Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

お茶日本一、神楽坂の「千」

2025年02月28日 | グルメ
去年のお茶の生産量でトップをとったのは、鹿児島県だったのだそうです。
鹿児島県2万7000トン、静岡県が2位で2万5800トン。
統計開始以来、鹿児島県は48年間にわたり2位で、このたび初の日本一になったのですって。
ペットボトルのお茶を中心に使われる「二番茶」以降で巻き返したことで、1位が入れ替わったということです。


ごく僅差とはいえ、「日本一」というのはやはりインパクトがあるのか。
確かにお茶と言えば静岡というイメージで、新幹線に乗って静岡を通過する度にあのお茶畑を車窓から眺めていました。
鹿児島の生産量がそんなに高いとはツユ知らず。
担当者は悲願の日本一に涙をみせたということで、その動画を見たら私も釣られそうになりました。



神楽坂の「千」で以前食べた焼き胡麻豆腐が恋しくて、久しぶりに行って来ました。
カウンターの中の炭火焼きの一角で焼いて、とろりとした焼きたて胡麻豆腐を出してくれます(写真右の真ん中)。
季節の天ぷらは蕗の薹とコゴミ、これに縮緬山椒ご飯と赤だしがつきます。
神楽坂の路地のあちこちに梅が咲き、春が来ていました。

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ファイアーブランド」

2025年02月26日 | 映画

英国史上有名な暴君、ヘンリー8世。
離婚を正当化するために英国教会を作り、5人の妻を処刑、追放、出産による死亡などで切り捨てた残虐王。
その6番目の妻となった女性の目線から描く、生き残りをかけた宮廷サバイバル劇。



横暴な君主ヘンリー8世(ジュード・ロウ)と望まぬ結婚をした、理知的なキャサリン(アリシア・ビカンダー)。
国王と対立する立場であるプロテスタントに肩入れしていることを告発されてしまった彼女は、前妻たちのように首をはねられるのか、それとも病に蝕まれた王が先に死ぬのか?
豪華な調度品に囲まれた薄暗い宮廷の中に、息詰まるような緊張感が漂います。



カンヌ映画祭でこちらが上映された際、8分間のスタンディング・オベーションが巻き起こったと言いますが、しかしこれ、ヘンリー8世いいとこなしじゃないの?
これでもかと体重を増やしたジュード・ロウが、見事に演じていましたが。
太りすぎのせいか、痛風のせいか、糖尿病のせいか、激痛と足の壊死に苦しんで癇癪を起し、暴れる王。
そんな王に疑いをかけられ、キャサリンはロンドン塔に幽閉されるのですが…



「ファイアーブランド」(FIREBRAND)とは、火をつける人、扇動者、転じて悪意や情熱を燃やす人という意味があるらしい。
この映画に描かれたヘンリー8世に、ピッタリの言葉でありました。
前妻アン・ブーリンの娘エリザベスが冷めた声でナレーションを担っていましたが、この人が後のエリザベス一世となったようです。
王の権力が絶対だったこの時代に、女性目線から描いたという点で珍しい演出だとは思いますが、何しろ緊張感で疲れました。

公式HP 

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「スピノザの診察室」「大使とその妻」

2025年02月25日 | 


「スピノザの診察室」 
和菓子と哲学をこよなく愛する町医者が、終末期の患者と向き合う日々を通して生と死を問う、静かな感動作。
大学病院での熾烈なエリート競争から訳あって抜け出し、姥捨て山のような地域病院に自転車で通い、老人たちを看取る雄町医師(マチ先生)。周囲からは惜しまれていたが、本人は充足した日々を過ごしていた。
「たとえ病が治らなくても、仮に残された時間が短くても、人は幸せに過ごすことができる。できるはずだ、というのが私なりの哲学でね。そのために自分ができることは何かと、私はずっと考え続けているんだ」
京都の街並み、そして矢来餅、阿舎利餅、長五郎餅、赤福、梅が枝餅といった、マチ先生が好きな和菓子が色々出てくるのが楽しい。
映画化が決定したようです。



「大使とその妻」
世界がパンデミックに覆われた2020年、軽井沢に住むアメリカ人の翻訳家ケヴィンは、隣家の元外交官夫妻と親しくなる。能を舞い、たおやかに着物を着こなす典雅な夫人、貴子には意外な出生の秘密があったが、夫妻は突然消息を絶ってしまった。ケヴィンは貴子の数奇な半生を、日本語で書き残そうと決意する。
その夫がケヴィンに語った言葉が、印象に残りました。
「あのまれびとは、どうも月に住んでる人たちと交信してるようなんですよ。そんな時に約束を破って邪魔しちゃあいけないと思ってね」
「(能は)舞台芸術である以前に、祈りのようなもんらしいですよ。舞い降りてくる神様にじぶんの芸を捧げてね、自分がこうして生きていることのありがたさって言うのかな。そんなようなものを感じながら、死んでしまった人たちの鎮魂を祈る…」
こんな言葉をもっと前に聞いていたら、私も能楽をもっと楽しめたのにね?

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大倉山公園ー初春の光や風

2025年02月24日 | お出かけ

次男夫婦が住んでいる大倉山には、梅林が綺麗な大倉山公園があります。
梅が見頃だというので、タロウを連れて夫と、そして次男夫婦と行って来ました。



この週末は梅祭りが催され、山ほどの屋台、野点や踊りのステージもあって、物凄い人混みです。
梅は8部咲きくらい。
人が多すぎて、タロウが乗ったバギーを押すのに苦労する程でした。
写真は、極力人がいないところを撮りました。



2年前、2023年3月5日に、やはりタロウを連れて来たのでした。
その時にもタロウはもう大分弱っていて、上り坂などは抱っこして運びましたが、今思えば元気だったなあ。
何しろまだバギーが要らなかったし、こちらを見て笑っている、こんな写真が撮れたのですから。


(2023年3月)

今はもうこんな感じ。
公園の中の空いている所で少し歩かせて、後は殆どバギー、或いは車の中で寝ていたようですが、それでも出かけたら疲れたようで今日はもうぐったりと。
以前のように散歩もお出かけも喜ばないし、尻尾を振ることもまったくないのですが、それでも初春の光や風や梅の匂いが、僅かにでも刺激になっていると信じたい。
また行こうね、タロウ。



ランチは、大倉山の犬連れ可のイタリアンバル「マリーナ・ピッコロ」で。
その後、次男宅に寄ってケーキを食べて帰りました。



コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

抜けるような青空の下

2025年02月22日 | お出かけ

東博の前に結構な人だかりがあって驚きましたが、ハローキティ展目当てでした。
ざっと見た限りでは、若いお嬢さんが多かったよう。
展覧会オープン当初は、ミュージアムショップの限定グッズを買い占めるC国人バイヤーが殺到したということですが、もう落ち着いたのかしら?
上野の国立博物館というと堅苦しいメージを私は持っていたのですが、「挂甲の武人」を美男子揃いと喧伝した昨秋の「はにわ展」といい、「ハローキティ展」といい、今回の百花繚乱大パノラマ展といい、工夫を凝らして頑張っているのねえ。



冬の上野公園では、アイスチューリップを見るのを楽しみにしています。
球根を一定期間冷蔵することで開花時期を早めたという、新種のチューリップ。
それが、今年はこんなにショボショボ。


(奥は東博)

2022年11月にはこんなに咲いていたし、通常、見頃は1~2月だというのに。
上野のアイスチューリップに何が起きたのか?


 (2022年11月26日)

それにしても大寒波に襲われてるというこのところ、最高気温は10℃行くか行かないかという日々ですが、写真のように連日抜けるような青空です。
でも日本海側では大雪が続いていて、雪下ろしに苦心してる様子が毎日ニュースに。
先月来たベルギーの青年は、この冬はずっと惨めったらしい冷たい雨の日が続いていて、ここ一ヶ月で晴れたのは2日だけだったと言っていました。
こちら毎日こんな晴天、南向きのガラス越しの部屋では暖かすぎるくらいで、ありがたいことです。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「大覚寺展」障壁画100面、百花繚乱!

2025年02月21日 | お出かけ

東博の特別展「旧嵯峨御所 大覚寺-百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」
平安時代初期、嵯峨天皇(786~842)が離宮嵯峨院を造営。
唐の文化を愛し、唐から帰国したばかりの空海の良き理解者だった嵯峨天皇は、空海の勧めで持仏堂に五大明王像を安置したのだそうです。
その後876年に寺に改められ、大覚寺が開創されたのだと。



その五大明王像、東京に五体揃って登場したのは初めてなのですって。
迫力ありましたが撮影禁止、これはネットから頂いた写真。



襖絵、障壁画は撮影可。
正寝殿狭屋におさまる腰障子には、渡辺始興作の19匹の野兎が。
飛んだり跳ねたり寝転んだり、メチャ可愛い。



通常非公開の重要文化財、正寝殿の歴代門跡の執務室であった御冠間が再現されていました。



そして圧巻の障壁画と襖絵のフロアは、横に広がる襖絵と上から垂れ下がる襖絵との重層構造、百花繚乱の大パノラマ空間。
狩野山楽の代表作、重文「牡丹図」全18面は総延長22m。



こちらは徳川秀忠の娘で後水尾天皇に入内した、和子(東福門院)の女御御所(天皇の寝所に侍る女官である女御が住む御殿)を飾る障壁画だそうです。
やはり嵯峨天皇の離宮を前身としたお寺だからこそ、こうした典雅な作品が似合うのでしょう。



ランチはハードロック・カフェ上野店で。
飲物は「ビー・マイ・バレンタイン」、イチゴとバニラアイスが入った季節限定ノンアルカクテル。
久しぶりに入ったら、このお店も海外旅行客でいっぱいでした。




コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」

2025年02月20日 | 映画

スペインの名匠ペドロ・アルモドバルによる初の長編英語劇で、2024年ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したヒューマンドラマ。
元戦争ジャーナリストで今は末期癌の患者となったマーサ(ティルダ・スウィントン)と、その古い友人で小説家のイングリッド(ジュリアン・ムーア)が共に過ごす数週間が描かれる。
苦しむことなく自分らしく死にたいと望むマーサは、自分の意思で最期を迎えることを決意し、イングリッドに隣の部屋で最期まで寄り添ってほしいと依頼する。



ここまでは、予告編などから知っていたこと。
このデリケートな問題を、アルモドバル監督がどう料理して見せてくれるのかと期待していました。
が、非常に淡白な、押さえた演出。
画面に広がる家具や小物、2人の衣装などは色彩豊かでとても鮮やかなのですが。



結局「死を恐れるのではなく、自ら受け入れること」というテーマをどう受け止めるかは視聴者次第であると、突き放された気分です。
安楽死についてはアメリカでは州によって違うようですが、ニューヨークでは違法であり、なのでその用意や後始末(発覚後、イングリッドには殺人の嫌疑がかけられた模様)は大変なようです。
安楽死を選びたい、しかし誰かに傍にいて欲しいという勝手な要求を、その危険を犯してまで叶えてくれる友人がいたという時点で、マーサは勝ち組だったと言えるでしょう。
しかしイングリッドも、純粋な友情は勿論あったにしろ、作家としてこの貴重なシーンを見逃がしたくないという好奇心があったことも否めない(貴女のことを書いてもいい?とマーサに確認していた)。



マーサとその娘ミシェルとの関係については、納得できませんでした。
マーサは世界を飛び回る戦争記者としてミシェルを早くから手放し(彼女がどう育ったかは言及がなかった)、父親について娘が満足する説明をしなかったことなどから、ミシェルから嫌われていた。
そして結局、死ぬまで会おうとも話そうともせず、ミシェルはマーサが亡くなってから初めて現れるのです。
娘を世に産み出した母親としてそれはないんじゃないの、と思わずにはいられない。
ミシェルがマーサにあまりにも似ていて驚きましたが、あれはティルダの二役だったようです。
☆4

公式HP 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黄色とオレンジと緑

2025年02月17日 | 社会

レモンのような黄色い蜜柑を見つけたので、買ってみました。
「カナリア」という名前の静岡産の蜜柑、大きさは温州蜜柑くらい。
切ってみたら中は普通にオレンジ色で、みずみずしく甘いです。
気持ちグレープフルーツのようなさっぱりした味わいもあるような気がしますが、この色からの思い込みかしらん?



オレンジ色のは「愛愛柑」(あいあいかん)という愛媛産の新種、ポンカンとオレンジの交雑種だそうです。
確かに両方の味がします。
ちょっと固くて皮が剝きにくいのと種が多いのが難点ですが、珍しいものを味わせて貰ったという感じ。
色々と新種が出ているのねえ。


Duolingoも相変わらず続けています。
ついに連続300日に到達しました。
ずっと無料でやっていましたが、今年になってから有料版に変えました。
年間12000円程で内容は変わらず、ただ広告が一切なくなって気持ちいい。
最終リーグのダイヤモンドリーグに到達したばかりで勝手がよく分からないのですが、今までと様子が大分違う。
以前は日に十数分やれば上位3位に、下手したら一位をとれていたのが、ダイヤモンドリーグの決勝トーナメントには、そんな程度では全然入れない。
気が付いたら1時間2時間とやって、ようやく3位にという感じ。



上位に入ったって別に何もいいことないのですが、今までずっと上位にいたので、落ちるのはちょっと口惜しい。
という感じで、日々続けています。
タイトルの緑は、Duolingoのキャラクター、緑色のDuoから取りました。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

得手不得手

2025年02月16日 | 社会

南米チリのパタゴニア沖で、巨大なクジラがカヤックに乗っていた男性を丸のみにしたのですって。
が、数秒後吐き出され、男性は無事に助かったのだそうです。
その動画というのは、呑み込まれた男性の父親が至近距離で撮ったというもので、中々の迫力があります。
本当にこんなことが起きるとは!?

子供の頃読んだピノキオに、そんなシーンがあったことを思い出しました。
ピノキオは巨大なクジラに呑み込まれ、おなかの中でお父さん(ゼペット爺さん)と再会を果たすのです。
ピノキオは勇気と知恵を振り絞ってクジラのおなかの中で火を焚き、煙たくなったクジラが大きなクシャミをし、その勢いでおなかから吐き出されたような。
例によって児童名作全集の中に入っていたものを読んだのですが、その後ディズニー映画のアニメにも、同じようなシーンがありました。

ところが夫に話しても、子供の頃ピノキオは読んだしアニメも見たが、そんな話は知らないと。
ついでに先の「一切れのパン」の話をしても、全く覚えてないと。
夫は私の一つ年上、しかも同郷なので、間違いなく同じ教科書を使っているのに。

我家の財政は夫の担当で、保険金や貯蓄、株や確定申告などすべて任せています。
そうした案件や金額についてはとても細かいことまで覚えてくれていてありがたいのですが、こうしたどうでもいいことは全く覚えていないらしい。
人間、得手不得手があるのね。

トップ写真は、FBの「過去のこの日」で今日出て来た写真。
2017年2月16日のタロウ。
「器物損壊の疑いで現行犯逮捕された容疑者の反省ポーズ」というキャプションが。
今のタロウは、こんなこともしなくなりました。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「一切れのパン」と南仏タロウ

2025年02月14日 | 家庭

SNSに書いた映画「リアル・ペイン」の記事について、以前アウシュビッツに行ったことがあるという友人が、その思い出を話してくれました。
そちらのコメントの中に、ゲットーから脱走する際に、布にくるんだ一切れのパンを持たされた少年の話が。
その記述を読んだ途端に、胸がキュンとしました。
その話、知ってる。
確かに昔、読んだことがある。


ネットで検索してみたら、出て来ました。
フランチスク・ムンティアヌの「一切れのパン」、中学の光村図書の教科書の中に入っていたのですね。
少年が脱走する際、老いたラビがハンカチに包んだ一切れのパンをくれた、最後の最後までこれは開けないようにと。飢えに苦しみながら長い距離を逃亡し、ようやく安全な所に辿り着いてそれを開けたら、只の木片だったというお話。
「ありがとう、ラビ」と少年はつぶやくのです。


確かにそんな話でした。
みずみずしい感受性を持った十代の心に深く突き刺さったのに、長いことすっかり忘れていたのでした。
小さな希望が、極限状態の少年を助けてくれたのね。


さて、今日描き上げた絵。
お座りをしてこちらを見て笑う、それだけのことが今のタロウにはできないのです。
見えない、聴こえないタロウに、「タロウお座り!」と叫んでも伝わらない。
認知症の今、自分がタロウということすら多分、分かっていない。
せめて絵の中で、明るい南仏調の家の前に置いてみました。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする