小渕優子よりひどい!? 安倍首相が世襲したパチンコ御殿と暴力団人脈
, 田部祥太
2014.10.31Litera
http://lite-ra.com/2014/10/post-594.html
東京地検特捜部が強制捜査に乗り出した小渕優子の政治資金疑惑。この事件でし
ばしば指摘されているのが、世襲議員特有の甘えの構造 だ。利権を親からその
まま引き継ぎ、会計は先代からの秘書に任せきり。違法な金集めになんの疑問も
もたず、不正が発覚しても他人事。そういう“お姫様”体 質がこんな事件を引き
起こしたのだ、と。
しかし、現内閣には少なくとももうひとり小渕元経産相と同じように父親から金
権体質をそっくり世襲した政 治家がいる。他でもない、総理大臣の安 倍晋三だ。
安倍首相の地元、下関にはその象徴ともいうべき場所がある。下関市街を見下ろ
す高台にある首相の自宅。そして、JR下関駅駅前の だだっ広い敷地に建つ、事
務所だ。
このふたつはまったく離れた場所にあるのだが、どちらも元は同じ会社が土地、
建物を所有していた。会社の名前は東洋エンタープラ イズ。下関で最大 手のパ
チンコ業者で、親会社の七洋物産は福岡、山口で多くのパチンコ店を経営してい
る。創業者・オーナーの吉本章治氏(故人)は、 2002年には韓国から 国民勲章
「無窮花章」を受賞するなど、在日韓国人社会の重鎮でもある。
実は、この東洋エンタープライズ、そしてオーナーの吉本一族は、安倍首相に
とって父親の代から続く地元の有力スポンサーなのだ。 吉本氏が無窮花章を受
賞した際、パーティに来賓として出席した安倍首相はこんな挨拶をしている。
「吉本氏は四十五年前に父が国会選 挙に出た時からの付き合いで、父が外務大
臣の時、韓国に同行した」(「統一日報」2002年5月1日)
その支援は小渕議員同様、政治資金収支報告書に記載されている政治献金だけで
はなかった。冒頭で紹介したように安倍首相の自宅と 事務所はもともと 東洋エ
ンタープライズの所有で、安倍家はそれを賃借する形だったのだが、その家賃に
ついて当時、同社は取材に対し「両方あわせて月に 約二十万ー三十万円」 と答
えている。いくら地方都市とはいえ、自宅は2174平方メートルの敷地に346平方
メートルの建物。事務所はJR下関駅前の 449平方メートルの土地 つき建物であ
る。あわせて20~30万円というのはありえない安さだろう。
しかも、自宅のほうは1990年に東洋エンタープライズから安倍晋太郎に所有権が
移転されているのだが、その際、抵当権がついた 形跡がない。そん なところか
ら地元では「あんな豪邸を現金で買えるはずがない。安く売ってもらったにちが
いない」という噂が飛び交い、以来、安倍首相 の自宅は「パチンコ御 殿」と呼
ばれるようになったという。
両者を結びつける疑惑は下関だけではない。安倍事務所は福岡にもあったのだ
が、1980年から1986年の6年間、この事務所とス タッフを東洋エンタープライズ
の親会社の七洋物産が無償で提供していたこともわかっている。
まさに癒着としか言いようのない関係だが、この関係は父親が亡くなって、秘書
だった安倍が代議士になってからも変わらなかった。 七洋物産からは毎年、限
度額ギリギリの政治献金が提供され、安倍後援会が発行する自 民党山口県第4選
挙区支部の会報誌には毎号、東洋エンタープライズの広告が掲載されていた。
そして、安倍はこの“パチンコ御殿”を1991年に堂々と相続し、事務所について
も、同社からの賃貸を続けたのである。ちなみ に、この問題は 2003年、月刊誌
「噂の真相」(休刊)が追及して、当時、官房副長官だった安倍から名誉毀損で
訴えられているのだが、この裁判で 「噂の真相」は再三にわ たって、事務所の
賃料を示す契約書を提出するよう求めている。ところが、安倍サイドはそれを拒
否し、賃料を明かさないまま「賃貸人が 負担すべき修繕費等は すべて借主負担
という条件で借りている」と弁明した。安い賃料での提供を続けていたのは間違
いないだろう。
さらに、安倍首相にはもうひとつ、先代からひきずっている体質がある。それは
政敵をおとしいれるためには暴 力団関係者とも裏取引するという、ダーティな
政治手法だ。
2000年、安倍首相の地元事務所や自宅に火炎瓶が投げ込まれるという事件が起き
たのを覚えているだろうか。当時、安倍は官房副 長官として北朝鮮 拉致問題に
取り組んでいたため、安倍支持者からは「朝鮮総連の仕業だ!」などというデマ
が流布されていたが、逮捕されたのは、安倍事 務所と親しい元建設会 社社長と
工藤会系暴力団組長ら5名だった。
彼らが犯行に及んだのは、下関市長選挙で安倍事務所から依頼を受けて民主党候
補への怪文書攻撃を行ったにもかかわらず、約束され た見返りを反古に された
ためだった。当時、安倍の地元秘書だったTがこの建設会社社長に土地区画整理
事業の参入への協力を約束。念書まで書いていた が、結局、それを実現す るこ
とができなかった。
そこで、市長選の後、やはり安倍事務所のS秘書がこの元社長に300万円を支払う
のだが、元建設会社社長はそれでは納得せず、火 炎瓶襲撃を行った という。に
わかには信じがたいような話だが、これらは裁判や当事者の証言で明らかになっ
ている事実だ。しかも、念書を書いたT秘書は その後、責任を取らさ れるどこ
ろか、安倍首相の関係する政 治家の秘書に転身している。
S秘書、T秘書はともに先代からのベテラン秘書で、安倍の地元事務所は他にもさ
まざまな局面でこうした手法を使ってきたのだろ う。そして、こうした手法を
安倍首相も黙認してきた。
そういう意味では、安倍首相の罪は小渕優子どころではない。謀略工作や裏社会
との関係までをそっくり先代から受け継いでいるのだ。 他にも、安晋会という
集金装置の存在や北海道の霊園疑惑など、安倍首相にはダーティな疑惑は山ほど
ある。
だが、残念ながら、マ スコミが今後、安倍首相のこうした事実を追及すること
はないだろう。実は、火炎瓶襲撃事件の裏にあった安倍事務所と暴 力団関係者
の癒着については、第一次安倍政権発足直後、共同通信が取材し、原稿まで完成
させていた。ところが、配信直前 に上層部からストップがかかり、ボツになっ
ている。
「首相の不祥事については刑事事件になるか支持率が急落している状態でない
と、報道しないという不文律のようなものが新聞、テレビにはある。しか も、
今は 読売、産経の両紙が完全に安倍政権の広報紙のようになっていますから
ね。孤立するのは目に見えている。そんな度胸のあるメディアはあ りません
よ」(全国紙 政治部記者)
何を書いても「捏造」よばわりされている朝日あたりが開き直ってやらないか、
とも思うのだが、まあ無理だろうな……。
(田部祥太)