昨日は川崎ミューザに小川典子さんというピアニストのリサイタルを聴きに行ってきました。マチネー・コンサートで15時からの開演。演目はベートーヴェンの中期のソナタ3曲と世界初演となる日本人作曲家による曲。「テンペスト」、「告別」、「水の粒子」(菅野由弘作曲)、「ワルトシュタイン」という順に演奏されました。最近、早朝のラジオ番組でピアノの調律師の方の話を聞いたばかりだったので、どんな方がどのように調律したピアノなのかと、ふと思いました。ピアノを置く位置は調律師が決めるのだということも初めて知ったことでした(その後、ピアニストと相談して変えることもあるそうですが)。
新曲の「水の粒子」はピアノの他に明珍火箸という火箸も楽器として使われる曲で、この火箸の高く澄んだ音がとても印象的。ドビュッシーやラヴェルを思わせる部分もあり、特殊なピアノ演奏技法は使われていない曲なので、現代音楽としては親しみやすい音楽となっていました。
ミューザはとても音響のよいホールとして評判とのことですが、最初はピアノの音があまりにもすぐ近くで鳴っているように聞こえて、ちょっと響きすぎなのではないかと感じたほどですが、聞き進むうちに気にならなくなりました。