12月28日水曜日。この日から年末の大遠征に出かけました。今回は久しぶりの東北行きです。実は去年も同様な計画を立てていたのですが、急用と悪天候もあり中止しました。急行きたぐにの寝台券を泣く泣くキャンセルしてキャンセル料を取られたのを今でも覚えています。それから1年。今年は何事もなく、遠征に出ることができました。天気予報を見る限
りそれまで大荒れだった北日本の天候も落ち着くようで何よりです。家で飯を食って、風呂に入ってゆっくりしてから大阪へ向けて出発します。余裕を持って出発したので、きたぐに入線を見ることができましたが、10番線から撮ってやろうと欲張ったのが間違いでした。207系回送に見事にかぶられまずは第1撃沈。幸先悪いです。しかもこの日は12連増結編成のため10番線からは停車中の撮影も不可。仕方なく側面の画だけ撮って、11番線に上がりました。ホームでは時ならぬ撮影会状態。きたぐに廃止のアナウンス前はこんなんじゃなかったのですが…。帰省シーズンと相まって車内は満席の模様。家族連れなども混じって鉄道ファンのみの撮影会とは違う和やかな撮影会模様でした。ただ、これからゆっくり撮れる機会はどんどんなくなっていくでしょう。きたぐにの車内もファンの姿が多く、あちこち撮りに回ってトラブルの種を作り出しそうな人もちらほら見ました。この夜の寝床は10号車11番下段です。増結2両あ
るので、前から3両目です。ただ乗ってから気づいたのですが、喫煙車でした。最初に29日と日を間違えて購入して、その変更で28日したのですが、その時禁煙も喫煙も何も指定しなかったので喫煙になってしまったようです。というか下段はここしか空いてなかったのかもしれません。もっとも喫煙と言ってもデッキのみのはずで、寝台内は禁煙です。一晩ぐらいなら十分耐えうるところですが…寝台にも灰皿が設置されており、どこからともなくタバコの臭いも漂ってきて、嫌煙者にはやや眉間に皺を寄せたくなる状況もありました。デッキ以外で喫煙してる人もいるんでしょうね。583系はきたぐにで何度も乗っています。下段寝台も3度目ぐらいになるでしょうか。29日は中段しか空いてないという状況でしたが、この夜も寝台は全て売り切れ。自由席は後から乗ってくる人のために荷物は網棚にという放送が繰り返されていました。数年前の年末に乗った時も同様の放送が流れていましたが、廃止が決定した現在でも利用率は相変わらず高いようです。臨時で残存するというのもピーク時の利用が多いことを示しているのかもしれません。発車前に飲み物を買って、用を済ませて寝台に入ります。通路が狭いので、利用者はそそくさと寝台に収まっていきます。中段や上段の人は大変そうです。両方とも狭く、体が大きな人は大変でしょう。下段もしんどいですが、さすがに料金が高いだけあってまだマシです。2段寝台のブルトレに比べるときついですが、高さはしんどいものの寝台幅はブルトレよりも大きく、高さ以外はA寝台と言った造りだけに寝てしまえば余裕があります。しかし、高さがないので着替えが大変です。浴衣に着替える性質ではないので、ズボンのみ楽なものにはきかえただけですが、寝ながらの作業となるのできついです。上着を着たり脱いだりするのも一苦労です。寝支度をして、昨今の優等にしては出発までの余裕ある時間を楽しみます。出発時には動画で撮影。うまく鉄道唱歌を入れることができました。上淀川橋梁を渡って新大阪到着。ホームとは反対側の寝台だったので乗車がどれだけあったのがわかりませんが、車内のばたつきからそこそこ乗ったよう。新大阪出発時にも動画撮影。また鉄道唱歌が流れました。京都までは頭上が気になる無理な体勢の中闇夜の景色を楽しみ、地元茨木通過などを見届けて横になりました。京都到着までは記憶にありますが、それ以降は夢の中となりました。時折タバコのにおいがしてくるのは誰かが車掌の注意放送を無視して寝台内でタバコを吸っているのかあるいはデッキのドアが開いたままになっているのか…最初は気になったものの寝てしまえば何もありません。時折雪を踏み付けたようなバウンドを感じながら寝台列車の旅を楽しみました。