Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

日比谷から銀座、そして青山

2023年12月19日 | 劇、オペラ、コンサート
日比谷ミッドタウンには、花に囲まれたポップなツリーが幾つも出現していました。
ツリーとツリーの間が離れていて昼間は少々間延びして見えますが、夜になるとライトアップされてとても綺麗なようです。
ミッドタウンの隣のシャンテで映画を観て、銀座ギャラリーの友人の絵の個展に。



車の絵を多く描いている小川和己氏の個展ですが、私はつい犬の絵に引き寄せられてしまう。
下の真ん中の子なんて、タロウにそっくり!
そして夜空を走るサンタの絵の躍動感。
昨日は久しぶりに寒い日だったので少々迷いましたが、紬の着物を着ました。



その後、夫と待ち合わせて青山のブルーノートに行くことになっていたから。
パティ・オースティンのクリスマス・ライブ。
ニューヨーク、ハーレム出身のR&B、ジャズ・シンガー。



クィンシー・ジョーンズなどと組んだ彼女の曲、80年代によく聴いたものです。
アド街ック天国のガールズコレクション(女の子が次々に映されるシーン)のBGMが、この人の「Kiss」だったとは知りませんでした。

 

しかし、夜空の下の着物。
この上に道行、そしてカシミヤのショールを重ねましたが、足元、そして手首がスース―して寒い。
冬は寒いし、夏は暑いし、なんて不便なの!? 

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初音ミクとの競演「今昔饗宴千本桜」

2023年12月07日 | 劇、オペラ、コンサート

十二月大歌舞伎『今昔饗宴千本桜』(はなくらべせんぼんざくら)を観て来ました。
「中村獅童・初音ミク宙乗り相勤め申し候」という超歌舞伎、歌舞伎に初音ミクやペンライトってどうよ?と想像もできなかったのですが…
初音ミクに加えて、中村獅童のデジタルツインである「獅童ツイン」も登場。
デジタルツインとは、現実世界のツイン(双子)のような存在をデジタル上に構築する技術のことなのだそうで、短時間ですが舞台上に中村獅童が二人存在するのです。



なんだかよく分からないままに、クライマックスでは中村獅童が初音ミクと宙乗りを披露。
ペンライトの動きは中々活発にならず、最近ユーミンのコンサートでその盛り上がりを見たばかりなので、やはり歌舞伎には無理かと思っていたのですが、花吹雪が飛び散るラストシーンではペンライトも最高潮の勢いに。
もはや何処が伝統芸能なんだか分からない会場でしたが、元々歌舞伎って観客を楽しませてなんぼの娯楽演目だと思えば、これもありなのか。



そして今回、獅童の5歳の長男小川陽喜(はるき)君に続いて、次男の3歳の夏幹(なつき)君が初お目見得。
これはネットから頂いた写真ですが、なんてそっくりな父子!
まだ口もよく回らないような夏幹君の口上が、なんとも可愛い。



紺の大島に、義母が趣味で染めてくれた紅型染めの帯を締めました。
相変わらずグズグズの着付けですが、義母は2年前に亡くなり、見せてあげられないのが残念です。
歌舞伎座のすぐ裏の「銀座すが家」で懐石ランチを頂きました。



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89歳の大御所、ナベサダのコンサート

2023年12月03日 | 劇、オペラ、コンサート

相変わらずジャズを分からないままに、夫に付き合ってライブなど行っています。
昨夜は関内ホールで、渡辺貞夫のコンサート。
先月、ブルーノートでもライブがあったのですが、それは秒で売り切れたのですって。
小さなこじんまりしたブルーノートの方がジャズの熱気を楽しむにはふさわしいと思うのですが、取れなかったのだから仕方ない。

89歳の大御所、ナベサダ!
舞台に出て来たのは、白髪の背中が少し丸まった小柄な老人。
外国人のピアニストやベーシストに比べて、ひと際お小さく、足元もちょっと覚束ないような。
一曲毎に彼が曲名など紹介してくれるのですが、時に言葉に詰まったり、何だっけ?と忘れたり。
だ、大丈夫?と思ってしまいましたが、それがサックスを演奏するとなると凄いのです。
これだけの肺活量があの小柄な老人の何処に!?と思ってしまいます。
底抜けに明るい「カリフォルニア・シャワー」なんて、日本人で知らない人はいないのじゃないかしら?

昨夜の演奏曲の中には、亡くなった友人の〇〇を悼んで作った、というものが幾つもありました。
92歳で亡くなった母が、長生きすると沢山の訃報を受け取るばかりだと嘆いていたことを思い出しました。
ナベサダ御自身、10月のライブは体調不良で中止になったものもあったようで心配していましたが、なんとか無事に聴かせてくれて、感謝するばかりです。
これからもどうぞご活躍下さい。



夕食は隣の中華街の重慶飯店で。
甕から注いでいるのは、甕出し紹興酒(私は舐めただけ)。
久しぶりに行った中華街、コロナで一時は死に絶えた街とまで言われたのに、人で溢れていました。



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「ユーミン・コンサート」涙腺を刺激するもの

2023年11月18日 | 劇、オペラ、コンサート

上野の美術館を楽しんだ後、原宿で別の友人と待ち合わせ。
「50th Anniversary 松任谷由実コンサート」の会場、代々木体育館へと向いました。
このチケットは友人が取ってくれたのですが、予約開始になった途端、即時に売り切れてしまうらしい。
友人に感謝です。


ユーミンのコンサートは、随分昔、武道館に、そして2014年に国際フォーラムに行っています。
今回、座席に5cm四方くらいの、Iwatchを大きくしたような白い物が置いてありました。
フリフラ(Free Flow)といって、腕に付けるフラッシュライトであるらしい。
コンサートも進化してるのねえ。



会場の真ん中には巨大な船のようなものが作ってあり、華やかな照明と共に、船長の恰好をしたユーミンが登場。
今回のコンサートのテーマは「The Journey」で、船長のユーミンが我々を世界の海へ連れて行ってくれるということらしい。
全国で54回の公演、今年は後10公演が残っているということでした。



舞台の上で所狭しと跳ね回り、歌い踊るユーミン、69歳とは信じられない。
イルカが会場の空を泳ぎ回り、巨大な竜が出現し、ステージが焔に包まれ、そして観客の腕のフリフラが曲に合わせて赤、青、黄色などに変化するという、見事なエンターティメント・ショーでした。
(撮影禁止だったので、写真はネットから頂きました)



50周年記念コンサートであるせいか、特にアンコール曲は懐かしいものばかり。
「あの日にかえりたい」「守ってあげたい」「やさしさに包まれたい」など、十代の頃にどれだけ聴いたことか。
平凡な私の人生にもそれなりに色々なことが起こり、特に今年は母が亡くなり、タロウが認知症になった。
何も知らない十代の頃の方がよかったなどとは思いませんが、生きていれば楽しいことばかりではない。
懐かしい曲を聴きながら、自然と涙が出て来ました。
代々木体育館に集まった1万4千人の人たちが、それぞれの思いを抱えて聴いていたのでしょうね。

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89歳のフュージョンの大御所

2023年10月11日 | 劇、オペラ、コンサート

そして昨夜は、リー・リトナー&デイヴ・グルーシンのライブ@ブルーノート東京。
リトナー71歳、グルーシンなんと89歳!
亡母が89歳の時のことを考えても、よくその歳で飛行機に乗ってきてくれたものだと感激してしまいます。
お喋りはもっぱらリトナーに任せて、彼は静かにキーボードに向かっていました。
アンコールがないのは残念でしたが、あのお歳では仕方ないか…


(ブルーノートの入口を入ったところ)

ジャズ・ライブには夫の付き合いで私は行くのですが、80年代の映画「恋に落ちて」のディブ・グルーシンの、あの軽やかな音楽は大好きでした。
他にも「黄昏」「グッバイガール」「 天国から来たチャンピオン」など、好きな曲は山ほど。
「卒業」も歌はS&Gだけど、インストゥルメンタルは彼だったのですよね。
映画の音楽に限らず、他にも好きな曲が色々あるのだけど、曲名が覚えられません。



ブルーノートに行く前の腹ごしらえは、ナプレ南青山本店で。
ここは今までにも何度もご紹介していますが、かつて東京在住のイタリア人に「東京のピザレストラン」として一位に選ばれた店です。


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ボサノバの夜

2023年08月16日 | 劇、オペラ、コンサート

台風が和歌山から大阪方面に上陸した昨日の夕方、会社帰りの夫と表参道で待ち合わせ。
都心は晴れてはいたものの、物凄い湿度でミストサウナの中にいるよう、時々ザーッと降ったりという天気。
時間があまりないので軽く食べようということで、カフェ・クリスクロスへ。

こちらのクラブハウス・サンドは、スモークチキン、ハム、ベーコン、卵、アボカド、トマト、レタスが入った豪華なものですが、二つに分けることができなくて食べにくい!
これにこのままかぶりつけと言うのか?(右下がそのアップ写真)
顎が外れそうになりながら、頑張りました。
これに、グリルソーセージやワッフルフライドポテトなど。



そして向かった先は、久しぶりのブルーノート東京。
ボサノバの女王、小野リサのライブ"Fly me to Brasil ~ via Italy!"。
こちらの食事も美味しいのですが、今回は8時半からのセカンド・ショー、それまで待てないということで先に済ませたのでした。
こちらではおつまみとドリンクを。

我家では音楽に関しては、オペラのコンサートやジャズ・ライブなど、大抵が夫主導です。
私は全く趣味ではないのですが、その雰囲気や前後の食事に釣られて付き合っているようなものです。
で、以前行った、例えばハービー・ハンコックやロバート・グラスパーなどのライブだと、一応事前に聴いてみたりするのですが、小野リサはそんな予習を何もしなくてもいいのが楽しい。
「イパネマの娘」「オー・ソレ・ミーヨ」「サマー・タイム」など、私ですら知っている曲ばかり。
彼女の軽快なお喋りやバンド・メンバーのノリに釣られて、最後は観客が総立ちになった楽しい夜でした。
そういえば前にこちらで聴いたチック・コリアは、その後亡くなられてしまったのね。
こちらの短いトレーラーで、昨夜の様子が分かります。

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五月大歌舞伎

2023年05月13日 | 劇、オペラ、コンサート

九代目團十郎、五代目菊五郎の功績を顕彰するべく始められた團菊祭。
二幕目の「若き日の信長」は、大仏次郎が昭和27年に十一世團十郎のために書き下ろしたというもので、歌舞伎初心者の私にも分かりやすい。
「うつけ者」と呼ばれていた若き信長(團十郎)。父の三回忌法要にも出ない様子に責任を感じたお守役の平手中務政秀は、自分の死をもって信長を諫めようと自害。それを知って男泣きする信長の元に、今川方に寝返った者たちが攻めてくるとの報せが入る…
自害しようと遺書をしたためた中務の屋敷に、ひょっこりと狩り帰りの信長が訪ねて来るのです。
しかし中務は信長に会おうとせず、息子たちに相手を任せ、自分は奥の部屋でひっそり自害する。
これは今の日本人には、中々理解できないなあ…



三幕目「音菊真秀若武者(おとにきくまことのわかむしゃ)は、尾上眞秀(おのえまほろ)君の初舞台でした。
10歳の真秀君の可愛らしいこと!祖父の尾上菊五郎(80歳)は、弓矢八幡役。
今は愛らしい女童役、凛々しい少年剣士役を力いっぱい声を張り上げて演じていたけれど、思春期、青年期になったらやっぱり壁にぶつかったりして悩むのだろうかと、息子を持つ母としては思ってしまう。




この真秀君の祝幕は、レーザーカットされた直径12cmの丸いオーガンザ約8,900枚が並べられ、シャネルのサポートで作られたのですって。
“初代尾上眞秀丈江”の文字は、母親の寺島しのぶさんが書かれたそうです。
会場入り口には、しのぶさん、フランス人の御主人、富司純子さんがご挨拶に立たれていました。

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無信心者の「マタイ受難曲」

2023年04月08日 | 劇、オペラ、コンサート
 
「マタイによる福音書」のキリストの受難を題材に、J.S.バッハが300年ほど前に作った「マタイ受難曲」。
キリストの復活を祝うイースター(復活祭)に、この曲は演奏されるのだそうです。
イースターは移動祝日であり、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日、今年は4月9日。
バッハ・コレギウム・ジャパンによる演奏を聴いて来ました。



オペラシティ・コンサートホール(タケミツ・メモリアル)はこんな感じ。
撮影禁止なので、こちらはネットからの写真。
すぐ隣の新国立劇場とは、随分感じが違います。

コーラスとオーケストラ、そしてエバンンゲリストの語りによって演奏される「マタイ受難曲」は、教会音楽作曲家としてのバッハの頂点を成しているという説も。
エバンゲリオンという名前は日本では人気アニメとしてあまりにも有名ですが、本来はキリスト教の「福音」を意味するギリシヤ語なのだそうです。
そしてエバンゲリストは伝道者のことで、今回はトマス・ホッブス氏。

私はクリスチャンではないのですが、英会話を習っていたこと、アメリカ人牧師さんのお説教の翻訳のお手伝いをしていたことから、教会に20年以上通いました。
なので「マタイ受難曲」のプログラムにある、「過越の晩餐」「ゲッセマネの祈り」「シオンの娘」「ピラトによる審問」など、非常に聞き覚えのある言葉ばかりなのですが…
中身を何も覚えてないとはどういうことだ!?


(トールペイントで以前描いたイースターエッグ) 

無信心者にも、音楽を楽しむ権利とご馳走を楽しむ権利はある。
ということで18時半開演22時終演という長帳場の前に、「Le Studio」でレイトランチ。
代々木公園の緑を眺めながら、セトカとカモミール・アイスのパフェが爽やかでした。



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雨の歌舞伎座

2023年03月25日 | 劇、オペラ、コンサート

シェイクスピアの「リチャード三世」に着想を得たという、「花の御所始末」。
花の御所と呼ばれる室町御所で、足利義満の次男・足利義教(幸四郎)は、将軍の座を手に入れるべく計略を巡らせる。管領・畠山満家(芝翫)と手を結び、世継ぎである兄の義嗣(坂東亀蔵)が謀反を企んでいると父に嘘をつき、父を殺害してその罪を義嗣に被せる。さらには手を結んでいた満家をも殺して天下を手に入れるが、やがて自分が殺めた兄や父たちの亡霊に日夜苦しめられることになった…



歌舞伎初心者にも分かりやすい演目でした。
暴君と恐れられた足利六代将軍義教の、目的のためには手段を選ばず頂点に登り詰めていく様子、そして次第に狂気に苛まれて末路を迎えるまでがドラマチックに描かれている。
義教に手酷く虐められた若い家来(愛之助)が、あそこであんな風に復讐を果たすとは。



にしても、義教の母親や妹・入江を演じるのは、当然女形。
高齢の御台はともかく、恋に悩む若い妹を熟年男性(雀右衛門)が演じるのは、歌舞伎を見慣れない者にとっては、どうにも不自然に感じてしまう。
以前観たイギリス映画「恋におちたシェイクスピア」では、16世紀のエリザベス朝で、女人禁制のシェークスピア劇にどうしても出たい女性(グウィネス・パルトロウ)が、男装をして舞台に立つ様子が描かれていました。
しかしイギリスでは17世紀後半に、女性の参加が解禁されたのだそうです。
日本の歌舞伎は、未来永劫変わらないのかしら?



幕間に、お食事処「花篭(はなかご)」でランチ。
これが本当の幕の内弁当。
デザートの苺杏仁豆腐には、隈取顔がついた小さなクッキーがついていました。



歌舞伎に着物仲間と着物で行くつもりでしたが、朝から雨で断念。
銀座の壹眞珈琲店のレモンケーキとコーヒーとお喋りで、雨の恨みを晴らしましたとさ。

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贅沢なイブの過ごし方

2022年12月25日 | 劇、オペラ、コンサート

音楽好きな友人が東京で一番贅沢なクリスマス・イブの過ごし方だといって、一夜限りのコンサートに誘ってくれました。
サントリーホールで、バッハ・コレギウム・ジャパンの「聖夜のメサイア」。
我家は新国立劇場の賛助会員を10年以上やっていて、クラシック音楽といえばもっぱら新国立なので、アークヒルズのサントリーホールはとても久しぶりでした。



クラシック音楽に疎い私、ヘンデルの「メサイア」を生で聴くのは初めて。
「ハレルヤ」ってこの中にあったのかという無知ぶり。
これは”舞台のない物語付き音楽”というオラトリオという音楽に分類されるのですって。
それでも鈴木雅明氏指揮の美しい音楽に打たれました。
アンコールの「The First Noel(牧人ひつじを)」に一番感動したと言ったら、石投げられちゃうか…
白髪を振り乱して指揮なさる鈴木氏、余程の高齢かと思ったらまだ68歳と聞いてビックリ。



コンサートが19時過ぎに終わって、渋谷の「天厨菜館」で食事を。
よく行くカフェ「茶亭羽富(さていはとう)」のすぐ近く。
宮廷料理の流れをくむ北京料理の老舗ということです。



そして今朝のタロウ。
15歳のタロウ、最近はめっきり弱り、散歩も私の後をトボトボついて来るようになりました。
日によって違いますが、たまにへたり込んでしまったり。
この前まで元気にグイグイ私を引っ張っていたのにねえ?
それでもいいからタロウ、ずっと私の傍にいて…

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