Enoの音楽日記

オペラ、コンサートを中心に、日々の感想を記します。

わたしの卒業旅行

2019年04月25日 | 身辺雑記
 4月からリタイア生活に入った。事前に卒業旅行を計画した。友人夫妻が福島県の飯坂温泉に住んでいて、遊びに来ないかと誘ってくれたので、友人夫妻を訪問しようと思っていた。だが、3月に入って、まずわたしが風邪をひき、続いて妻も風邪をひいたので、止むを得ず、4月初めの訪問予定はドタキャンして、4月22日から2泊3日で訪問させてもらった。

 4月22日、妻とわたしが福島駅に着くと、友人夫妻が迎えに来てくれていた。車で飯坂温泉へ。友人宅に行く途中、「花ももの里」(写真↑)に寄った。40品種・約300本の花ももが咲く桃源郷だった。

 友人宅で昼食。昔話に花が咲く、というよりも、久しぶりに会った気がしない。ブランクを全然感じないで話に入っていけた。友人とわたしは、長年、同じ団体で働いていたが、職場が違うので、仕事上の接点はあまりなかった。友人は2つの病院の事務部長を歴任して定年を迎えた。趣味が広くて、若い頃から登山と写真を本格的にやっていた。また、定年前後の時期にはタイとミャンマーの医療支援のNGO活動に参加した。再就職が終わって郷里の飯坂温泉に引っ込んでからは、畑仕事を始めた。畑仕事はまったくの未経験。同窓生の指導を受け、本を読みながら、約500坪の畑で多様な野菜や果物を作っている。

 その夜は友人夫妻とわたしたち夫婦で大宴会。友人が作ったアスパラガスその他の野菜に舌鼓を打ち、友人が支援しているワイナリーのワインを飲みながら、夜の更けるのも忘れて語り合った。

 翌日は午前中、畑の隅に設けられたピザ窯でピザを焼き、晴れた空の下で、空き箱に座って食べた。その美味しかったこと! 気分は最高!

 午後は車で福島第一・第二原発のそばまで連れて行ってもらった。浪江町、双葉町、大熊町と名前だけは知っている町を通過。「帰還困難地区」の立看板が林立し、民家の出入り口にはバリケードが付けられている。持参した線量計は、飯坂温泉では0.05マイクロシーベルト程度だったが、みるみる上昇して0.95程度までいった。帰りは高速道路を使った。道路脇に線量表示があり、2.4程度を示している。車内と屋外ではずいぶん違う。友人は「こういう所でも働いている人がいるんだからなあ」と言っていた。

 帰宅後、妻と温泉に行った(前日も行った)。飯坂温泉には10か所以上の温泉場がある。各温泉場には個性があり、また風情がある。

 その晩も大宴会。友人とこんなに語り合ったことはかつてなかった。それがなによりの収穫だった。
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