台湾から新しい風が吹く。青山月見ル君想フにて「日台交流イベント~ROMANTIC TAIWAN~」が開催中。若手エレクトロニカユニット女孩與機器人(The Girl and the Robots)、台湾原住民メンバーによる国民的人気バンドTOTEM(圖騰樂團)、映画音楽で活躍する黄裕翔(ホアン・ユィシアン)の3組をメインに日本のミュージシャンも出演し台湾料理やお酒も楽しめる2週間である。
韓国に次いで近い異国でありながら台湾ポップスはテレサ・テンくらいしか紹介されなかった。21世紀に入り日本とアジアの垣根が低くなり日本のアーティストのアジア公演が盛んに行われ逆にアジアのポップスが日本上陸しその成功ぶりはK-POPの隆盛を見れば明らか。アジア諸国にもインディーズやアンダーグラウンドな音楽シーンがあることも分かってきた。
最初に琴線に触れた台湾ポップスは以前取り上げた癒し系女性シンガー齊豫(チー・ユー)だが最近の若手ロックバンドの動向には大きな興味を惹かれる。
2005年頃当時有力だったMySpace経由で知った台湾のガールズパンクバンドB.B.BOMB(BB彈)。台湾の野外フェスでも大活躍のリアルパンクバンドで来日経験もある。詳しいバイオは不明だがメイン・ヴォーカル以外は流動的なようでガールズトリオだったりバックが男性だったりする。メロコアやパワーポップの影響を受けたサウンドだが中国語の響きが可愛らしい。昨年のライヴではガレージサウンドを聴かせている。台湾パンク界の姉御的存在。
「台湾のナンバーガール」と呼ばれる轟音ギターロックバンドが透明雑誌。2011年夏初来日ツアーを行い圧倒的なパフォーマンスが話題となった。昨年秋2度目の日本ツアー、アルバムも日本発売され人気を博す。ART-SCHOOLの台湾公演のサポートを務めた。日本のオルタナ・バンドと共通する風通しの良いちょっと捩じれたギター・サウンドが心地よい。
3ピースガールズバンド河豚子(フグコ)。奇妙なバンド名は日本のマンガの登場人物からつけたという。可愛らしい唄声に乗る轟音ギターがキャッチーな中毒性の高いサウンドで日本のギャルバン=チャットモンチーやねごとからマイ・ブラッディ・ヴァレンタインなどシューゲイザーやドリーム・ポップとリンクするサウ ンドがカッコいい。メンバーはG&Vo:wama、B:柚子、Dr:ORCA。昨年9月に来日ツアーを果たした。
インスト・バンドSELFKILL。2002年結成の10年選手のベテランである。2007年第18屆金曲獎・最佳樂團獎(台湾グラミー賞・最優秀グループ部門)に史上初めてポストロックバンドとしてノミネートされ注目を集めた。メンバーは匡匡(G)、胖虎(B)、阿達(Dr)の3人。トランペットやヴァイオリンを取り入れ構築するゴッド・スピード・ユー!ブラック・エンペラーなど英米のバンドに負けない雄大且つ壮絶な音世界は悠久の中国文明の深遠さを反映している。
先日青山月見ル君想フで来日公演を観た女孩與機器人(The Girl and the Robots)。2009年にインディー・デビューし台湾には珍しいエレクトロニカ/ポストロック・サウンドが話題になる。2011年メジャー・デビュー。メンバーは「女孩」のRiin(Vo,Electro)、「機器人」のJungle(G,Electro)と蛋(Syn)というトリオ。ライヴではドラマーが加わり夢見るような浮遊感のあるメロディーを軽快なテクノビートで聴かせる。Riinのキュートなパフォーマンスと片言の日本語のMCが魅力的。最新作「平行宇宙」の初回ボーナスCDには日本人DJによるリミックスも収録。新世代ロック、特にエレクトロニカの世界には国境はない。
インターネットの発達で世界の文化的障壁は消え失せた。世界各地から発信される新世代カルチャーに注目したい。
台湾は
不思議に満ちた
夢の島
マイブラの台北公演が2月13日に開催された。参戦者の感想は「情人節前夕聽MBV者,真文青也。只是耳膜也被震破了」・・・・・言わんとするところはよく分かる。
以前送った沖縄のfunnynoiseなんですが、台湾から音源を出しておりライブもやったことあるそうです。
funnynoiseのコメント、MVです。
http://www.youtube.com/watch?v=X6hdYmWwZnQ
JapanoiseとTaiwanoiseの交流はどーなんでしょーか?