極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

エネルギーと環境 160

2025年03月01日 | ネオコンバ-テック


彦根藩二当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代
の井伊 軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と
兜(かぶ と)を合体させて生まれたキャラクタ-。
 

【季語と短歌:3月1日】

        春一番トランプされ局所解 

                   高山 宇(赤鬼)

 山田義空               『マグマのこころ』     

マグマあり黄泉の国あり地下深く不如意かかへて地下鉄に乗る
湯煙のだなびく里に思ふこと地獄極楽我がこころなり
潮より碧ぐうるはし海地獄我がこころねもかくぞありたき
                「短歌研究」2015.1+2 より選       

 ウイルス解体新書特版

またもや、新型コロナウイルスの起源を巡り、米中間でのすったもんだ
論争が再燃の様相を呈してきた。
2019年末から20年初頭にかけ、中国・武漢市で感染が確認され、その後
瞬く間に世界に広がり、累計552万人の死者を出すことになった新型コロ
ナウイルス
。感染源については武漢である可能性が高いものの、それが
食材として動物を扱う武漢市場から広がったものなのか、国内有数のウ
ィルス研究施設「中国科学院武漢ウイルス研究所」から流出したものな
のかを巡り、米中の間で激しい論争が交わされてきた。
ただ、前バイデ
ン政権時代には、発生源についての意見が定まっておらず、米連邦捜査
局(FBI)と米エネルギー省は、研究所からの流出が濃厚と主張。一方、
米疾病対策センター(CDC)は発生源はコウモリだった指摘。米国立ア
レルギー感染症研究所(NIAID)、疾病対策センター(CDC)、国家情
報会議(NIC)いずれも、自然界で発生し、たぬきやコウモリなどの動
物を介して人間に感染した可能性が高い
との見解を示していた。

ところが、トランプ氏が大統領に就任後の1月25日、米中央情報局(CI
A)の広報担当者が「CIAは入手可能な一連の報告に基づき、自然の起源
(動物を介した説)よりも研究に関連した起源(流出説)の可能性が高
いと評価する」とする声明を発表
したのだ。

「バイデン前政権時のバーンズ前長官は、CIAとしても数年間にわたり
新型コロナの起源について情報収集したものの、結論は出せないと説明
してきたが、新政権でCIA長官に就いたラトクリフ氏は、米保守系ニュ
ースサイトのインタビューに対し、『私は、私たちの情報、科学、そし
て常識のすべてが新型コロナの起源が武漢ウイルス研究所からの流出を
示していると確信している』と断言。真っ先に取り組む優先事項の一つ
が新型コロナのパンデミックの起源を公に評価することだと語っている。
つまり今回の声明は、トランプ大統領のもと、今後CIAとしては自然界
発生説ではなく、あくまでも研究所流出説を念頭にした調査へ舵を切っ
ていくと宣言したということ。現状、CIAがどこまで新しい情報を入手
しているかどうかはわからないが、今後は科学分野に政治が全面介入し
ていくことになるはず」(外信部記者)。
むろん、この発表に中国が黙
っているはずもなく、さっそくワシントンにある中国大使館の報道担当
者が声明を発表。CIAの報告は証拠に欠け、パンデミックの起源を政治
的に利用したものだとして、SNSに《新型コロナウイルスの起源は複雑
な科学的問題だ。政治家が判断するのではなく、科学者や専門家が厳密
かつ綿密な科学的研究を通じ、答えを見つけるべきだ》と、CIAとアメリ
カ政府の姿勢を真っ向から批判した。

そんな騒動から1カ月あまり。突如、問題となっていた武漢ウイルス研
究所から明らかにされたのが、コウモリから新型コロナに似た新ウイル
スが検出されたという研究発表

これは2月18日に、生命分野の学術誌「セル」に掲載された、同研究所
研究員の論文に掲載されたもので、
「内容はヒトに感染する可能性があ
るコウモリコロナウイルス(HKU5-CoV-2)が発見されたというもの。
同ウイルスは新型コロナウイルスを誘発するウイルスと同様、ヒト受容
体を通じて浸透し、動物を介して人に感染する危険があるという。ただ、
なぜこのタイミングで自然界に棲息するコウモリから新型コロナウイル
スが発見されたことを公表したのか。専門家の中には、CIAの指摘によ
る世界的批判の再燃を懸念した中国政府が自然発生説を強調するため、
あえて発表させたのではないかとの声もあるという」(同)
いずれにせ
よ、CIAが本腰を入れたとなると、水面下での攻防戦が激しさを増すこ
とになるだろう。闇に包まれた起源の真相が解明される日は来るのだろ
うかと言う。(
ア差芸biz の意見 2025.2.26 より)

🪄個人的には、「研究所説」を支持しているが今回は、トランプ政権で
 あり、プロパガンダ臭い?!

✳️️️ 五酸化二窒素の作用機序を光る植物で解明
2月26日、東北大学の研究グループは,細胞活動で重要なカルシウムイ
オン(Ca2+) のバイオセンサー(GCaMP)遺伝子を組み込んだ光るシ
ロイヌナズナを用いて,N2O5(五酸化二窒素)ガスにさらされること
で誘導されるCa2+シグナルを可視化することに成功。
【要点】
1.細胞活動で重要なカルシウムイオン(Ca2+)のバイオセンサー(GCa
MP)遺伝子を組み込んだ「光る」シロイヌナズナを用いて、N2O5(五
酸化二窒素)ガスにさらされること(暴露)で誘導される Ca2+シグナ
ルを可視化することに成功。
2. N2O5ガスの暴露部位からカルシウムイオン(Ca2+)シグナルが発生
し、時間とともに伝搬していくことを確認。
3. N2O5ガスに直接暴露されていない葉においても防御関連遺伝子の発
現がみられたことから、部分的な処理であっても植物病害を抑制できる
可能性を見出す。

【展望】N2O5 が引き起こす多様な有用効果のメカニズムの解明に寄与
するだけでなく、新たな N2O5ガス処理方法の提案にも役立つと考えら
れる。今回使用された N2O5ガスをオンサイト合成するプラズマ技術は
空気のみを原料とし、100W 以下の電力で動作するため、再生可能エネ
ルギーを活用することで、持続的にどこでも稼働させることが可能
N2O5ガスの処理により、植物病害防除、機能性成分の増産、さらに窒
素施肥が実現できれば、持続可能な農業システムに大きく貢献する。

【参考文献】
 S. Sasaki, K. Takashima, T. Kaneko, Portable Plasma Device for Electric 
N2O5 Production from Air. Ind Eng Chem Res. 2021;60: 798–801. 
https://doi.org/10.1021/acs.iecr.0c04915

✳️ キャノン ペロブスカイト太陽電池特許技術
1.特開2024-166933  ナノ粒子の精製方法、ナノ粒子組成物、および、
ナノ粒子組成物の製造方法
【要約】下図2のごとく、ペロブスカイト型結晶構造を同素体として含
み、複数の結晶構造を呈するナノ粒子を調製する工程と、所定値以下の
比誘電率を呈する溶媒と、複数の炭素を含む主鎖と主鎖より極性を帯び
た極性基を有し、溶媒中で自己会合する会合性配位子を含む配位子液を
調製する工程と、ナノ粒子と配位子液とを接触させナノ粒子分散液を調
製する工程と、を含み、ナノ粒子分散液を調整する工程は、複数の結晶
構造に占める所定の結晶構造の含有量の比率を選択的に増大させる工程
を含む。 高温相の結晶構造に対応するナノ粒子組成物が高い収率で得ら
れる製造方法を提供する。

図2.第1の実施形態に係るナノ粒子Pと配位子液Q(60-1~60-
4)の概略構成を示す図
【符号の説明】【0176】
  1000  ナノ粒子組成物の製造方法(ナノ粒子の精製方法)
  S103  複数の結晶構造を呈するナノ粒子を調製する工程
  S105  配位子液を調製する工程
  S107  ナノ粒子分散液を調製する工程
  S109  複数の結晶構造に占める所定の結晶構造の含有量の比率を選
択的に増大させる工程(ナノ粒子の結晶構造を単相化する工程)
【発明の効果】【0012】
  本発明によれば、より低温条件でα相を得ることのできるナノ粒子の精
製方法を提供することができる。また本発明によれば、経時でもα相を
維持できるナノ粒子組成物を提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】  ペロブスカイト型結晶構造を同素体として含み、複数の
結晶構造を呈するナノ粒子を調製する工程と、  所定値以下の比誘電率
を呈する溶媒と、複数の炭素を含む主鎖と前記主鎖より極性を帯びた極
性基を有し前記溶媒中で自己会合する会合性配位子と、を含む配位子液
を調製する工程と、  前記ナノ粒子と前記配位子液とを接触させナノ粒
子分散液を調製する工程と、を含み  前記ナノ粒子分散液を調整する工
程は、前記複数の結晶構造に占める所定の結晶構造の含有量の比率を選
択的に増大させる工程を含むナノ粒子の精製方法。
【請求項2】  前記複数の結晶構造に占める所定の結晶構造の含有量の
比率を選択的に増大させる工程は、前記ナノ粒子の結晶構造を単相化す
る工程を含む請求項1に記載のナノ粒子の精製方法。
【請求項3】  前記複数の結晶構造に占める所定の結晶構造の含有量の
比率を選択的に増大させる工程は、前記複数の結晶構造に占める所定の
結晶構造の含有量の比率を択一的に増大させる工程を含む請求項1また
は2に記載のナノ粒子の精製方法。
【請求項4】  前記複数の結晶構造は、α相、β相、γ相の少なくともいず
れかを含み、  前記所定の結晶構造は、α相を含む請求項2または3に記
載のナノ粒子の精製方法。
【請求項5】  前記複数の結晶構造は、合成温度が互いに異なる複数の
結晶構造を含み、前記所定の結晶構造は、前記合成温度が前記複数の結
晶構造で最も高い結晶構造に対応する請求項2または3に記載のナノ粒
子の精製方法。
【請求項6】前記ナノ粒子から第1の固形分を採取し前記第1の固形分
の結晶構造に関する情報を取得する第1の取得工程と、  前記ナノ粒子
分散液から第2の固形分を採取し前記第2の固形分の結晶構造に関する
情報を取得する第2の取得工程と、を有する請求項1または2に記載の
ナノ粒子の精製方法。
【請求項7】  前記第1の固形分の結晶構造に関する情報と前記第2の
固形分の結晶構造に関する情報とに基づいて、前記ナノ粒子分散液を調
整する工程による前記ナノ粒子の結晶構造の変化を確認する工程を含む
請求項6に記載のナノ粒子の精製方法。
【請求項8】  前記極性基は、強酸、強塩基、双性イオン性基、これら
の塩又はイオンからなる群から選ばれる少なくとも一種を含む請求項1
または2に記載のナノ粒子の精製方法。
【請求項9】  前記極性基は、スルホン酸、ホスホン酸、4級アンモニ
ウムカチオン、スルホベタイン、ホスホベタイン、カルボキシベタイン
からなる群から選ばれる少なくとも一種を含む請求項1または2に記載
のナノ粒子の精製方法。
【請求項10】  ペロブスカイト型結晶構造を同素体として含み、複数
の結晶構造を呈するナノ粒子を調製する工程と、  所定値以下の比誘電
率を呈する溶媒と、複数の炭素を含む主鎖と前記主鎖より極性を帯びた
極性基を有し前記溶媒中で自己会合する会合性配位子と、を含む配位子
液を調製する工程と、  前記ナノ粒子と前記配位子液とを接触させナノ
粒子分散液を調製する工程と、を含み、  前記ナノ粒子分散液を調整す
る工程は、前記複数の結晶構造に占める所定の結晶構造の含有量の比率
を選択的に増大させる工程を含むナノ粒子組成物の製造方法。
【請求項11】  前記ナノ粒子分散液に重合性化合物を付与する工程、
を含む請求項10に記載のナノ粒子組成物の製造方法。
【請求項12】  ペロブスカイト型結晶構造を同素体として含むナノ粒
子と、  複数の炭素を含む主鎖と前記主鎖より極性を帯びた極性基、と
を有する会合性配位子と、を有し、
  前記会合性配位子の少なくとも一部は、前記ナノ粒子の結晶構造を変
化させるように前記極性基を介して前記ナノ粒子に配位しているナノ粒
子組成物。
【請求項13】  所定値以下の比誘電率を呈する溶媒と、 ペロブスカイ
型結晶構造を同素体として含むナノ粒子と、  複数の炭素を含む主鎖
と前記主鎖より極性を帯びた極性基を有する複数の配位子と、を有し、
  前記複数の配位子は、前記溶媒中において逆ミセル様構造を構成する
第1の成分と、  前記ナノ粒子の粒子表面に配位する第2の成分と、を
含むナノ粒子組成物。

[会合性配位子lの準備]  会合性配位子lとして、オクタデシルジメ
チル(3-スルホプロピル)アンモニウムヒドロキシド分子内塩(東京
化成工業製)を準備した。製造、準備した会合性配位子a~kの構造、
組成、分子量を表1に示す。

 [ナノ粒子P-3の製造]
  ナノ粒子P-1の製造において、液温を220℃にした以外は、ナノ
粒子P-1と同様にして、CsPbBrペロブスカイト型結晶構造
を有するナノ粒子P-3を製造した。TG-DTAで測定した固形分中
のナノ粒子Pの比率は55wt%であった。XRDを測定したところ、
CsPbBrのα相とγ相に由来する信号が観測された。
  (実施例1)
  ナノ粒子P-1の分散液a100部を容器にいれ、溶媒を減圧留去し
た。会合性配位子aのトルエン内会合液a100部を加え、20分間超
音波処理を行い、配位と結晶相の変化を進行させ、ナノ粒子組成物100
-1を得た。
  (実施例2~16、比較例1~4)
  ナノ粒子P、会合性配位子、会合液の種類を表2に示したように変更
した以外は、実施例1と同様にしてナノ粒子組成物100-2~20を
得た。

  [評価]  [処理直後の結晶相評価]
  処理直後の各液50μLを試料ホルダに入れて溶媒を除去し、XRD測
定を行った。ナノ粒子P-1を用いた場合、回折角度(2θ)が30°~
31°の範囲に最大値を持つ信号の半値幅を、ナノ粒子P-2を用いた場
合、回折角度(2θ)が28°~30°の範囲に最大値を持つ信号の半値幅
を、計測した。評価基準を以下に示す。
  <評価基準>
  A:半値幅が0.85°以下
  B:半値幅が0.85°より大きく0.9°以下
  C:半値幅が0.9°より大きく0.98°以下
  D:半値幅が0.98°より大きい
【0172】  [経時後の結晶相評価]
  処理直後の結晶相評価後の試料ホルダを1週間ドラフト内に静置後、
再びXRD測定を行った。ナノ粒子P-1を用いた場合、回折角度(
2θ)が30°~31°の範囲に最大値を持つ信号の半値幅を、ナノ粒子
P-2を用いた場合、回折角度(2θ)が28°~30°の範囲に最大値
を持つ信号の半値幅を、計測した。評価基準を以下に示す。
  <評価基準>
  A:半値幅が0.85°以下
  B:半値幅が0.85°より大きく0.9°以下
  C:半値幅が0.9°より大きく0.98°以下
  D:半値幅が0.98°より大きい
【0173】  評価結果を表3に示す。
【0174】【表3】
  処理直後の結晶相評価後の試料ホルダを1週間ドラフト内に静置後、
再びXRD測定を行った。ナノ粒子P-1を用いた場合、回折角度(2θ)
が30°~31°の範囲に最大値を持つ信号の半値幅を、ナノ粒子P-2
を用いた場合、回折角度(2θ)が28°~30°の範囲に最大値を持つ
信号の半値幅を、計測した。評価基準を以下に示す。
  <評価基準>
  A:半値幅が0.85°以下
  B:半値幅が0.85°より大きく0.9°以下
  C:半値幅が0.9°より大きく0.98°以下
  D:半値幅が0.98°より大きい
【0173】  評価結果を表3に示す。【0174】
【表3】                    この項つづく

 

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