彦根藩二当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代
の井伊 軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と
兜(かぶ と)を合体させて生まれたキャラクタ-。
✅ ペロブスカイト元年、量産始まる次世代太陽電池
(日経クロステック/2025.02.21より)
次世代の太陽電池と期待されるペロブスカイト太陽電池が離陸期を迎え
る。開発で先行する積水化学工業は、2025年中の量産化を発表。同年4
月開幕の大阪・関西万博でも、同電池搭載施設を設置します。25年はま
さに「ペロブスカイト元年」。 積水化学が量産化するのは、本業の樹
脂技術を生かしたフィルム型。「軽くて薄くて曲がる太陽電池」として
知られています。⼀般的なガラス基板の結晶シリコン太陽電池よりも軽
量で柔軟なため、耐荷重性の低い屋根や曲がった構造物に使用できる。
万博では、全長約1キロのバス停の屋根に導入。全体の4分の1(250m)
に当たる部分に同電池を載せる。
大阪・関西万博の交通ターミナルのバス停屋根に「ペロブスカイト太陽電池」を載せる。2024
年12月時点でパネルの設置は完了
次世代の太陽電池と目されるペロブスカイト太陽電池は、万博の主要
事業「未来社会ショーケース」の1つである「グリーン万博」の一環に位
置付けられている。積水化学工業と積水樹脂は万博の協賛者として、設
備を提供。会場の「西ゲート」近くの交通ターミナルにできるバス停は、
整備が順調に進んでいる。24年12月時点で屋根付きのバス停はおおむね
完成。バス停の全長は約1km。その4分の1に相当する屋根に載せるペロ
ブスカイト太陽電池で発電した電気は、合計16基ある大型蓄電池に充電。
バス停の夜間照明に電力を供給する。
バス停で利用する100WのLEDライトは、合計282個。その全ての電力
をぺロブスカイト太陽電池で発電した電力で賄う計画だ。曇天や雨天で
発電できなくても、大型蓄電池から14日間は電力を供給できる。
バス停の屋根250mにペロブスカイト太陽電池を設置(写真:2025年日本国際博覧会協会)
フィルム型パネル1枚の大きさは縦2m×横1mで、それをバス停の屋根に
257枚設置する。これほどの枚数で構成するペロブスカイト太陽電池を運
用するのは、国内では初めての試みだ。積水化学は「未来社会の実験場」
を標榜する万博の約半年間、これまでにない圧倒的な規模で実証実験を
する。
✳️ 2億kW突破!南方5省・区の新エネルギー発電が好調
(人民網日本語版 2025年02月14日)
南方地域の新型電力システムの建設が加速しており、広東省、広西壮(
チワン)族自治区、雲南省、貴州省、海南省の5省・区の新エネルギー発
電の総設備容量が2億キロワット(kW)を突破したことが13日、南方電
網への取材で分かった。中央テレビニュースが伝えた。
南方電網の所管地域内の新エネルギー総設備容量は現在までで2億200万
kWに達しており、全電源設備容量の36.6%を占めている。新エネルギー
は最大の電源としての地位が着実に固まっている。うち風力発電は6216
万kW、太陽光発電は1億2965万kW、バイオマスは946万kW。
✳️ ペロブスカイト太陽電池「ガラス基板にチャンス」
日経クロステック 2024.09.13
ペロブスカイト太陽電池への期待が高まっている。経済産業省は、グリ
ーンイノベーション(GI)基金でフィルム基板での製品開発を支援して
いる一方、中国勢はガラス基板を採用して、結晶シリコン型とのタンデ
ム(複層)化を目指していると見られる。ペロブスカイト太陽電池の開
発をリードしてきた兵庫県立大学・大学院工学研究科の伊藤省吾教授に、
製品化の方向性などに関して聞く。
中国製の結晶シリコン太陽電池は、効率20%超、耐久性20年を達成し、
コストもかなり下がっています。製品化を目指すガラス基板型ペロブス
カイト太陽電池で対抗できそうですか。
伊藤 まず、強調したいのが、国産太陽電池の競争相手は中国製ではな
く、その地域の電気代だという点。太陽電池の製造コストが一定程度ま
で下がり、均等化発電原価(LCOE)が電気代より下がれば、経済性が出
てくる。それを前提に、いま開発しているペロブスカイト太陽電池が現
在の中国製の結晶シリコン太陽電池より安くなるのか、と問われれば、そ
う簡単ではない。
そもそも現在、流通している中国製太陽電池の価格は、その製造プロ
セスに投入するエネルギーから換算すると安すぎます。実際、中国の太
陽電池産業がトータルで利益を出しているのか疑問です。補助金政策に
よって、国や自治体が支えているとの見方もある。
米政府やEU(欧州連合)が、こうした中国太陽電池産業の不公正さを
問題視して、関税措置など保護貿易的な政策を取りつつあるのはこうし
た背景があります。太陽光発電が電源構成の主力を占めつつある中、エ
ネルギーセキュリティと雇用確保の視点から、国産太陽電池が適正な価
格で販売できる仕組みは必要。
効率に関しては、すでにペロブスカイト太陽電池の論文で、20%を超
える報告は多く、それをいかに量産プロセスでも実現するか、という段
階になっており、これは地道な改善を重ねていくことで可能と見ている。
耐久性に関しては、水分に弱いことが課題ですが、当研究室で試作し
たカーボン電極を採用したガラス基板タイプでは、高湿度環境下での加
速試験で、20年を超える耐久性を確認しており、30年も視野に入ってい
る。
中国の電気トラック市場が急成長 2023年の販売台数は2倍以上に
✳️ 中国の中・大型トラックの電動化が予想以上に進展
18日(現地時間)、ブルームバーグ通信によると、昨年、中国で販売さ
れたゼロエミッショントラックは約8万台に達し、これは2023年の2倍以
上、3年前と比べて25倍に増加した。8万台のうち、大半がバッテリー搭
載の大型電気トラックで、約4,000台が水素燃料電池トラックだった。
中国の電気トラック市場の急成長を支える最大の要因は、安価な国産バ
ッテリー。昨年、中国の電気商用車用バッテリー価格は1キロワット時(
kWh)あたり90ドル(約1万3,529円)で、これは中国以外の国々の平均
190ドル(約2万8,562円)の半分以下となっている。低価格のバッテリ
ーにより、ディーゼルトラックと比較して価格競争力を確保し、バッテ
リー交換式トラックの普及により充電時間の短縮や運用コスト削減の効
果も高まった。