いをするのか、国民はどうしてそれを唯々諾々と受け入れてしまっているのか、そろそろ我々は、高校野球という夢から醒めるべきなんじゃないかと思います。
 まあ栄えようが滅びようがどうでも良いものではありますが、他に無視できない歪なしわ寄せが現実的に寄ってしまっているのなら、それを正しいあり方に矯正するのが教育者たる大人のやるべき仕事なのではないでしょうか?

コメント
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