野球、特にプロ野球の選手については、背番号に多大な愛着があります。
ましてや、多大な功績を残した足跡としての背番号には、その選手のみならず、所属球団やプロ野球界の栄光の歴史なのです。
そして、その番号が、所属球団では、永遠に自分だけにしか付けることが出来ないとなれば尚更でしょう。
でも、永久欠番の手前となる評価がされる選手には、それなりにその背番号を大事に使うようなこともされています。
偉大な功績をあげた選手に相応しい選手が出てくるまで、又、在籍中に不慮の事故で急逝した選手に哀悼を込め、期間限定的に欠番にしている球団があります。
球団によっては、功績のある選手の番号を生え抜きの選手に優先的に着用させ、それまでを「準永久欠番」としている球団もあります。
阪神では、
◎赤星が2009年シーズンをもって電撃引退しましたが、球団はこの功績を讃え、1年間の欠番としています。
が、赤星の場合は、赤星の実績に相応しい選手が出てくるまでは、53番は欠番になるでしょう。
◎星野監督の77番は、当時の野崎球団社長が「重い番号なので空席にします」と述べており、在籍中は欠番扱いになっていましたが、2010年に阪神を退団したことにより、欠番は解かれ、2011年よりコーチに就任する藪に77番を含めた背番号を提示しましたが、藪は80番を選択しました。
引退表明した赤星 金本の背番号は、永久欠番となるのでしょうか?
生え抜きでないのが、ネックになりそう・・・・
一時的にしろ、欠番扱いになった番号を付ける選手にとっては、かなりのプレッシャーになるものと思われます。
巨人では・・・・
◎原 辰徳の8番は「準永久欠番」としていましたが・・・・・
しかし、引退の翌年、原の承認のもと仁志が着用しましたが、横浜に移籍したため、現在は谷が付けています。
◎桑田の18番は、球団が推薦する選手がでてくるまで欠番としています。
◎松井の55番は、松井の後継者に相応しい選手が出てくるまで欠番としていましたが、200 9年に入団した大田に継承しました。
中日・・・・
◎立浪の3番は、欠番扱いのファンの署名運動が行われましたが、結局「名誉番号」としまし た。が2011年からはPL学園の後輩である吉川大幾がつけることになりました。
広島東洋・・・・
◎15番の黒田は、ドジャースから帰ってくる時に備えて、それまでは欠番としています。
◎北別府の20番は、北別府が推薦するまでは欠番としていましたが、2002年に永川に継承。
上記と同様に、一旦は欠番とされながらも、継承されている番号が各球団にあります。
以下は、継承されずに未だに欠番となっている番号は・・・・・
ヤクルト・・・・・古田の27番
オリックス・・・・イチローの51番
福岡ソフトバンク・・・藤井の15番(将来は永久欠番に?)
日本ハム・・・・小林 繁の79番
大沢 啓二の86番(将来は永久欠番に?)
楽天・・・・・・・・・野村克也の19番(永久欠番を本人が固辞し、現在は欠番扱い)