Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

南米旅行④クスコの犬

2024年10月31日 | 南米旅行2024

クスコでもう一つ驚いたのは、そこら中に犬がいること。
中心地のアルマス広場にも裏通りにも住宅街にも、何処を見ても犬だらけ。
首輪もリードもない犬が、あっちにもこっちにもウロウロ。
この一番下の写真には、なんと6匹の犬が映っています。



ローカルガイドのアルさんに、これで問題はないのかとお聞きしたら、ありませんと。
餌はどうしているのかと聞いたら、飲食店のゴミ箱を漁ったり、住人が残飯を上げたりしているのだそうです。
日本では、野良犬が一匹いても大騒ぎになるのですけどと食い下がってみましたが、こちらでは平和に共存しているのですと言い切られてしまいました。
そうは言っても、ドロドロに汚れた犬や、痩せこけた犬、ビッコを引いている犬もよく見かけたのですが。
犬を嫌いな人もいるでしょうに。



クスコからバスで、オリャンタイタンボへ。
その途中でアルさんが、面白いものがありますとバスを止めてくれました。
切り立った崖のはるか上の方に、小さな白いものが数個、微かに見える。
これ、「Skylodge Adventure Suites」という名の、カプセルホテルなのだそうです。



ここに辿り着くには、ケーブルや鉄の梯子を使って400mも崖を登らなければいけない。
しかもガラス張り、しかも一泊500ドル以上。
考えるだけでゾッとしますが、予約がかなり先までいっぱいなのですって。
世の中には色々な人がいるのねえ。

 (これはネットから)

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楽しいはにわ君

2024年10月30日 | お出かけ

ミラノから一時帰国している友人と急遽会うことになり、友人の希望で上野の東博に行って来ました。
お目当ては「はにわ展」
はにわというものに私は全く興味がなかったのですが、世の中には熱心なはにわフアンがあんなにいるのねえ。
珍しく撮影可ということで、はにわの周りに大勢が群がって、写真を撮っていました。
「挂甲の武人」が5体勢揃いというのは、初めての企画なのだそうです。

 

はにわ、よく見ると可愛い。
そもそも「はにわ展」のポスターも、ピンクのロゴが踊って可愛らしく、堅苦しい東博のイメージがない。
そして陳列してあるはにわ、どれもなんともユーモラスな表情をしている。
古代の日本人ってユーモアのセンスに溢れていたのねえ。



3世紀から6世紀にかけて、古墳にはにわが置かれていたそうですが、その理由には色々な説があるそうです。
”『日本書紀』によると、11代の垂仁天皇の時代まで高貴な人が亡くなると、選ばれた人々が生き埋めにされていたそうです。生贄にされた人たちの泣き声が土の中から聞こえたとか。そんな様子を見続けてきた野見宿禰が「生きている人間の代わりに埴輪を埋めてはどうか」と垂仁天皇に進言して受け入れられ、埴輪が古墳に置かれるようになった”という説も。
それにしたって、アステカ文明のように、何千人何万人の生贄が埋められたのに比べれば、可愛いものだと思いますが。



今回の友人とは、実に10年ぶりでした。
飛騨牛の炭火焼肉「馬喰一代銀座店」でランチをしながら、喋り倒しました。


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南米旅行③クスコ

2024年10月29日 | 南米旅行2024
メキシコシティから飛行機を乗り換えて6時間、現地23時過ぎにリマ着。
ホテルに一泊して翌朝、国内線でクスコに飛びました。
クスコはかつてのインカ帝国の首都。
モノの本によると、当時、クスコの都に行ったというだけで尊敬され、鼻高々になれたのだそうです。
が、16世紀スペイン人によって徹底的に破壊された跡がそこら中に。



例えばこのサントドミンゴ教会は、インカ帝国の神殿を破壊した後に建造。
インカ時代には全面黄金に飾られ、光り輝く神殿だったそうですが、スペイン人が略奪し尽くし、残るは石のみ。
ところが1650年の大地震で教会部分は崩壊し(その後再建)、インカ時代の石組は残ったのだそうです。
そんな所が、クスコの街には至る所で見受けられました。

(こんな黄金が壁中に。これはレプリカ)

インカの石組というのは特殊な構造となっていて、地震が多いかの地においてもビクともしないのだそうです。
地震が起こると、インカの建物は「踊り出す」と言われていて、つまり地震の揺れによって石が互いに衝突し合い、最終的に元の位置に収まるのですって。



“カミソリの刃すら通らない”精巧さで有名な石組。
これは有名な「12角の石」で、最長部の底辺は1.5mほどもあります。
鉄器も車輪も使わなかったというインカで、これらをどうやって組み立てたのか?



ピサロは謁見するふりをしながら突然攻撃して皇帝アタウワルパを捕まえ、助けると嘘をついて大量の金銀をせしめた挙句、あっさり殺してしまった。
ピサロ以下、暴虐の限りを尽くしてインカ帝国を滅ぼしたスペイン人も、インカの石組の知恵には敵わなかったのね。


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南米旅行②メキシコシティ

2024年10月27日 | 南米旅行2024

無事、帰国しました。
南米は遠かった。
往路、成田からメキシコシティまで13時間、そこから乗り換えてリマまで6時間。
しかもメキシコシティでの乗り継ぎ時間、なんと8時間。
南米の空港は手続きに時間がかかるということで、搭乗3時間前には戻らなければならないとしても、5時間もある。
これは空港でじっとしていては勿体ないと、夫とタクシーで市街に出ました。


(青いタイルの家)

通常なら30分程の距離ということでしたが、朝のラッシュアワーで道路は渋滞、1時間程かかってサンファン市場へ。
夥しい食物で溢れた、朝から活気づいている市場をササッと見て、近くの「青いタイルの家」へ。
こちらは16世紀に造られた侯爵の館で、伊達正宗が派遣した支倉常長の遣欧使節団一行が泊ったのだそうです。
思ったよりも地味でしたが、メキシコシティで最も美しい建物の一つとして数えられているのだとか。



そこから歩いて、10時のオープンと同時に、ジャスアルテス宮殿へ。
ここは1900年初め、「パリのオペラ座に匹敵する大劇場を」という当時の施政者の命によって作られた、メキシコ一番のオペラハウスなのだそうです。
建物外観はアールヌーボー様式、内装はアール・デコ様式、大理石でできた壮麗な建物でしたが、解説によると、竣工以来その重量により年々数cmずつ地面へ沈下しているのですって。

(ジャスアルテス宮殿の中)

そういや「青いタイルの家」の床も斜めに傾いていて、中を歩くとなんとも不安定な感じでした。
そもそもメキシコシティは、かつては湖の中にあったアステカ文明の古代都市をスペイン人が徹底的に破壊し、暴虐の限りを尽くし、埋め立てて造った所。
その怨念と恨みが現れ出ているのではないかと思ってしまいます。



更に歩いて、中央郵便局や古い教会など観ながら、ソカロ(中央広場、トップ画像)へ。
メトロポリターナ大聖堂や国立宮殿などの歴史的建造物が周りに建ち並び、メキシコの政治的宗教的な中心地である広大な広場。
ここにはコロナ前の2019年に訪れたのでした。
前回と違って、巨大な羽根飾りにを頭に付け、奇抜な衣装を全身に纏った人が大聖堂の前に何人もいる。
踊ったり唸ったりしながら、緑の葉っぱを束ねたモノを持って観光客の身体を撫で廻したりしている。
アステカインディアンの衣装を纏ったストリート祈祷師が、お祓いをしているのですって。



こんな奇妙なことをして御利益があるのかと思ってしまいますが…
そういえば先月鎌倉をドイツ人と歩いた時、鶴岡八幡宮で神主さんがお経を唱えながら、ワサワサした白い紙が付いた棒を振り立ててお祓いしているのを見て、あれは何だと驚かれました。
同じようなものなのかもと言ったら、怒られるかしらん?
あちこち一万歩ほど歩き廻って、帰りのタクシーはスムーズに走り、空港に想定時間内に戻ることができました。

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南米旅行➀天空の城

2024年10月20日 | 南米旅行2024

マチュピチュにいます。
成田→メキシコシティ→リマ→クスコと飛行機を乗り継いで、山間列車とバスでようやく到着。
留守宅には次男が来て、老犬タロウの面倒を見てくれています。
ありがたや。






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不適切で根拠に欠ける

2024年10月15日 | 社会

ノーベル平和賞に決まった被爆者団体「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」の箕牧(みまき)代表委員が、「ガザで子供が血を一杯出して抱かれている。80年前の日本と重なる」と11日の記者会見で発言したことについて
イスラエルのコーヘン駐日大使は「ガザと80年前の日本との比較は、不適切で根拠に欠ける」と非難したのだそうです(昨日の読売新聞)。
いやいや、何処が違うの?
そりゃドローンや高性能のミサイルを使っていることは違うけれど、罪のない子供や市民を殺戮してることは全く同じじゃないの…



国立新美術館の自由美術展に、今年も高校時代の友人の作品が展示され、他の友人と一緒に行って来ました。
左上が友人、小野田志津代氏の作品です。
右下は、これも毎年楽しみにしている箱男シリーズ。
トップ写真は、美術館の外にあった田名網敬一氏の大きな金魚です。



毎年、友人の作品を鑑賞するという名目で集まり、ついでに食事など楽しんでいます。
今年はBraceria Buffa(ブラチェリア・ブッファ)で炭焼きイタリア料理のランチ。

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ニューヨークと新宿と

2024年10月12日 | 社会

昨日の読売新聞に、「川崎車両 米での鉄道車両納入5000両達成で式典」という記事がありました。
川崎重工業傘下の川崎車両は9日、米国向けの鉄道車両が5000両に達したことを記念し、NY(ニューヨーク)州郊外で式典を開いたのだそうです。
NYの地下鉄への納入はこれまでに約2200両となり、車両メーカーではトップシェアの実績を誇っていると。

10年ほど前にNYに行った時、地下鉄がすっかり綺麗になっていたことに驚いたものです。
1985年に初めて行ったNYでは、車両の中も外も落書きだらけだったのですから。

 (これはネットから)

近年、落書きの消去が容易な日本製のステンレス製車両が、NY地下鉄の美化に大きく貢献したのだと聞きました。
日本人としては嬉しいニュースです。
地下鉄の駅構内は相変わらず薄暗く暑く汚く、階段は鋼鉄がむき出しで、東京の地下鉄の冷房が効いてピカピカの床のホームに比べると、雲泥の差ではありましたが(トップ写真2015年)。

 (2015年)

ついでに今週食べた、映画の前のランチ。
新宿駅の構内は長いこと工事中でしたが、最近、色々な飲食店や成城石井などがオープンしました。
これは「らーめん鴨to葱」というお店の鴨ラーメン。
透き通ってシンプルな、なんとも言えない味わいのラーメンでした。
駅の改札の中にこうしたお店ができたのは嬉しい限りです。


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「サウンド・オブ・フリーダム」

2024年10月11日 | 映画

子供の人身売買の実態を暴いた、恐ろしい映画です。
ホンジュラスの貧しい父子家庭の、10歳位の娘ロシオと7歳位の息子ミゲル。歌がうまく可愛い娘に都会的な女性がオーディションへの参加を勧め、父親は子どもたちをオーディション会場へと連れて行く。約束した時刻に迎えに行くと、そこはもぬけの殻だった。二人は人身売買業者によって、遠くに連れ去られていた。



そんな衝撃的な展開で、映画は始まります。
アメリカ国土安全保障省の捜査官ティム・バラード(ジム・カヴィーゼル)は、上司の許可を得て南米コロンビアに単身潜入する。そこで彼は、改心した前科者や地元警察の協力で大規模なおとり捜査を展開するが、そこに救いたい子供の姿はなかった。彼はついに仕事を辞め、危険極まりないコロンビ反政府組織の拠点まで乗り込むことにする。



ティムはなんとかミゲルとロシオを救い出しますが、二人とも散々に性加害を受けていたようです。その直接の描写はありませんが、10歳と7歳の幼い子供に、どうしてそんなことができるのか!?
ペドフィリア(小児性愛者)は世界中にいて、それらを対象とした一大ビジネスが展開され、これはもう氷山の一角に過ぎないのだと。



ティム・バラードは実在の人物であり、これは実話に基づく話なのだそうです。
最後のテロップによると、数百万人の子供が性的に搾取され、アメリカがその最大消費国であり、年間1500億ドル以上のビジネスになっているのだと。
驚くなかれ、奴隷としての生活を余儀なくされている人の数は、奴隷制度が合法だった時代と比べても過去最大なのだそうです。
この映画は制作されてから色々と妨害され、公開できたのは5年の後であったと。
それでも、こんな映画がそのアメリカで作られたことに拍手を送りたいです。

「サウンド・オブ・フリーダム」公式HP 

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彼岸花とタロウ

2024年10月08日 | 家庭

新横浜の西芳寺の彼岸花、今年は猛暑のせいで咲くのも遅く、咲き方もイマイチだと。
しかし来年は老犬タロウ行けるかどうかわからないということで、昨日行って来ました。
以前はこの階段を元気に上ったものですが、今年は抱っこして。


私の不眠症については長年悩んできましたが、色々な病院で相談した結果、今はかかりつけ医の処方で毎晩薬を飲んでいます。
昼間はこれだけ元気に遊んでダンスして毎日一万歩以上歩いても、下手すると朝まで眠れないのだから仕方ない。
以前はデパス+マイスリー(どちらかだけでは眠れないこと多々)だったところを、ベンゾジアゼピン系抗不安薬であるデパスは極力やめた方がよいという説もあり、何年かかけて少しずつ減らし、最近ではデエビゴ+マイスリーとなりました。
デエビゴというのは割と新しい睡眠薬で、副作用、依存率が低いと言われているのです(これとても先々何と言われるか分かりませんが)。

ただこのデエビゴ、副作用のひとつに悪夢を見るというのがあり、実際初めて飲んだ夜は強烈でした。
次から次へと恐ろしい悪夢に襲われ、自分の叫び声で起きてしまったほど。
私の友人には、それが嫌でこの薬を辞めたという人もいるくらい。
が、めげずに飲み続けたら、それも段々納まって来ました。



そうしたら昨夜、久しぶりにタロウの夢を見ました。
今はまるで無反応無感情になってしまった認知症タロウが、私の所に駆け寄って来たのです。
以前のようにちぎれるほどに尻尾を振って。
タロウどうしたの?私のこと思い出してくれたの?と叫んだ所で、夢は覚めました。

これは悪夢と言えるのか?
薬のせいかどうかもわからないし、むしろ良夢だと思うのですが、しかし元気なタロウに会えたのは嬉しかったものの、起きた時の悲しさといったら例えようもない。
今も思い出して泣けてくる。
それでもタロウ、長生きしてね。
私の顔の青タンは大分マシになりましたが、まだ残っています。


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「ある一生」ローベルト・ゼーターラー著

2024年10月06日 | 


先月この映画を観て、アルプスの素晴らしい景色に感動はしたものの、主人公のエッガーがあれだけ苦しい人生を通してどうして幸せだと思えたのか、どうにも納得できなくて、原作を読んでみました。
20世紀初頭、私生児として生まれ、引き取られた農場主から奴隷のようにこき使われ、虐待によって生涯足を引きずることになり、愛妻は新婚の内に雪崩で亡くなり、戦争でロシア軍の捕虜となり、その後アルプスの麓で一人で生きた男。
それでも何故、彼は幸せだと思えたのか?

本国オーストリアはじめ、80万部を越えるベストセラーになり、37ヵ国で翻訳されたとは思えないほど、薄い本であり、淡々とした小説でした。
映画では分からなかった発見も幾つか。
エッガーがロシアの捕虜となったのは8年もの間であり、その間シベリヤで強制労働をさせられていた(戦争が終わってもそうさせられたのは日本兵だけではなかったのね)。
後年、突然出て来た氷の中のミイラは、ヤギハネスであった。

”実のところ、村人たちの意見や怒りなど、エッガーにはどうでもよかった。彼らにとって、エッガーは穴倉に住み、独り言を言い、朝には氷のような冷たい小川にしゃがんで顔を洗う老人に過ぎない。だがエッガー自身は、なんとかここまで無事に生きて来たと感じており、それゆえ、満ち足りた気持ちになる理由はいくらでもあった”

結局、エッガーは、自分の人生を恨むということがなかったのでしょうね。
人と比べるということもなく、あるがままのすべてを受け入れている。
その我欲のあまりのなさは、映画「Perfectdays」の主人公にも通じるものがあるような気がします。
そういった姿に、自分には無理だけどそうなれたらという憧れのようなものを感じ、そこが支持された理由かとも思います。


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