インプロ盤魔殿~Disque Daemonium d'Improvisation
2024年7月19日(金) 阿佐ヶ谷TABASA
19:00 Open/Start
Charge 1,000yen + 1 drink別
*飛び入り歓迎。楽器持参でお越しください。ただし大音量は不可。
予約サイト⇒https://www.asagayatabasa.com/events/inpurobanmadono-disque-daemonium-dimprovisation
Live Performers:
園田游 (舞踏)
山澤輝人 (fl)
忘八門土(surbahar)
BEKATAROU (synth)
剛田武 (fl,vln)
Disc Jockeys:
DJ たーさま
DJ BEKATAROU
DJ Manticore
●イントロダクション
フリー・インプロヴィゼーション、一般にインプロ/即興と呼ばれる音楽スタイルに出会ったのは、1980年頃パンク/ニューウェイヴから派生したポストパンク(当時はオルタネイティヴ・ミュージックと呼ばれていた)のザ・ポップ・グループやレジデンツ、ジェームス・チャンス&ザ・コントーションズといった前衛的なロックバンドを通してだった。彼らのレコードで聴けるメロディやコードを無視した出鱈目なプレイに衝撃を大きな衝撃を受け「俺にもできる!」と勘違いしたのは77年のパンクロック・ショックの時と同じだった。楽器はギターの場合が多かったが、サックスやチェロなど当時の筆者にとっては非ロック的な楽器の方がカッコよかった。
そのルーツを求めてキャプテン・ビーフハートやフランク・ザッパ、ヘンリー・カウなどの前衛ロックと共にサン・ラ、アルバート・アイラー、オーネット・コールマンなどフリージャズへと掘り進んだ。サン・ラのアーケストラのサックス奏者たち(ジョン・ギルモア、マーシャル・アレン、ダニー・デイヴィスなど)や日本の阿部薫の狂ったプレイを真似してサックスを出鱈目に吹き始めた。荻窪グッドマンの即興道場で出会ったギタリストと意気投合してインプロ・ユニットOTHER ROOMを結成して吉祥寺GATTYを中心にライヴを始めた。そのうちにデレク・ベイリーやエヴァン・パーカーなどのフリー・インプロヴィゼーションと出会い、祝祭的なフリージャズとは真逆の学究的でストイックな演奏スタイルに魅了された。その冷徹さはディス・ヒートやDOME、キャバレー・ヴォルテールなどの冷めたサウンドに近いものがあった。しかしキャバレー・ヴォルテールの来日公演は予想外のダンスビートに観客が踊り狂うディスコ状態となり、ICPオーケストラ、ヘンリー・カイザー、ペーター・ブロッツマンなどインプロ系ミュージシャンの来日公演はユーモアたっぷりの大道芸風のずっこけパフォーマンスに爆笑が起こった。インプロ=禁欲という誤解を正されつつ、インプロ=エンターテイメントと単純に考えることもよしとしないまま40年が過ぎた。
そんな今こそ、真のインプロの意義を問い直す時にではないだろうか!という気高い意志があるわけではないが、通常の盤魔殿ではあまりプレイする機会のないインプロ=即興音楽を思う存分楽しもうという趣旨のイベントを企画した。現在のアンダーグラウンド・シーンを代表する即興演奏家によるセッションと、個性派DJ陣による「私が考える即興音楽名盤プレイ」を中心に、楽器を持参すれば参加できるフリー・セッションも予定しています。
演って楽しく聴いて楽しいインプロを浴びにぜひお越しください。(文責・剛田武)
●TIME TABLE
19:00-19:30 DJ たーさま
19:30-19:45 園田/山澤+BEKATAROU(15分)
19:45-20:00 園田/忘八+剛田(15分)
20:00-20:30 DJ BEKATAROU
20:30-20:45 園田/山澤+剛田(15分)
20:45-21:00 園田/忘八+BEKATAROU(15分)
21:00-21:30 DJ たーさま
21:30-22:00 全員+飛び入り参加者
*ライヴの組み合わせは当日変更になる可能性があります。
<出演者プロフィールと参考動画>
●園田游(舞踏)
昭和27年福岡生まれ。1979年グンジョーガクレヨンを結成。2010年から舞踏家に専念。ソロおよびコラボレーションで活動中。
第53回 くにたち秋の市民まつり「園田游 踊り場」2022年11月6日(日) 園田游(舞踏) MOGRE MOGRU他(演奏)
●山澤輝人(flute)
1971年京都出身。20才の時に、アルバートアイラーを聴いて、サックスを独学で初める。90年代中頃、今は無き、大阪茨木市Jazz house「コル」で、ソロデビュー。以後、関西を中心に活動する。
2006年?頃から、コントラバス奏者の中島直樹と、レギュラーデュオ結成。翌年?詩人の今野和代も加わり、今野和代&ニコラス·スレッジ·ブルースマシーン結成。
近年は活動拠点を東京に移し、芸能佐伯組、AURAL FITとのコラボ等…で活動。
2022.12.28. WED ▶︎山澤輝人ワンマンソロライブ
●忘八門土(surbahar)
20年以上の活動歴を誇るImprovised Red Psychedelic Rock Band「Aural Fit」を率いるギタリスト&ヴォーカリスト。ソロや形式不明バンド「しめころし」などでも活動、ギターの他に民俗楽器やエレクトロニクスもプレイする。座右の銘は「他人は騙せても自分は騙せ無い」。
忘八門土&Chizu Solo Theater
●BEKATAROU(synth)
2018年より異端音楽DJイベント『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會』に参加し、DJ BEKATAROUとして活動する傍ら、以前から興味のあったRalph Lundstenらの電子音楽に触発され、2021年からモジュラーシンセサイザーの演奏及び音源作成を開始、現在に至る。
BEKATAROU
●剛田武(flute, violin)
70年代後半パンクロックに感化され10代で演奏活動開始。80年代半ば地下音楽シーンに交わり、サイケバンドFlower Tripのギタリストとして90年代半ばまで活動。しばらく演奏活動を中断し、地下音楽ブロガーとして執筆活動に専念。2016年に『地下音楽への招待』(ロフトブックス)を著す。
2017年異端音楽DJイベント「盤魔殿」を主宰。2019年頃から演奏活動を再開。各種管楽器、弦楽器、おもちゃ楽器を駆使して即興アンビエントユニット「MOGRE MOGRU」、フリージャズバンド「CANNONBALL EXPLOSION ENSEMBLE」などで活動する。
剛田武+起き上がり赤ちゃん live at asagaya tabasa-03 2022-10-08
●たーさま(DJ)
プログレ、アンビエントマニア~高円寺在住のジョンゾーンに出会ったことで加えてインプロ気○に。ハッとしたり、ワクワクする曲かけたいです😍写真はメイヨトンプソンさんと
John Zorn: Live at The Greene Space, April 30 2009