寝台特急 ”トワイライトエキスプレス” の引退が決まりました。
鉄道ファンとしては、一抹の寂しさを感じます。
僕も4~5年前に乗車し、その時から、この車両も随分古くなってきているなぁと感じていましたが、まさか、ここに来て引退・廃止が決まるとは、残念です。
その廃止の原因は、25年間走り続けて、老朽化とのことですが・・・・・
本質的な問題は、それ以外にあるのではと憶測が流れています。
引退される”トワイライトエキスプレス” 北海道への寝台特急のルート
ただ、この問題は、トワイライトエキスプレスだけではなく、”北斗星”も”カシオペア”にも当てはまり、寝台特急の存亡にかかわるのではないかと言われています。
トワイライトエキスプレスは、登場から25年、今でも個室のチケットは、なかなか取れないプラチナチケットで、「ゆっくりと旅したい」 というシニア層には根強い人気があるのですが・・・・
それでも廃止に至る要因に、老朽化以外に、2016年の北海道新幹線の開通があります。
現在の交流20キロボルトから、新幹線用の25キロボルトになることで、トワイライトを引っ張る機関車が使えなくなることがあげられます。
新たに機関車を製造するには、1両当たり数億円かかり、しかもそれは在来線では使えないということです。
それだけの金を使うのなら、他に投資した方が良いという考えです。
もう一つの問題点は、「並行在来線」への支払い問題があります。
新幹線と並行して同じ区間を通る在来線は、JRの経営から外れ、第三セクターに移管されます。
トワイライトの場合、北陸線とか信越線は、北陸新幹線が開通する来春、「あいの風とやま鉄道」や「えちごトキめき鉄道」などの別会社路線になります。
そこに”トワイライト”が乗り入れる場合、第三セクター側に通行料を支払う必要が生じます。
それが、年間数億円とも言われ、いかに人気があっても、列車1本にそこまで払えないということが廃止へと連なって言ったのではないでしょうか?
JR西日本 新型豪華寝台特急イメージ JR東日本 新型豪華寝台特急イメージ
どちらも2017年に導入予定しています。 そして豪華・・・と。 その内容については後日に。
ただ、その代わりというのも、おかしなことですが、JR西日本は、2017年の春には、新しい寝台列車の運転開始を発表しています。
いわゆる「ななつ星」の人気にあやかろうというもので、日本列島縦断型の寝台列車をなくし、それを新幹線に引き継ぎ、JRそれぞれの管内だけ(通行料の支払いが不要)の豪華寝台列車に取って代わるということなのでしょうか・・・・・。
そこで、北海道新幹線開通に伴い、「北斗星」も「カシオペア」もどのようになるのか、気になるところです。
ただし、「サンライズ瀬戸」や「サンライズ出雲」は、今も人気があり、今回の問題点から外れていますが、今後の動向が注目です。
根強い人気のある”サンライズ” このような寝台列車は、残るのでしょうか
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