極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ゼロ距離で撃つ

2016年01月28日 | 時事書評

 

 

 

   つまり、相手が敵対者なのか、市民なのか。瞬時に識別し、さらに、撃つべきかどうかの
     判断をしなければいけない。判断を間違えれば、命に関わります。もし実戦で遭遇した場
     合、想定外はありえません。だから、その瞬間、小銃を落とした、拳銃が故障したといっ
     たケースも含め、ありとあらゆる状況を想定して訓練をやっています。この訓練は私たち
     の部隊では毎週行っていますが、正直、一番難しいものでもあります。

                                          ジブチに派遣されていた35歳の自衛官 

                                                    「ゼロ距離で撃てるか」

                                                                    

 

 

● 地震予測は可能か:JESEA情報  

 

 JESEAの予測の流れでいくと、2月ごろに震度5以上の地震が発生すると予測される。現実はどうか?

 

 

北陸新幹線を金沢から大阪までつなぐ計画をめぐりJR西日本は26日、与党のプロジェクトチーム(P
T)に対し、福井・小浜から京都を通るルートを要望した。ルートはこの「小浜・京都」を含め4案あり、
与党PTは夏の参院選までに2つほどに絞る方針だという(朝日新聞 Jan 27, 2016)。

それによると、自民党と公明党の沿線議員らでつくる「与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム」の
26日の会合に、JR西の真鍋精志社長が出席して要望を伝えた。理由として、大阪とを短時間で結べる
ことや利便性、北陸と行き来する利用者が多いことなどを挙げた。京都―大阪間は、東海道新幹線とは別
の路線をつくることを要望した。北陸新幹線は現在、金沢――敦賀以西のルートは決まっていない。与党
PTはこれまで、琵琶湖の東側を通る「米原」、西側を通る「湖西」、小浜から新大阪に向かう「小浜」
の3ルートについて検討してきた。3ルートの建設費は、2013年の関西広域連合の試算で約5100
億~約9500億円とされる。「小浜・京都ルート」の試算は出していない第4のルートがでてきた。こ
の日の会合にはJR東海も出席。米原から東海道新幹線に乗り入れる案について、現在でも過密ダィヤの
ため、非常に困難であるという考えを示した。 今後、与党PTが4ルートの利用見込みや建設費などを
検討して絞り込む。そのうえで政府・与党が最終的にルートを決め、国土交通相が認可するが、その時期
は決まっていない。整備新幹線の建設費用はJRが支払う新幹線施設の使用料を除き、国と地方自治体が
2対1の割合で負担していた。ただ、敦賀―大阪間については、JRの使用料は他の建設費に充てられる
見込みのため、財源が確保できていない。建設費用もまだ不透明な状況だが、与党PTがルートの絞り込
みを急ぐのは「参院」選向けに有権者の期待を高めるねらい」(JR関係者)との見方も出ているという。



わたし(たち)の立場は明確である。(1)2013年の関西広域連合の米原ルートの採択に準拠するも
のでさらに踏み込み、(2)米原乗り換え不要の「(金沢)敦賀-新大阪」「(金沢)敦賀-名古屋」直
行列車の増発――分岐駅である米原駅の要拡張――を狙っている。(3)この区間のダイヤ過密の緩和―
―新大阪間では京都、名古屋間では岐阜羽島の1駅のみで、各停新幹線列車代替えなどで――できるので
はと考えている。問題はJR西との相互乗り入れに対する東西JRの姿勢であろう。大都市では私鉄や地
下鉄との総合乗り入れは常態化している。老婆心であるが、JRのセクショナリズム(sectionalism;部局
割拠主義)の弊害を憂慮する。(4)さらに、米原ルートは、「工期短縮×経費圧縮×経済効果大」で、
他のルートを圧倒している。中でもなかでも、「小浜・京都ルート」は工事費用が不明で仮に、京都の環
境景観保護のためにリニアモーター並みの大地下鉄道敷設などが組み込まれるため――工費は膨れあがる
と予測されるが、
それらの費用を敦賀以西の山陰新幹線の早期着工に振り向け――古都京都を中心地に、
大阪・金沢・名古屋を新幹線と空港路線で結ぶという構想である。


        知りぬらむ ゆききにならす 塩津山 世にふる道は からきものぞと     

                                     紫式部


思えば、日宋貿易の父祖平忠盛の夢にはじまる、日本海と太平洋を結ぶ「日本列島縦断運河構想」(『メ
タセコイヤと彼岸花』2016.09.31)はこの米原ルートの実現は中世と現代とを結ぶルートでもある。これ
に多賀と伊勢を高速道路で結ぶことができれば夢は終焉するのである。よろしく、ご再考を。 

 

 

  Jan 22th, 2016

 【KLMオランダ航空 バイオ燃料路線離陸】

● 植物由来のバイオ燃料で飛行機が飛ぶ、オスロからアムステルダムまで

この春から、KLMオランダ航空は、世界初のバイオ燃料供給のオスロからアムステルダム行き便が運行
――14年にアムステルダムからカリブ海のボネール島にバイオジェット燃料飛行を行い、今回はノルウ
ェーのオスロとアムステルダム間で運行、機材はエンブラエル社のE-190sを使用――し、
オスロ空港で、
欧州での航空機用の持続可能な燃料を実現するイニシアチブITAKA(Initiative Towards sustAinable Ke-
rosene for Aviation;国際航空運送協会
)プロジェクトのバイオ燃料が従来システムで供給される。また、エ
ンブラエルの機体では、軽油とバイオ燃料の効率性を比較テストを行う(下図)。

  SkyNRG

KLMでは20年までに11年比で二酸化炭素排出量を20%を削減目標にさまざまな取り組みを進めて
きている。バ
イオ燃料使用推進とともに、効率性を高めて二酸化炭素削減を推し進める。航空機燃料も二
酸化炭素排出量削減を求める動きが広がっている。国連の専ICAO(国際民間航空機関)や、民間航空団体
であるIATAは、20年以降の航空温室効果ガス削減対策の一環で「代替航空機燃料の活用」促進を表明。
ICAOが20年に二酸化炭素排出量を頭打ちとする目標を策定。IATAはこれを踏まえ、20年までに世界
平均年1.5%燃料効率改善、50年までに05年比、二酸化炭素排出量50%削減という目標を掲げる。
この目標の達成には従来のジェット燃料をそのまま使用し続けていれば難しく代替航空機燃料の活用が必
須。その代替航空機燃料のバイオジェット燃料注目されている。

最終的には、コストだけの問題になるがこれは、量産化がはじまれば逓減していくだろうと考えているが
どうだろう。

 

   

【中国の思想: 墨子Ⅴ】
 
  公輸――墨子と戦争技術者※
  尚賢――人の能力を正当に評価せよ
 兼愛――ひとを差別するな※
  非攻――非戦論
 節葬――葬儀を簡略にせよ
 非楽――音楽の害悪
 非命――宿命論に反対する
 非儒――儒家批判
 親士――人材尊重
 所染――何に染まるか

 七患――君子の誤り七つ
 耕柱――弟子たちとの対話
 貴義――義を貴しとなす
 公孟――儒者との対話
 魯問――迷妄を解く
 
 

   親士 - 『墨子』    

● 親士 ― 人材尊重 ― 

  駿馬を乗りこなすには

  ここに錐が五本あるとする。まっ先に折れるのは、いちばん鋭利な錐である。刀が五本あれば、ま
 っ先に摩滅
してしまうのは、いちばん切れ味のよい刀である。うまい井戸の水がいちばん先に汲み尽
 くされ、高いまっすぐな木がいちばん先に伐り倒され、霊亀がいちばん先に灼かれ、神蛇がいちばん
 先に太陽にさらされる。 
   比干が殺されたのは、かれがあくまで紂王に屈伏しなかったからだ。孟賞が殺されたのも、かれ
 が
勇気ある人だったからだ。西施が長江に沈められたのも、彼女があまりに美しかったからだ。呉起
 が
車裂きの刑に処せられたのも、かれが革新的な政治家だったからだ。かれらはいずれも、自分の長
 所
がわざわいして、死を早めたのである。こういうことばがある。

 「抜きん出た人材が、地位を守ることはむずかしい」


  しかし、功績をあげない臣下はいかに賢君でもとりたてようがない。ちょうど、慈愛深い父親でも、

 穀つぶしの息子は愛さないのと同じである。してみればその任務が果たせないのに、その地位に留ま
 る臣下は、臣下ではないのだ。その爵位にふさわしくないのに、その位に安住する君主は、君主では
 ないのだ。
  強弓は、ひきしぼることがむずかしい。しかし、強弓であってこそ矢が高い所にまで届き、深くつ
 きささるのだ。駿馬は乗りこなすことがむずかしい。しかし、駿馬であってこそ、重い荷物をものと
 もせず、遠くまで駆けるのだ。それと同じように、すぐれた人材は、使いこなすことがむずかしい。
 しかし、すぐれた人材であってこそ、君主を導いてその偉大さを世に示すのだ。

 

  大河は、谷川の水が流れこむのを拒まない。だからこそ、大河たりうるのだ。それと同じように、
 聖人はどんなことも避けないし、どんなものでも拒まない。だからこそ、天下の器たりうるのだ。
 大
河は多くの流れを集めてできたものである。高価な狐白裂も、多くの狐を集めてできたものだ。
 した
がって、君主は、道を同しくする者をたくさん集める必要がある。それをしないでは、度量の大
 きい
王者とはいえない。
  すべて偉大なものは単純ではない。天地は光り輝いてはいないし、大河の水は澄んでおらず、大火
 は明るく燃えはしない。王者の徳は、目にみえて高くそびえたつものではない。矢のように直く、砥
 
石 のように平らか、というのは、せいぜい千人ばかりの長にすぎず、すべてのものを覆いつくすに
 は不十分である。細い谷川はじきに涸れる。浅い流れはじきに尽きる。
  石ころだらけの土地には草一本育だない。王の恩沢も宮中だけにしか行なわれないようでは、国全
 体を潤すことはできない。

                     

  〈霊亀、神蛇〉 霊亀は、万年の寿を保つ亀といわれ、この甲羅を灼いて、そのひび割れの形によっ
  て吉凶を占う。神蛇は、深淵にひそんでいて、雲や雨を呼ぶ霊妙な蛇とされ、旱昿のさい、この蛇
  を太陽にさらして、雨乞いをした。

  〈比干〉 殷の紂玉の叔父。紂玉の暴虐非道がますますはげし巫くなったのをみた比干は 「主君に
    過ちがある以上、死を賭していさめなければ、罪のない人民がひどい目にあう」といって、紂王に
    諌言した。紂王は怒って、「聖人の胸には七つの穴があるという。本当かどうか調べてみよう」と
    いって、比干を殺し、その心臓を開いてみたと伝えられている。

   〈孟賞〉 戦国時代の勇者。生きた牛のつのをひきぬくほどの大力の持ち主であったといわれる。

   〈西施〉 春秋時代の越国の美女。呉王夫差と戦って会枯山で敗れた越王勾践は、呉王色好みであ
    ることを知り、美女を献上して、呉王を骨抜きにしようと思った。その命を受けた重臣の茫恙は、
    この西施を呉王に献上した。果して呉王は、西施の色香に迷って政治をおろそかにし、ついに越に
    滅ぼされてしまった。その後、西施は越に戻ったが、こんどは越王を迷わせるのではないかと疑わ
    れて、長江に沈められたといわれる。

   〈呉起〉 戦国時代の衛の人。魯、魏で将となり軍功があったが、ねたまれて亡命し、楚で宰相に
    任ぜられ、革新政治を行なった。しかし悼里の死後、反対顔に暗殺され、死体は車裂きにされた。

   〈狐白裘〉 狐の白い腋毛を集めてつくった皮衣。軽くて暖かいので、珍重された。『史記』孟嘗
  
君列伝にこんなエピソードがある。孟嘗君が諫言にあって、秦王にとらえられた。秦の昭王の寵
  にとりなしをたのむと、「紅白害がいただければ」という。ところが孟官君は、一枚だけもっ
てい
  た狐白裘を秦王に献上してしまっていた。思いわずらっていると、食客の狗盗が、夜になる
のを待
  って、狗のまねをしながら、秦の宮殿に忍びこみ、さきに献上した狐白裘を盗み出して帰てきた。
  孟嘗君はそれを秦王の寵姫に献上し、彼女のとりなしで釈放を許されたという。


    今有五錐、此其銛、銛者必先挫。有五刀、此其錯、錯者必先靡、是以甘井近竭、招木近伐,
    靈龜近灼、神蛇近暴。是故比干之殪、其抗也。孟賁之殺、其勇也。西施之沈、其美也、起
    之裂,其事也。故彼人者,寡不死其所長,故曰。太盛難守也。故雖有賢君,不愛無功之臣。
    雖有慈父、不愛無益之子。是故不勝其任而處其位、非此位之人也。不勝其爵而處其祿,非
    
祿之主也良弓難張,然可以及高入深;良馬難乘,然可以任重致遠。良才難令,然可以致君
    見尊。是故江河不惡小谷之滿己也,故能大。聖人者,事無辭也,物無違也,故能為天下器。
    是故江河之水、非一源之水也。千鎰之裘,非一狐之白也。夫惡有同方取不取同而已者乎。
    蓋
非兼王之道也。是故天地不昭昭、大水不潦潦、大火不燎燎、王不堯堯者、乃千人之長
    也、其直如矢,其平如砥,不足以覆萬物,是故谿陝者速涸,逝淺者速竭,墝埆者其地不育。
    王者淳澤不出宮中、則不能流國矣。
 


         《解説》         この編は、唐代以降の写本では『墨子』開巻の第一におかれている。しかし、その内容
   は儒家に近い。また、次の「七患編」とともに、冒頭の「子墨子曰く……」というフレーズがな
   いのも、いささか他編と異っている。そこで、この縮は、墨子が儒家思想から脱しきれなかっな
   初期の自著ではないかという説がある(清の畢沅など)。
   あるいはまた、原文に脱落が多く、文意が一貫しない点もあることから、後人が儒家の説をわり
   
まぜたのであろうという説(孫詒譲)もある。これによると、儒家が盛んとなって墨家が異端視
   されるに至った後代、その時流に合わせるため作為して、『墨子』の冒頭においた、というのだ,



● ゼロ距離で撃てるか

海外派遣に備える自衛隊員の「腹ぎめ」の特集を読んで、「射程距離」を大地震の発生、交通事故、ある
いは、浮気現場などとの「不慮遭遇」を想定してみた。そして、「研ぎ澄ます」緊張状態とその時間との
関係を想定してみた。平和とはしみじみと有り難いものだと再認識する。
 

 

 

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