例年この時期というと、旅館等の防災用定期報告の調査のため地元や隣町の旅館を仕事で訪れる。
旅館業を営む方にとっては定期的な消防用設備の維持管理報告等、何かと経費が掛かり
原発問題で客足が遠のく中、大変な時期でも有る。
この日は関西電力美浜原発が目の前に立地する旅館の調査。
(トップ写真のように3階客室からは原子炉建屋が望める。)
調査後、その旅館の女将と原発問題についてのお話を暫しうかがうことに。
地元であるが故の悩み。最近の隣県を含む関西圏の次元の違う地元意識。
その次元の違う地元意識を持った、準地元的な関西圏の純地元への配慮の薄さ。
切迫した問題の筈が一向に先が見えない不安との戦い。。。
色々と話をうかがった帰り、用を足しに立ち寄った「水晶浜」の公衆トイレ前の駐車場。
自衛隊車両と同じ並びにサンバーを停める。
偵察のためか双眼鏡で海の向こうを監視する自衛隊員の横を「ご苦労様です」と声を掛け
トイレへ向かう。
浜では、右前方に原子炉建屋を望みながら釣を楽しむ人。
やがて、次の場所へ一般通行車両に注意しながら移動する自衛隊。
こんな風景が日常的に観られる原発を抱える地元という町。
都合の良い時だけ地元意識を持ち、本来の地元への配慮はなく、机上だけで物事を語る。
もっと次元を変えれば日本全体が地元であるべき問題の筈。
未だに先が見えない、方向性が決まらない。このことが一番の地元の悩みなのかも知れない。