A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

三上寛+灰野敬二、あぶらだこ、割礼

2007年01月22日 22時41分53秒 | 灰野敬二さんのこと
昨日渋谷O-nestで三上寛・灰野敬二デュオ、あぶらだこ、割礼の3バンド出演のライヴに行ってきました。どれもクセのあるバンド(ユニット)ばかりで、会場も満員でした。
最初は割礼。以前にも観たことがあり、CDも数枚持っているので、私には馴染み深いバンドです。水中を漂うようなゆるゆるのグルーヴと、voの宍戸氏のメランコリックな歌世界、2台のギターのサイケな絡み合いがじっくり楽しめました。
次はあぶらだこ。観るのは初めて。私は初期のハードコアなイメージを持っていたのですが、ぜんぜん違う変態ビート・バンドになってました。まるでCaptain Beefheart & His Magic Band、Pere Ubu、Red Kryolaのようなフリークアウト・ロックを髣髴させました。あぶらだこ目当ての客も多く、唯一アンコールをしました。
トリをとるのは三上寛・灰野敬二デュオ。本当はVajra(バサラ)で出演予定でしたが、dsのトシさんの都合が悪くなり、デュオになったそうです。まったく個性の違う2者による壮絶な演奏。三上さんは重い鎖を投げるように骨太のGretchのギターで怨念フォークを歌い、その上で灰野さんが爆音ギターをかきむしる。単なるコラボレーションというよりも、ストロングスタイルの格闘技を観ているような気がしました。どちらもベテランだけあって懐の深さと包容力に溢れていて、二つの個性はステージ上で見事に昇華され聴く者をいつの間にか別の次元へ誘っていきます。それにしても灰野さんの暴れぶりは物凄いものでした。三上さんならではのスケールの大きな海の中を自由気ままに泳ぎ回れるのでしょう。
コメント
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