福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

昨日の定例会模様

2018-12-16 | 開催報告/巡礼記録
今年最後の福聚講でした。そして小春日和に恵まれて有難い日でした。

まず護国寺の鎮守社である江戸川橋の今宮神社にお参りしました。ここは天照大神を伊勢神宮から、素戔嗚尊を京都今宮神社と熊野大社から、伊弉諾尊・速玉大神を熊野大社から、誉田別尊を石清水八幡宮から、大国主命と事代主の尊を京都今宮神社から,大宮比売命を春日大社から招来し、ほかに天神様、少毘古那命をお祀りしています。日本国中の有力な神様をほとんど招来しお祀りしているのです。心経をとくに念入りにお唱えして国家安泰を祈願しました。
今回ははじめて本殿が開扉されてあり中の御神鏡を直接拝することができました。やはりお参りするとなにか有難いことがあります。御神鏡について、古事記には「此れの鏡は専ら我が御魂として、吾が前を拝くがごとく、斎き奉れ」と記され、日本書紀・宝鏡奉殿の神勅には「この時に天照大御神、手に宝鏡(たからのかがみ)を持ちたまひて、天忍穂耳尊に授けて、祝(ほ)ぎて曰(のたま)はく『吾が児(こ)、この宝鏡を視まさむこと、当に吾を視るがごとくすべし。与(とも)に床(ゆか)を同じくし殿(おほとの)を共(ひとつ)にして、斎鏡(いはひのかがみ)とすべし』」と記されています。
また東京都神社庁の今月の言葉が懸けてありました。今上陛下の「吹きすさぶ 海風に耐へし黒松を 永年(ながとし)かけて 人ら育てぬ」との御製です。「吹きすさぶ 海風に耐へし黒松」とは日本国をいうのでしょう。日本という国は厳しい風雪に晒されても国民がよく耐えて守ってきたとのお言葉かもしれません。拳拳服膺すべきです。

護国寺ではやはり土曜日なので参拝者が絶えません。歴史研究会らしき団体が数団体境内を回っています。引率者によってはお堂やお地蔵様の前でも手も合わせない不心得者がいます。しかし一応納経はお願いするらしく長い列ができています。昔は納経所にこんな長い列ができるなどは考えられない現象でした。こうして少しずつでも仏縁が結ばれていくことは大変有難いことではあります。私はいつものように境内の一言地蔵様、大師堂、薬師堂などを7回巡拝しました。町内会の人が一言地蔵様一帯を何時間も丁寧に掃除されていました。幹事のNさんもいつも一言地蔵様に献花しておられ頭が下がります。

年末なのでいつもの倍の講員が参集してくださり、本堂で観音経、般若心経等を納経しました。途中で鎌倉からこられたという天台宗の尼様も飛び入り参加され仏縁の不思議さを噛みしめました。読経の声も見事にそろって今年最後にふさわしい有難いお参りができました。

2次会では、一言地蔵様の霊験をいただいた話、京都諸寺を毎日2万歩ずつ歩けて参拝出来た話、4年前の臓器移植後健常人と変わらない生活をできている話、老母の穏やかな死を看取れた話など今年もお陰を頂いた有難い話で一杯でした。講元からは、来年は世相も自然も厳しい年になりそうだが、福聚講の皆様の「福聚」は朝晩秘仏に祈願しているとご報告しました。
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