彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦
国時代の軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと
)と兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ-。ひこにゃんの
お誕生日は、2006年4月13日。
【季語と短歌:7月26日】
たと伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦
国時代の軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと
)と兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ-。ひこにゃんの
お誕生日は、2006年4月13日。
【季語と短歌:7月26日】
日向川千五百倍の豪雨かな
【今日の短歌研究⑯】
【今日の短歌研究⑯】
浅井克宏
愛知県名古屋市
グるグるトめマひノやウな群衆ノ駅頭こハいコはイこハいョ
混ゼ書きノ違わ感モちテ朝なタナぽクを襲ツてクる人ノなミ
ヰ和かンは蝉ミに似テて群衆ノなカにヰるトき心ガかユい
アんモくノるウるガきツとアるダらウだケどポくニはソれガみエなイ
サうコれハ雙賛文だコの都市ノ路地を空カらナがメてミれバ
選評-バダのようにちりぱめられたカタカナが異様な読み心地を促し、
不穏。との歌からも生きづらさが感じられ、群衆の中に取り囲まれた
ときの不安や混乱が、見た目と内容の両面から伝わる。じわじわと意
味が伝わる感じが主体の口調のようで生々しい。
東直子 選
愛知県名古屋市
グるグるトめマひノやウな群衆ノ駅頭こハいコはイこハいョ
混ゼ書きノ違わ感モちテ朝なタナぽクを襲ツてクる人ノなミ
ヰ和かンは蝉ミに似テて群衆ノなカにヰるトき心ガかユい
アんモくノるウるガきツとアるダらウだケどポくニはソれガみエなイ
サうコれハ雙賛文だコの都市ノ路地を空カらナがメてミれバ
選評-バダのようにちりぱめられたカタカナが異様な読み心地を促し、
不穏。との歌からも生きづらさが感じられ、群衆の中に取り囲まれた
ときの不安や混乱が、見た目と内容の両面から伝わる。じわじわと意
味が伝わる感じが主体の口調のようで生々しい。
東直子 選
レイ・カーツワイルが(またしても)正しければ、その不滅の
魂とクラウドで会えるだろう via.WIRED 2024.6.24
著書『シンギュラリティは近い』によって来たるべき技術的特異点の
到来を先見した有名な未来学者は、世界と自分自身の運命についてい
までも人間離れした楽観的な考えをもっている。そして、シンギュラ
リティはあっという間にやってくると考えているのだ。
【関係情報】
・The Secret to Living Past 120 Years Old? Nanobots Wired 2024.7.15
魂とクラウドで会えるだろう via.WIRED 2024.6.24
著書『シンギュラリティは近い』によって来たるべき技術的特異点の
到来を先見した有名な未来学者は、世界と自分自身の運命についてい
までも人間離れした楽観的な考えをもっている。そして、シンギュラ
リティはあっという間にやってくると考えているのだ。
【関係情報】
・The Secret to Living Past 120 Years Old? Nanobots Wired 2024.7.15
超知能は悪魔か。
AIがもたらす未来は、予測不能な高次の領域に
今井 もはや言うまでもないことですが、AI技術の急速な発展は私
たちの生活を大きく変えていきつつあります。今後も急激に進むであ
ろうAI技術の進化に対して、「近い将来、AIがノーベル賞を受賞
するのではないか」という仮説が立てられたり、
「絵画や文章、音楽など、人間が築いてきた文化をAIが揺るがすか
もしれない」と言われたりしています。
このようなさまざまな予測に対して、松尾先生はどのようにお考え
ですか。そもそもAI自体は、どのようなことができるようになるの
でしょうか。そして、それが人ぴとの暮らしや産業・社会構造をどの
ように変えていくと予測されているでしょうか。短期(5年以内)・
中期(5年~15年)・長期(それ以上先)と、それぞれのタイムス
パンでお聞きしたいです。
松尾 2015年の時点では、私は「AIは2020~2025年の
間には家事や介護といった他者理解が求められる仕事も担えるように
なり、2030年くらいには秘書業などホワイトカラーの仕事の支援
や教育も代替されていく」という業界予測をしていました。
しかし、今の状況にいたって予測は簡単ではないですね。なぜなら、
今はChatGPT4どの大規模言語モデルの技術が急速に発展して、先に発
展するであろうと予測した技術と順番が入れ変わっている印象がある
ためです。
大規模言語モデルには技術的な限界もいろいろとあるのですが、そ
れでも今後、相当広い領域にまで広がっていくでしょう。たとえば、
秘書業などのホワイトカラーの仕事の支援や教育の分野においては、
今後5年の間にガラリと変わってくるはずです。また、家事や介護な
どのロポット系の技術革新も進みます。それはおそらく5年後くらい
になると思いますが、それよりも早く進展する可能性もあります。
今井 「5年以内」というスパンでの予測について、生成AIとは別
の分野になりますが、個人的にお聞きしたいことがあります。現在、
松尾研究室内のプロジェクトで、運動系AIの研究が進んでいます。
この研究成果も、5年後には発表できるでしょうか。
松尾 もちろん、5年以内には研究成果としては出ると思いますが、
研究成果が社会に普及するには、もう少し時間がかかるでしょう。研
究室内で間発した技術は、裏付け(log)を経たのち、どんな場面
で使うのかを確定させてから実際の生活のなかに入り込むという段階
を踏んで広がるものです。
たとえば画像認識の技術は、国際的な画像認識コンペテイションの
「ILSVRC2012(lmagelz'et Large Scale visual Recognition Challenge 2012)」
で、カナダのトロント大学のチームが驚異的な成績で優勝したことに
よって注目されました。それから2015年~2020年ごろにかけ
て、その技術を使った製品が登場し、今では当たり前の手段として普
及しています。
今、松尾研究室で行っている研究は、まだ裏付けが取れていない段
階です。これを数年かけて実証し、さらにそこから5年くらいかけて
広がっていくというのが、研究成果が一般社会に普及していく標準的
な流れです。
確かにAI技術は、これだけのプームになっているように、一気に
広がってはいます。ですが、それがさまざまなサービスやシステムの
なかに組み込まれ、それぞれの分野において、もはやそれを生成AI
だと意識すらしないほど身近に浸透し、単に「すごく使いやすいもの
」「手放せないもの」として認識されるようなレベルになるには、や
はり5年くらい、ハードウェアを伴わない生成AIの技術だとしても、
2~3年かかるでしょう。
今井 次に、中期的な5~15年後の未来についてお尋ねします。ここ
まで来ると、たとえ松尾先生といえども予想が難しい気がしますが、
いかがでしょうか。
松尾 具体的な事象を述べるのは難しいですね。ただ、人間の知能の
仕組みがわかったり、「人間とは何か?」という哲学的な議論が出て
きたりして、面白い時代になっていくだろうとは思います。
今井 そうですね。この段階にまで来ると、研究成果からどういう影
響が出るのかまで予測するのは難しいですね。
ただ、人間の知能の謎が解けたら、研究的にはすごく面白いと思い
ます。先生は、人間の知能の仕組みがわかることが、産業や社会構造
をどう変え、どういうところにつながっていくと思われますか。
今井 もはや言うまでもないことですが、AI技術の急速な発展は私
たちの生活を大きく変えていきつつあります。今後も急激に進むであ
ろうAI技術の進化に対して、「近い将来、AIがノーベル賞を受賞
するのではないか」という仮説が立てられたり、
「絵画や文章、音楽など、人間が築いてきた文化をAIが揺るがすか
もしれない」と言われたりしています。
このようなさまざまな予測に対して、松尾先生はどのようにお考え
ですか。そもそもAI自体は、どのようなことができるようになるの
でしょうか。そして、それが人ぴとの暮らしや産業・社会構造をどの
ように変えていくと予測されているでしょうか。短期(5年以内)・
中期(5年~15年)・長期(それ以上先)と、それぞれのタイムス
パンでお聞きしたいです。
松尾 2015年の時点では、私は「AIは2020~2025年の
間には家事や介護といった他者理解が求められる仕事も担えるように
なり、2030年くらいには秘書業などホワイトカラーの仕事の支援
や教育も代替されていく」という業界予測をしていました。
しかし、今の状況にいたって予測は簡単ではないですね。なぜなら、
今はChatGPT4どの大規模言語モデルの技術が急速に発展して、先に発
展するであろうと予測した技術と順番が入れ変わっている印象がある
ためです。
大規模言語モデルには技術的な限界もいろいろとあるのですが、そ
れでも今後、相当広い領域にまで広がっていくでしょう。たとえば、
秘書業などのホワイトカラーの仕事の支援や教育の分野においては、
今後5年の間にガラリと変わってくるはずです。また、家事や介護な
どのロポット系の技術革新も進みます。それはおそらく5年後くらい
になると思いますが、それよりも早く進展する可能性もあります。
今井 「5年以内」というスパンでの予測について、生成AIとは別
の分野になりますが、個人的にお聞きしたいことがあります。現在、
松尾研究室内のプロジェクトで、運動系AIの研究が進んでいます。
この研究成果も、5年後には発表できるでしょうか。
松尾 もちろん、5年以内には研究成果としては出ると思いますが、
研究成果が社会に普及するには、もう少し時間がかかるでしょう。研
究室内で間発した技術は、裏付け(log)を経たのち、どんな場面
で使うのかを確定させてから実際の生活のなかに入り込むという段階
を踏んで広がるものです。
たとえば画像認識の技術は、国際的な画像認識コンペテイションの
「ILSVRC2012(lmagelz'et Large Scale visual Recognition Challenge 2012)」
で、カナダのトロント大学のチームが驚異的な成績で優勝したことに
よって注目されました。それから2015年~2020年ごろにかけ
て、その技術を使った製品が登場し、今では当たり前の手段として普
及しています。
今、松尾研究室で行っている研究は、まだ裏付けが取れていない段
階です。これを数年かけて実証し、さらにそこから5年くらいかけて
広がっていくというのが、研究成果が一般社会に普及していく標準的
な流れです。
確かにAI技術は、これだけのプームになっているように、一気に
広がってはいます。ですが、それがさまざまなサービスやシステムの
なかに組み込まれ、それぞれの分野において、もはやそれを生成AI
だと意識すらしないほど身近に浸透し、単に「すごく使いやすいもの
」「手放せないもの」として認識されるようなレベルになるには、や
はり5年くらい、ハードウェアを伴わない生成AIの技術だとしても、
2~3年かかるでしょう。
今井 次に、中期的な5~15年後の未来についてお尋ねします。ここ
まで来ると、たとえ松尾先生といえども予想が難しい気がしますが、
いかがでしょうか。
松尾 具体的な事象を述べるのは難しいですね。ただ、人間の知能の
仕組みがわかったり、「人間とは何か?」という哲学的な議論が出て
きたりして、面白い時代になっていくだろうとは思います。
今井 そうですね。この段階にまで来ると、研究成果からどういう影
響が出るのかまで予測するのは難しいですね。
ただ、人間の知能の謎が解けたら、研究的にはすごく面白いと思い
ます。先生は、人間の知能の仕組みがわかることが、産業や社会構造
をどう変え、どういうところにつながっていくと思われますか。
松尾 人間社会全体が大きく変化すると思います。学問分野で言うと、
これまでの人文社会系分野のあり方が大きく変わるでしょう。人間そ
のものに対する理解や社会に対するとらえ方も根本から変わるでしょ
うし、それに関連してさまざまな変化が起こっていくと思います。
今井 なるほど、人間社会のあり方に影響を与えるというのは、大き
な変化ですね。
私は中期的なスパンでは、AIが自律的に新しい研究成果を生み出
して、それが人間社会に実装されるようなことが起こってくると考え
ています。たとえば今、松尾研究室をはじめ多くの研究機関で進めら
れている「研究の自動化プロジェクト」などがそれに当てはまると思
います。松尾先生はどう思われますか。
松尾 それは、ロポット系の技術革新のあとに起こってくるでしょ
う。
これまで、ロボットやAIが得意にしてきた業務は、インプットさ
れた大量のデータからパターンを学習して行うものでした。すでに存
在する数式を組み合わせて問題を解決するという方法です。
しかし、研究の自動化となると、AIが新しく数式を思いついたり、
今まで理論化されていないことを体系化して理論化したりすることが
必要になります。どういうふうにすればこれが可能になるかは、かな
り難しい課題です。
ただ、この分野における15年という時間は、はるか先の話ですから、
予測は難しいと思います。
今井 そうですね。この分野においては、1カ月前のことでも「昔の
話だ」と言われますから、15年先は想像できないですよね。
実際、2022年のChatGPT登場以前、著名な先生方がさまざまな
未来予想をされていましたが、以降の革命的な流れを考えると、それ
らの予想はほとんど外れていると言っていいかもしれません。
松尾 技術の進歩のスピードは非常に速くなっていますからね。
今井 最後に長期的な予測についてお尋ねしたいところでしたが、こ
こまでのお話をまえるとナンセンスな質問ですね。研究者の視点で言
えば、ここから先はほとんど妄想の世界になりそうです。15年以上先
の世界は、もしかしたら「研究をしているのは人間なのか?」という
レベルの話にまでなっているかもしれません。
※松尾豊:まつお ゆたか、1975年 - )は、日本の工学者。東京大
学大学院工学系研究科人工物工学研究センター/技術経営戦略学専
攻 教授[、東京大学新世代感染症センター メンバー。日本ディープ
ラーニング協会理事長、ソフトバンクグループ社外取締役、内閣府
「AI戦略会議」座長、新しい資本主義実現会議有識者構成員を務め
る。
この項つづく
これまでの人文社会系分野のあり方が大きく変わるでしょう。人間そ
のものに対する理解や社会に対するとらえ方も根本から変わるでしょ
うし、それに関連してさまざまな変化が起こっていくと思います。
今井 なるほど、人間社会のあり方に影響を与えるというのは、大き
な変化ですね。
私は中期的なスパンでは、AIが自律的に新しい研究成果を生み出
して、それが人間社会に実装されるようなことが起こってくると考え
ています。たとえば今、松尾研究室をはじめ多くの研究機関で進めら
れている「研究の自動化プロジェクト」などがそれに当てはまると思
います。松尾先生はどう思われますか。
松尾 それは、ロポット系の技術革新のあとに起こってくるでしょ
う。
これまで、ロボットやAIが得意にしてきた業務は、インプットさ
れた大量のデータからパターンを学習して行うものでした。すでに存
在する数式を組み合わせて問題を解決するという方法です。
しかし、研究の自動化となると、AIが新しく数式を思いついたり、
今まで理論化されていないことを体系化して理論化したりすることが
必要になります。どういうふうにすればこれが可能になるかは、かな
り難しい課題です。
ただ、この分野における15年という時間は、はるか先の話ですから、
予測は難しいと思います。
今井 そうですね。この分野においては、1カ月前のことでも「昔の
話だ」と言われますから、15年先は想像できないですよね。
実際、2022年のChatGPT登場以前、著名な先生方がさまざまな
未来予想をされていましたが、以降の革命的な流れを考えると、それ
らの予想はほとんど外れていると言っていいかもしれません。
松尾 技術の進歩のスピードは非常に速くなっていますからね。
今井 最後に長期的な予測についてお尋ねしたいところでしたが、こ
こまでのお話をまえるとナンセンスな質問ですね。研究者の視点で言
えば、ここから先はほとんど妄想の世界になりそうです。15年以上先
の世界は、もしかしたら「研究をしているのは人間なのか?」という
レベルの話にまでなっているかもしれません。
※松尾豊:まつお ゆたか、1975年 - )は、日本の工学者。東京大
学大学院工学系研究科人工物工学研究センター/技術経営戦略学専
攻 教授[、東京大学新世代感染症センター メンバー。日本ディープ
ラーニング協会理事長、ソフトバンクグループ社外取締役、内閣府
「AI戦略会議」座長、新しい資本主義実現会議有識者構成員を務め
る。
この項つづく
● 今日の寸評:楽天的で不死を確信する天才の天才レイ・カーツワイ
とは、年齢で同い年(彼は2月の早生まれでわたしが10月だ
ら半年遅れ。しかし、彼の未来予想が的中するかどうかは甚だ
疑問であり、「地球の金星化」「遺伝子組み換え禍」などで「人
類消滅リスク」が拮抗。「過信リスクインパクト」は頂けない。
とは、年齢で同い年(彼は2月の早生まれでわたしが10月だ
ら半年遅れ。しかし、彼の未来予想が的中するかどうかは甚だ
疑問であり、「地球の金星化」「遺伝子組み換え禍」などで「人
類消滅リスク」が拮抗。「過信リスクインパクト」は頂けない。
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