阪神電車を語るには、村上ファンドの株式公開買い付けについて話さなくてはなりません。
村上ファンドがなぜ阪神電車を狙ったのかは前回に述べました。
では、村上氏は阪神電車をその後どうする考えだったのでしょうか・・・
阪神電車は、大阪~神戸間をJR西日本と阪急電車と競合しており、ここは、同じように競合している京阪電車と統合させる思惑があったと言われています。
この以前に、阪神電車社内でも京阪電気鉄道と統合を検討したことがあったため、同社との株式買取の交渉を行いました。
しかし、価格的に折り合わず、合意することが困難とみるや、阪神首脳陣は、阪急HDに村上ファンド保有の株式買取を持ちかけます。
線路は競合するも、梅田界隈の資産を保有する阪神電車が魅力的ということもあって、この話に乗ってきたというのが実情だったようです。
「阪急阪神ホールディング(株)」の統合形態と資本関係
(2006年10月1日 阪急ホールディング(株)からの商号変更)
1、阪急電鉄(100%子会社)
・宝塚歌劇団 (阪急電鉄の一部)
1、阪神電気鉄道(100%子会社)
・阪神百貨店(阪神電気鉄道の100%子会社)
現在は、エイチ・ツー・オーリティリング(阪急阪神百貨店に統合)
・阪神タイガース (阪神電気鉄道の100%子会社)
1、阪急ホテルマネジメント(100%子会社)
・ホテル阪神 (阪急ホテルマネジメントの100%子会社)
現在は、阪急阪神ホテルズ
1、阪急交通社(100%子会社)
現在、阪急阪神交通社ホールディングへ再編
阪急梅田駅に阪神タイガースの広告が・・・